マンション購入ガイド
理想の家を見つけよう!押さえておきたい5つのポイントを詳しく解説
家を探しているのですが、自分にとっての「理想の家」がよく分かりません。納得できる家を見つけるには、どのようなポイントを重視すればよいのでしょうか?
理想の家を見つけるためには、「立地」「住宅の種類」「間取り」「性能」「費用」という5つのポイントを優先的にチェックしてみるのがおすすめです。さらに、家族との話し合いやシミュレーションツールの活用などを通して、自分が求める理想の家のイメージを明確にしていくとよいでしょう。
情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二
目次
理想の家を見つけるポイントは?
マイホームの購入や賃貸物件への入居を検討するときは、「理想の家で快適な暮らしを送りたい」と考えるものでしょう。しかし、「理想の家」といっても、どういう家が理想的なのか、具体的なイメージが湧かないという方は意外に多いのではないでしょうか?
理想の家を考えるときは、細かなこだわりに目を向ける前に、家選びにおいて外せないポイントから考えてみることがおすすめです。今回は、理想の家を見つけるために重視するべき、「立地」「住宅の種類」「間取り」「性能」「費用」の5つのポイントについてご紹介します。
[ 1 ] 家の立地
家の立地は、生活の利便性や住み心地を大きく左右します。特に重要な以下の項目を基準に、適切な立地を絞り込んでいきましょう。
交通の利便性
通勤・通学の必要がある方は、家から職場や学校へのアクセスをチェックしましょう。総務省統計局が公表した「令和3年社会生活基本調査」※1によると、在宅勤務をしていない有業者の平均通勤時間は、往復で1時間7分となっています。移動時間が短ければ短いほど、ほかのことに使える時間は長くなります。そのため、物件選びを進める際は、1日の生活ルーティンを考えたうえで、移動時間にどれくらいの時間をかけられるかをよく検討しましょう。
●住まい選びでの通勤時間の考え方に関する記事はこちら
住まい選びにおける「通勤時間」との向き合い方について、地域ごとのデータをもとに解説しています。
周辺施設
物件の周辺に、生活に必要な施設があるかどうかも大切です。商業施設や病院、郵便局、役所などにアクセスしやすいかどうかは、生活の利便性を左右する条件の1つとなります。
安全性
家の立地を選ぶ際には、その地域が安全かどうかもチェックしましょう。安全性を判断する主な要素には、「自然災害のリスク」と「治安」の2つが挙げられます。地震や土砂災害などによる被害のリスクは国が公開している「ハザードマップ」、犯罪・事故の発生状況は各都道府県の警察が公開している「犯罪情報マップ」で調べてみましょう。
●火災に強い家に関する記事はこちら
火災に強い家のポイントや、マンションと一戸建てのそれぞれの強み、防災対策について解説しています。
公害の有無
公害とは、事業活動や人の活動によって、健康・生活環境への被害が生じることをいいます。具体的には、大気や土壌の汚染、騒音、悪臭などが挙げられます。公害は、入居時点では発生していなくとも、開発によって後から発生する場合もあるため、周辺地域の開発計画を前もって調べておくことが重要です。
また、公害としての騒音とは別に、近所の住人によって引き起こされる騒音トラブルもあり得ます。物件のある土地に実際に足を運び、自ら状況をチェックしてみると安心でしょう。
[ 2 ] 住宅の種類
家選びにおいて立地とともに重視しておきたいポイントが、家の種類です。次の項目を参考にしながら、種類ごとの長所と注意点を押さえ、理想の家を選びましょう。
持ち家か賃貸か
新しい家を選ぶ際には、持ち家として購入するのか、賃貸物件を借りるのかをまず検討することになるでしょう。それぞれのメリットと注意点は、以下の表のようになります。
持ち家 | 賃貸物件 | |
---|---|---|
メリット | ・資産として手元に残る ・自由に手を加えられる |
・住み替えやすい ・初期費用が抑えられる |
注意点 | ・住み替えしにくい ・メンテナンスや税金の負担がある |
・自由に手を加えられない ・老後に家賃の支払いが負担となる恐れがある |
持ち家の大きな魅力は、「自分の所有物になる」ということです。家のリフォームや間取り変更などを自由に行うことができるうえに、資産として子どもに相続したり、いざというときに売却してまとまった額の資金を手に入れたりすることもできます。一方で、賃貸物件には、ライフステージや所得の変化に応じて住み替えを行いやすいメリットがあります。
また、持ち家と賃貸物件を比較するときは、一生涯にかかるコストも考慮することをおすすめします。持ち家を購入した場合と、一生賃貸に住み続ける場合のコストの比較については、以下の記事で詳しく説明しているので、併せてご覧ください。
●持ち家と賃貸物件の生涯コストの比較に関する記事はこちら
