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ファミリークローゼットで、家族のものをまとめよう!メリットと注意点を解説

新居の購入を検討中ですが、持ち物が多く、収納場所に困っています。そこで、いろいろと調べてみると、ファミリークローゼットというものがあるのを知りました。ファミリークローゼットの特徴やメリットがあれば詳しく知りたいです。

Answer

ファミリークローゼットとは、家族のものを1か所にまとめられる広めのクローゼットです。ファミリークローゼットがあることで、毎日の家事の時短ができ、部屋の散らかりを防げるというメリットがあります。

情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二

目次

ファミリークローゼットとは?

「ファミリークローゼット」とは、家族全員で共有するクローゼットのことを指し、「ファミリークローク」と呼ばれることもあります。部屋着や外出着などの衣類のほか、小物や寝具など、家族全員のものを1か所に収納します。スペースが広い場合は、クローゼット内で着替えることも可能ですし、季節家電をしまっておく納戸としての利用にも便利です。

一般的に荷物は家族各々の部屋に収納するイメージがありますが、ファミリークローゼットは家族の荷物を一括で管理でき、洗濯した衣類を各部屋に配るといった手間が省けることから、子どもがいる世帯におすすめです。
「洗濯物を各部屋に戻す作業が大変…」「帰宅すると、子どもがリビングで制服を脱ぎっぱなし…」そんなお悩みを、ファミリークローゼットが解決してくれるかもしれません。

今回は新居の購入を検討している人や、ファミリークローゼットを知らない人に向けて、ファミリークローゼットとは何か、メリットや注意点について詳しく解説していきます。

ウォークインクローゼット
※イメージ写真

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ファミリークローゼットの種類とは?

ファミリークローゼットは、動線によって2種類に分けることができ、さらに4種類のレイアウト方法(収納の形)があります。それぞれがどのような特徴を持つのか、詳しく見ていきましょう。

2種類の動線
ファミリークローゼットの2つの動線タイプについてご紹介していきます。

●ウォークインタイプ
ウォークインタイプとは、中に人が入れる小部屋のような「ウォークインクローゼット」タイプのことをいいます。出入口が1つになっていて、通り抜け用の通路を設けていない分、次にご紹介するウォークスルータイプに比べて壁面に収納スペースを確保しやすく、収納力が高いケースが多いです。

また、必要に応じて子ども部屋や書斎に転用することも可能です。子ども部屋や書斎で利用する可能性がある場合は、あらかじめ窓や照明を設けておくとよいでしょう。

●ウォークスルータイプ
ウォークスルータイプとは、たとえば、出入口が2か所あり、居室と廊下や隣り合う居室2室など2方向から利用できるタイプのことです。通路がある分、ウォークインタイプに比べると収納を設置できる壁面の数は少なくなりますが、2か所から出入りできるため、家事動線や生活動線を短くできます。

●家事動線に関する記事はこちら

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タオルが収納されている様子
※イメージ写真

4種類のレイアウト
ファミリークローゼットには4つのレイアウトがあります。レイアウトによって使いやすさや収納できる荷物の量も異なります。それぞれどのような特徴があるのか、解説します。

●Ⅰ型
1つの壁面にのみ収納棚を設置したタイプで、狭い空間でも採用しやすいレイアウトです。

●Ⅱ型
平行する向かい合った2つの壁面に収納棚を設置したタイプです。2か所に出入口を設置すると、ウォークスルータイプになります。

●L字型
隣り合った2つの壁面に収納棚を設置したタイプです。何をどこに収納しているか、全体を見渡しやすいレイアウトです。

●コの字型
出入口以外の3つの壁面に収納棚を設置したタイプで、たくさんの衣類や荷物を収納できます。広い空間を確保できる場合におすすめです。鏡を掛けて身支度する空間にしてもよいですね。

Ⅰ型、Ⅱ型、L型、コの字型
※イメージ写真
ファミリークローゼットのメリットや注意点は?

家族全員の荷物を収納できるファミリークローゼットですが、それ以外にどのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、ファミリークローゼットのメリットや注意点について解説していきます。

ファミリークローゼットのメリット
ファミリークローゼットには大きく2つのメリットがあります。

●効率よく家事ができる
ファミリークローゼットは、場所によって家事動線が短縮できるため、家事の効率化が図れます。

たとえば、ランドリールームの隣にファミリークローゼットがあれば、洗濯・乾燥・収納の動作がスムーズになります。収納場所を各部屋に設置している場合、家族の人数が多ければ多いほど、洗濯物を個々の部屋に戻す作業は非常に大変です。一戸建ての場合、ランドリールームや物干し場と同じ階にあることで、1階と2階を行き来する手間もなくなりますね。

洗濯をする人
※イメージ写真

●部屋が散らかるのを防げる
ファミリークローゼットがあると、生活動線も短縮できます。たとえば、玄関からファミリークローゼットを通り抜けてリビングに行けるレイアウトであれば、帰宅後に靴を脱ぎ、コートを掛けて、部屋着に着替えてリビングへという一連の動作を1か所で行えます。こうして生活動線が短縮されれば、リビングに靴下が脱ぎっぱなし、といったこともなくなるのではないでしょうか?