家を「買う」場合と「借りる」場合のそれぞれのメリットや、かかるトータルの費用を比較して解説しています。
一戸建てかマンションか
住戸の形態は、大きく一戸建てとマンションに分けられます。それぞれのメリットと注意点は以下の表の通りです。
一戸建て住宅 | マンション | |
---|---|---|
メリット | ・プライバシーを守りやすい ・敷地内に庭や駐車場を持てる ・騒音トラブルのリスクが低い |
・利便性の高い立地にあることが多い ・防犯性の高い物件が多い ・メンテナンスの手間が少ない |
注意点 | ・メンテナンスに手間がかかる ・都心部では土地が高額なうえ広さを確保しにくい |
・共用部のリフォームを自由にできない ・駐車場代がかかることが多い |
一戸建て住宅は、建物が独立しているためプライバシーを守りやすく、敷地に余裕があれば庭や駐車場を持てるメリットがあります。一方マンションは、都心部や駅周辺など利便性の高い立地にある物件や、オートロックや監視カメラが付いた防犯性の高い物件が多いというメリットがあります。
メンテナンス面で比較すると、一戸建て住宅は、維持管理を所有者が個人的に行わなければなりませんが、マンションは管理組合が組織的に行うという違いがあります。
このような、一戸建てとマンションのそれぞれの特徴や、選び方に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
●一戸建て住宅とマンションの特徴の比較に関する記事はこちら
マンションや一戸建てのメリットや注意点などの特徴を比較して解説しています。
●「マンション」「戸建」に関するセミナーはこちら
それぞれの住宅の特徴や住み心地の違いを比較しながら、ご自身のご希望条件を整理していただき、マンションと戸建、どちらがより自分に合っているかの判断にお役立ていただけるセミナーです!<約10分>
建売住宅か注文住宅か
新築の一戸建て住宅を希望している方は、大きく分けて「建売住宅」または「注文住宅」のどちらかを選ぶことになります。建売住宅とは、不動産会社が既に建物を建てており、土地と建物がセットで売られている住宅のことです。一方の注文住宅とは、購入者自らが土地を選び、建物の外観や内装、間取りの設計をオーダーして一から家づくりをする住宅のことです。この2種類についても、メリットと注意点を見ていきましょう。
建売住宅 | 注文住宅 | |
---|---|---|
メリット | ・注文住宅よりもコストを抑えられる ・実物を内覧できる ・購入手続きが楽 |
・デザインや設備の自由度が高い ・建築途中の様子を確認できる |
注意点 | ・デザインや仕様の変更が難しい ・希望する立地にないことがある |
・建築費がかかる ・入居までの時間がかかる ・土地を所有していない場合は購入の必要がある |
建売住宅は、既に完成している住宅なのでデザインや間取りを考える必要がなく、すぐに住み始められるというメリットがあります。一方で注文住宅は、デザインや間取りを自分好みにオーダーできるというメリットがあります。
建売住宅と注文住宅のそれぞれの特徴や違いについては、以下の記事に詳しい記載がございますので、併せてご覧ください。
●建売住宅に関する記事はこちら
建売住宅を購入するメリットと注意点について、注文住宅と比較しながら分かりやすく解説しています。
●注文住宅に関する記事はこちら
注文住宅を検討している人に向けて、特徴やメリット、注意点、建売住宅との違いなどを解説していきます。
新築か中古か
住宅購入においては、新築と中古のどちらを選ぶかというのも迷いどころです。これらの特徴についても、表で比較してみましょう。
新築 | 中古 | |
---|---|---|
メリット | ・性能の高い最新設備が使える ・税金の優遇を受けやすい ・維持や修繕の費用を抑えられる |
・同じ立地や広さの物件と比較した場合に価格が安い ・物件数が多い |
注意点 | ・希望する立地で販売されていない可能性がある | ・修繕コストが高くなる ・設備等の仕様が古い |
新築物件は、性能の高い最新設備が導入されていたり、税制上の優遇が多かったりするというメリットがあります。一方で中古物件は、同じ立地や広さの物件を新築よりも安い価格で購入できるという点が魅力でしょう。
費用面では、中古のほうが一見お得に感じられますが、物件価格だけでなく購入時の不動産取得税、また購入後に納税する必要のある固定資産税や都市計画税、修繕にかかるコストも考慮して長期的な視点で検討することが大切です。
住宅ローンを利用する場合には、1982年(昭和57年)1月1日より前に建築された中古住宅は、原則として住宅ローン控除をはじめとする税制優遇措置が受けられないため、注意する必要があります。
●新築物件と中古物件にかかる費用の種類と違いについてはこちら