また、ルーターやブレーカーなど隠したいものの設置場所にするのもよいでしょう。扉を閉めれば見えなくなるので、居室をスッキリ見せることもできます。

シャツ
※イメージ写真

ファミリークローゼットの注意点
ファミリークローゼットは、家事・生活動線の短縮により部屋の散らかりも防げて便利ですが、注意しなくてはならない点もあります。

●湿気対策が必要
ファミリークローゼットの大きさによっては、たくさんのものを押し込むと通気性が悪くなり、カビが生えてしまう恐れもあります。広さを確保できない場合や水まわりの近くに設置する場合は、湿気対策を十分に行いましょう。洗面脱衣室の近くにある場合には特に湿度が高くなるため、換気扇があると安心です。

除湿器
※イメージ写真

●照明が必要
ファミリークローゼットは暗くなりやすく、明かりがないと探しものを見つけにくいという点にも注意しましょう。特にウォークインタイプは個室なのでより暗いため、照明は欠かせないでしょう。

また、照明の消し忘れを防止するために人感センサーにしたり、省エネのためにLEDにしたりすることで、費用がかかる場合もあります。

クローゼットの限られたスペースを有効活用するコツを以下の記事で解説しているので、併せてご覧ください。

●スッキリさせる収納のコツに関する記事はこちら

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●狭いクローゼットでの収納法に関する記事はこちら

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ファミリークローゼット
※イメージ写真
間取り別ファミリークローゼットの特徴

ファミリークローゼットは、各々の生活スタイルに合わせて使い方が変わってくるものです。ここではよくある間取りの例をご紹介します。

玄関やリビングの隣
ファミリークローゼットがリビングや玄関に隣接していることによって、帰宅時や外出時に効率よく身支度ができます。この場合靴や帽子、上着だけでなく、部屋着も収納しておくと帰宅時に一連の流れがスムーズに行えます。子育て世帯においては、子どもの着替えをさせたり、オムツの取り換えをしたりする部屋の近くに収納があると便利でしょう。

たとえば玄関にファミリークローゼットがある場合、帰宅後、靴を脱いでシューズクロークへ収納し、帽子やカバン、上着を掛けて、クローゼットで着替え、そのままリビングへ行くことができるので、一度自分の部屋に寄る手間が省けます。

リビング
※イメージ写真

洗面所やランドリールームの隣
洗面所にファミリークローゼットが隣接していることで、朝の身支度や帰宅後の生活動線が短縮されます。たとえば、キッチンから洗面所・ランドリールームまでが直線上にあれば、仕事や学校に行く前の洗顔や歯磨きといった動作や帰宅後の手洗い・着替えといった動作が効率的に行えます。パジャマやタオル類を収納しておくと入浴の際もスムーズになるでしょう。

さらにランドリールームも隣接していると、洗濯・収納の家事動線が短縮できて便利です。洗濯機を設置する際にサンルームの近くにしておくことで、「洗濯→干す→畳む→収納」といった洗濯に関する作業がスムーズになるでしょう。

なお、ランドリールームとは、洗濯を効率よく行うために設置された部屋のことをいい、サンルームとは、壁や屋根などが全てガラス張りにされている部屋のことをいいます。

洗面所
※イメージ写真

寝室の隣
ファミリークローゼットが寝室と隣接していることによって起床後・就寝前の動線がスマートになります。 たとえば、起床してすぐクローゼットで着替えができたり、洗面所も近くにあると、洗顔までスムーズに行えたりするのでさらに便利です。

白色のベッド
※イメージ写真
生活スタイルに合わせて上手に選ぼう!

ファミリークローゼットには、家事の効率化や、部屋の散らかり防止など、暮らしを便利にするメリットがあります。しかし、それはあくまでも上手に機能している場合に限ります。
「どこに配置されているのか」や「何を収納するのか」、「どのくらいの大きさか」など、家族の生活スタイルを踏まえて、ファミリークローゼットが必要かどうか検討しましょう!

●納戸の上手な活用方法に関する記事はこちら

納戸とは?暮らしに合わせた活用方法もご紹介!

納戸とは何か、どのように活用したらよいのかご紹介しています。

情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二

株式会社グロープロフィット代表取締役。不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、公認不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、不動産キャリアパーソン、中小企業診断士。不動産の専門家として、不動産鑑定やコンテンツのライティングを行う。

HP:https://grow-profit.net/