新築マンションと中古マンションを購入する際の費用の種類や金額について解説しています。
[ 3 ] 家の間取り
家の間取りは、入居後の住み心地を左右するポイントです。以下の項目を基準に、必要な部屋の数や広さ、配置をチェックしましょう。
家族構成
必要な部屋数や面積を検討する際は、家族の人数や年齢、人生プランなどから考えるとよいでしょう。たとえば、小さな子どもがいる場合には、後に子ども部屋が必要になると考えられます。このような場合、可動式の間仕切りを設けて1つの部屋を2部屋にすることも1つの手段です。将来、親との同居や介護の予定がある方にもおすすめですよ。
また、キッチンとリビングが同じ部屋にあるオープンキッチンも人気があります。家族間のコミュニケーションが取りやすいことや、料理をしながら子どもの様子を見られることなどがメリットです。
●一戸建て住宅の間取り決めのポイントに関する記事はこちら
一戸建て住宅の間取りを検討する際のポイントを、図面を交えて分かりやすく解説しています。
また、親世帯と子世帯が同居する二世帯住宅であれば、世帯間で適切な距離感を保てるような工夫が求められます。親世帯と子世帯が共同で使う部屋と個々に使う部屋を決め、生活上のルールを入居前に話し合っておくことがおすすめです。
●二世帯住宅のメリットと注意点、間取りの種類に関する記事はこちら
二世帯住宅を購入するメリットと注意しておきたいポイント、間取りの種類について詳しく解説しています。
利便性
「よい間取り」の条件の1つは、便利で使いやすいことです。部屋の配置が自然で、生活動線がシンプルかどうかをチェックしてみましょう。生活動線のなかでも、特に家事のための動線が不便でないかが重要なポイントとなります。
たとえば、洗濯物を干すベランダとランドリールームが近いと、洗濯物を運ぶ手間を省けます。また、キッチン内の家電の配置は作業動線に影響するので、コンセントの位置に注意するとよいでしょう。
●家事動線をチェックする基準に関する記事はこちら
家事動線を考える際のポイントや、間取り図や内覧を活用したチェック方法について解説しています。
さらに、部屋の広さや家事動線と並んで重要なのが、収納力です。家の収納力が十分でないと、ものをしまいきれずに部屋が散らかってしまうかもしれません。家族の人数に対して十分な収納スペースはあるか、慎重に検討しましょう。階段下収納や納戸といった、収納専用の空間をどう活用するか考えておくことも大切です。
●階段下収納のメリットや活用方法に関する記事はこちら
デッドスペースが生じやすい階段下収納を無駄なく活用する方法を分かりやすく解説します。
家族のこだわり
家庭によっては、「家で楽器を演奏したい」「ペットを飼いたい」など、こだわりの条件があるでしょう。そうした希望も間取りに盛り込むと、より理想の家に近づけます。防音室、ペット用の小さなスペースなど、必要に応じて追加を検討してみましょう。
注文住宅を建築する場合はもちろん、マンションや建売住宅の場合でも、リフォームで後からこうした部屋を追加することは可能です。ただし、基本的に賃貸物件については大規模なリフォームを行うことは難しいでしょう。
[ 4 ] 家の性能
安心して長く暮らせる家を選ぶために重視しておきたいのは、家自体の性能です。家の性能には、断熱性、気密性、省エネ性、耐震性、耐火性、耐久性などがあり、さまざまな性能値で示されます。
ここでは、家の性能を比較するための分かりやすい指標として、「住宅性能表示制度」と「長期優良住宅認定制度」の2つをご紹介します。
住宅性能表示制度
住宅性能表示制度は、国が設けた住宅の品質に関する基準に対して、第三者機関が客観的に評価を行う制度です。評価項目は、新築住宅の場合10分野32項目あり、そのなかでも「構造の安定」「劣化の軽減」「維持管理・更新への配慮」「温熱環境」の4分野は、認定を受けるうえで必須となっています。※2
住宅性能評価を受け、先述した10分野の基準で高い評価を獲得した住宅を選ぶと、住宅ローン金利の優遇措置を受けられるほか、地震保険の料金が割引されるなど、費用面で大きなメリットを得られます。
さらに、売買契約や工事などのトラブルに巻き込まれてしまった際にも、専門機関から素早く紛争を処理してもらうことが可能です。
●住宅性能表示制度に関する記事はこちら
住宅性能評価について、その概要や評価項目、メリットなどを詳しくご紹介します。
長期優良住宅認定制度
長期優良住宅認定制度とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた住宅を、「長期優良住宅」として認定する制度です。評価項目は、「劣化対策」「耐震性」「維持管理・更新の容易性」「省エネルギー対策」など、全部で9項目があり、これらの基準を満たす必要があります。※3なお、一戸建てか共同住宅か、新築か増築・改築かによって、満たす必要のある項目は異なるため注意しましょう。
認定長期優良住宅を購入することで、住宅ローン控除の控除額が増えたり、登録免許税や固定資産税などの軽減を受けられたりするだけでなく、住宅ローン金利の優遇措置を受けられることもあります。ほかにも、新築時や増築・改築時に補助金を受け取れたり、地震保険料が優遇されたりと、費用面で多くのメリットを受けられます。
●長期優良住宅認定制度に関する記事はこちら
マイホームの購入を検討している人に向けて、長期優良住宅のメリットと注意点を分かりやすくご紹介します。
上記の2つ以外にも、省エネ性の高い住宅であることを示す「ZEH」や「認定低炭素住宅」といった認定制度があります。省エネ住宅のより詳しい説明については、以下の記事をご覧ください。
●省エネ住宅に関する記事はこちら
省エネ住宅に興味がある人や省エネ住宅に住もうか迷っている人へ向けて、省エネ住宅の種類やメリット、注意点などについてご紹介していきます。
[ 5 ] 家の購入や賃貸にかかる費用
ここまで、理想の家を見つけるポイントとして「立地」「種類」「間取り」「性能」について説明してきましたが、実際には、自身の資金計画のなかで実現できるかどうかを検討しなければなりません。
では、家を買う場合と借りる場合にはそれぞれどのような費用が発生するのでしょうか?出費項目のうち代表的なものを見ていきましょう。
初期費用
購入や賃貸入居の前後に支払う初期費用には、主に以下の項目が挙げられます。初期費用の総額は、賃貸よりも購入のほうが高くなることが一般的です。
●持ち家の場合
建売住宅やマンションを購入する場合、または注文住宅を建てる場合には、主に以下のような初期費用が発生します。
項目 | 内容 |
---|---|
頭金 | 住宅購入価格の一部を自己資金で支払うことで、住宅ローンの返済負担を軽減できます。 |
登記費用 | 「登記」とは、不動産の所有権を第三者へ主張するための制度です。登記の際には、登録免許税や司法書士への報酬がかかります。 |
不動産取得税 | 土地や建物などの不動産を取得した場合に発生する税金です。一定の要件を満たす場合、軽減措置を受けることができます。 |
固定資産税精算金 | 中古の不動産の売買をする際に、引渡し日以降のその年の固定資産税や都市計画税を、所有日数で日割りして買主が売主へ一括で支払うことが一般的です。 |
印紙税 | 売買契約書、または請負工事契約書、もしくは住宅ローンの契約書などに貼る印紙代として納める税金です。印紙税の税額は、契約金額によって異なります。 |
融資手数料 | 住宅ローンを契約する際に発生する事務手数料です。手数料の金額は金融機関によって異なります。 |
保険料 | 一般的に、住宅ローンを組むときは火災保険への加入が義務付けられます。また、火災保険とセットで地震保険に加入することもできます。 |
仲介手数料 | 仲介業者を通して中古住宅を購入した場合、仲介業者に対して成功報酬としての仲介手数料を支払う必要があります。 |
●新築の一戸建てを購入する際の初期費用に関する記事はこちら
新築の一戸建てを購入するのにかかる初期費用の内訳や、費用を削減する方法について分かりやすく解説しています。
●マンションの購入費用の内訳や節約方法に関する記事はこちら
マンションを購入する際の初期費用と節約方法について、シミュレーションを交えて詳しく解説します。
●賃貸物件の場合
家を借りる際には、主に以下のような初期費用が発生します。
項目 | 内容 |
---|---|
敷金 | 万が一家賃を滞納してしまった際の保証として、あるいは、退去時の修繕費用として使われるお金です。こうした出費が入居時に支払った敷金よりも少ない場合には、賃貸契約終了後に残額が返却されます。 |
礼金 | 貸主に支払う謝礼金のようなもので、返却されることはありません。 |
仲介手数料 | 仲介業者を介して賃貸契約を結んだ場合、仲介手数料を支払う必要があります。 |
保険料 | 賃貸物件の場合は、火災や水漏れといったトラブルに備えて家財の火災保険に加入する必要があります。 |
継続的に支払う費用
家を買う場合でも借りる場合でも、長期的に支払い続ける費用がありますが、その内訳は大きく異なります。
●持ち家の場合
家の所有権を持っていることでかかる税金に加え、住宅ローンを利用している場合や保険に加入している場合、その費用も支払う必要があります。
項目 | 内容 |
---|---|
固定資産税 都市計画税 |
毎年1月1日時点の土地・建物の所有者に課せられる税金です。市街化区域内の土地・建物に対しては、固定資産税に加えて都市計画税も課されます。 |
住宅ローン返済費 | 住宅ローンを利用して購入した場合、毎月返済していく必要があります。経済的にゆとりが生まれたら、残債を一括返済することも可能です。 |
保険料 | 火災保険や地震保険の保険料です。契約年数や支払い方法(一括払い、月払い、年払い)は選択が可能です。 |
管理費 修繕費 |
持ち家では、管理や修繕は自分で行い、その際の費用も自己負担となります。なお、マンションの共用部分に限り、管理や修繕は管理会社が対応し、費用は毎月支払う管理費や修繕積立金から賄われます。 |
●一戸建ての持ち家の維持費に関する記事はこちら
一戸建てを購入した後にかかる維持費の内訳や節約方法について、マンションと比較しながら解説しています。
●賃貸物件の場合
家を借りている場合には、以下の費用が必要となります。
項目 | 内容 |
---|---|
家賃 | 家の貸主に対して毎月家賃を支払います。 |
保険料 | 家財の火災保険に加入している場合は、保険料の支払いが必要です。 |
理想の家のイメージを広げるには?
ここまで、理想の家を見つける5つのポイントについて解説してきました。実際に家を買ったり借りたりするときには、上記のポイントに加え、暮らし方やインテリアをイメージしてみることも必要です。ここからは、理想の家のイメージを具体化していく方法についてお伝えしていきます。
家族で話し合う
家族の意見やアイデアは、必要な部屋の数や広さを決めるうえで非常に重要です。加えて、通勤・通学にかかる時間や周辺環境に対する希望、家にどのような性能を求めるかといった意見を集めることで、理想の家の条件は絞り込まれていくでしょう。
シミュレーションを行う
希望する条件がある程度絞られてきたら、間取りや家づくりのシミュレーションを行ってみましょう。ハウスメーカーのホームページやスマホアプリを利用すれば、簡単に行えます。シミュレーションを行うことで、生活動線やインテリアの配置などがイメージしやすくなるでしょう。
また、ハウスメーカーや工務店によっては、VRで室内の様子を仮想体験できるサービスを提供していることもあります。長谷工アーベストでも、自宅から気軽に見学できるVRモデルルームを公開していますので、ぜひお気軽にご利用くださいね。
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実際の家を見る
可能であれば、実際の家を見に行くと暮らしをより具体的にイメージできます。特に持ち家の購入を検討している場合は、モデルハウスやモデルルームを見学するのがおすすめです。
モデルハウスは、工務店やハウスメーカーが宣伝のために一戸建てを展示しているもので、モデルルームは、マンションの1室やその模型を一般向けに公開しているものとなります。モデルハウスやモデルルームの見学の際は、下準備をしっかりと行い、欲しい情報を抜け漏れなく集められるように心がけるのが大切です。
●モデルルームに関する記事はこちら
モデルルーム見学の予約や流れについてご紹介しています。
ポイントを押さえて理想のマイホームを実現しよう!
今回は、理想の家を見つけるための5つのポイントについて解説してきました。理想の家は、家族構成や生活スタイル、人生設計などによって異なります。しかし、「快適で便利、かつ安全に長く住める」という点において、チェックすべきポイントは共通しているということがお分かりいただけたのではないでしょうか?
今回ご紹介した5つのポイントに、家族の意見、また予算をすり合わせながら、後悔のない家選びを実現させてくださいね。分からないことや不安なことは、住まいのプロである不動産会社へのご相談がおすすめです。
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※1出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査の結果」
https://www.stat.go.jp/data/shakai/2021/kekka.html
(最終確認日:2023年5月23日)
※2出典:住まいの情報発信局「新築住宅の住宅性能表示制度ガイド」
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/hinkaku/081001pamphlet-new-guide.pdf
(最終確認日:2023年5月23日)
※3出典:国土交通省「長期優良住宅制度の現状」
https://www.mlit.go.jp/common/001263388.pdf
(最終確認日:2023年5月23日)
情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二
株式会社グロープロフィット代表取締役。不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、公認不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、不動産キャリアパーソン、中小企業診断士。不動産の専門家として、不動産鑑定やコンテンツのライティングを行う。
HP:https://grow-profit.net/