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インナーバルコニーとは?メリットや後悔しないための対策例も解説

現在新居を探しており、いろいろと調べるうちに「インナーバルコニー」というものを知りました。一戸建てに限らず、マンションにも設けられているようですが、バルコニーとの違いやメリットはなんでしょうか?

Answer

インナーバルコニーとは、建物の内側に引っ込む形で作られた屋根のある広めのバルコニーのことを指します。インナーバルコニーは天候に左右されなかったり、リビングの延長として使えたりとさまざまなメリットがあります。

情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二

目次

インナーバルコニーとは?

新居の購入を検討する際、間取りについて悩む方は多いでしょう。リビング・キッチン・寝室などの居住空間はもちろん、「ベランダやバルコニーはどうしよう?」と悩む方もいるのではないでしょうか?住まいの間取りについて調べてみると「インナーバルコニー」という言葉をよく見かけます。もしくは既に「インナーバルコニー」という言葉自体を聞いたことはあるけど、そもそもどのようなものかよく分からないという方もいるでしょう。今回は、インナーバルコニーの特徴やメリット、注意点などをご紹介します。

インナーバルコニーとは、建物の内側に引っ込む形で作られた、広めのスペースのことです。建物の内側に作られ屋根が広くとられているので、屋根付きバルコニーとも呼ばれています。建物の2階以上のフロアに作られるのが一般的で、ハンモックを持ち込んで昼寝をしたり、椅子とテーブルを置いて外で食事ができたり、さまざまな用途に使えることが特徴です。

インナーバルコニー
※イメージ写真
バルコニー・サンルーム・ベランダとの違い

混同されがちなバルコニー、サンルーム、ベランダとの違いは次の通りです。

混同しやすいもの 特徴
インナーバルコニー 通常、2階以上のフロアに、建物の内側に入り込む形で作られるスペース
一般的なバルコニー 建物の外側に張り出していて屋根がないスペース
※集合住宅の場合は上階のバルコニーが屋根代わりになる
サンルーム 自然光を多く取り入れるために、ガラス張りで作られたスペース
ベランダ 建物の外部に設置された屋根付きのスペース

インナーバルコニーが建物の内側に入り込んでいるのに対して、一般的なバルコニーやベランダは、建物の外側に作られているという違いがあります。一方で、サンルームは、自然光を取り入れたり、リビングの延長として使用されたりする点では共通していますが、「ガラス張りで覆われている」「外とは遮断されており、あくまで屋内である」という点が大きな違いです。

●バルコニー・ベランダに関する記事はこちら

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サンルーム
※イメージ写真
インナーバルコニーのメリット

インナーバルコニーが設置されている物件には、どのようなメリットがあるのでしょうか?続いては、インナーバルコニーのメリットについて解説します。メリットを理解し、インナーバルコニーを最大限に有効活用できるとよいですね。

バルコニーでタブレットを見る女性
※イメージ写真

天候に左右されにくい(洗濯物干し・保管場所)
通常、インナーバルコニーには屋根が設置されているため、天候に左右されにくいというメリットがあります。たとえば、「外出していたら急に雨が降ってきてしまい、ベランダに干していた洗濯物が濡れてしまった」という経験はありませんか?洗濯物を干している際に、雨が降ってきた場合でも、マイホームにインナーバルコニーがあれば安心です。通常のベランダと比較すると、奥行きのある屋根が付いているので、よほど強い雨ではない限り、洗濯物が濡れることを防げます。

また、キャンプ用の椅子や机、海水浴用のテントなど、汚れが付いていて室内で保管しにくいアウトドアグッズを保管する場所としても最適です。屋根が付いているため、雨が降っていても室内に移動させる必要はないでしょう。

リビングの延長として使える
リビングに隣接する形でインナーバルコニーを設けることで、リビングの延長として使えます。インナーバルコニーは、室内から室外に向かって延びるスペースなので、リビングと隣接させてフラットにつなげることで、リビングを風通しがよく開放感のある空間にすることができます。ほかにもインナーバルコニーにテーブルやソファを設置し、キッチンで作った料理を運ぶことで、自然の光や風を感じながら食事を楽しめますよ。

趣味を楽しむ空間として使える
インナーバルコニーは、半室外・半室内のスペースであるのが特徴です。そのため、2階にリビングがある場合、換気が可能なインナーバルコニーを隣接させることで、バーベキューをしても臭いを気にせずにリビングで食べることができるでしょう。また風通しがよく、日光も入るので、お気に入りの植物や花を置いて、ガーデニングを楽しめます。ほかにも、屋根で直射日光を防げるので、紫外線を気にせず自然の光や風を感じながら日光浴をしたり、読書をしたりすることも可能です。

さらに、インナーバルコニーに水栓があれば、夏に子ども用プールを使うことができます。自宅の駐車場や庭などだと人目に触れる可能性がありますが、インナーバルコニーがある場合は、周りを気にせず気楽に遊べるでしょう。

ただしマンションの場合、物件によっては管理規約でインナーバルコニーの使用方法が制限されている場合があるため、事前に確認しておきましょう。

インナーバルコニーの注意点は?

インナーバルコニーの設置にはメリットだけでなく、注意点もあります。インナーバルコニーのある物件を選ぶのであれば、注意点をよく理解したうえで、検討することが大切です。以下で具体的に見ていきましょう。

インナーバルコニーの住宅と間取り
※イメージ写真

建築費や固定資産税といったコストがかかる
インナーバルコニーは、通常のバルコニーの設置と比べるとコストがかかるという注意点があります。具体的にどのようなコストがかかるのか、見ていきましょう。

●一般的なバルコニーより建築費がかかる
インナーバルコニーは、一般的なバルコニーを作るときの費用と比較して建築費が高くなる傾向にあり、維持費もよりかかりやすいといえます。建築費が高くなる理由としては、突き出た屋根と、屋根を支える柱や梁が追加で必要となることが挙げられます。そのため、インナーバルコニーが設置された物件は、同じような間取りの通常バルコニーの物件よりも価格が高くなる可能性があります。

●固定資産税が上がる可能性がある
固定資産税は「家屋の課税標準額(固定資産税評価額) × 税率」という計算式で求められますが、インナーバルコニーは、屋根の部分が固定資産税評価額を計算するうえでの評点の対象となります。通常バルコニーの部分は、固定資産税の課税対象床面積には算入されません。しかし、突き出た屋根の部分の価額が加算されることで固定資産税評価額が上がり、インナーバルコニーがない家屋よりも固定資産税が割高になることが多いのです。

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一戸建ての固定資産税はいくらかかる?マンションとの比較や節税方法についても分かりやすく解説

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延床面積とは?生活に必要な広さも併せて解説

延床面積の概要についてご紹介しています。

間取りのバランスに注意が必要
インナーバルコニー付きを第一条件として物件を探すと、ほかの部屋の面積が小さい間取りを選んでしまうこともあります。広いインナーバルコニー自体の使い方は多様です。しかしその分、リビングや寝室など、ほかの部屋の面積に影響が出てくる可能性もあります。

建築基準法で、容積率と呼ばれる「敷地面積に対する延床面積の割合」が定められており、住宅を建築する際に、延床面積を容積率の制限内に収めることが求められます。屋根のあるインナーバルコニーは容積率の対象となる延床面積に含まれる場合もあるため、インナーバルコニーを設置するとその分ほかの部屋に割ける面積が小さくなってしまうのです。なお、屋根のない普通のバルコニーでも、幅2mを超える場合は一部が容積率の対象となり、延床面積に含まれるという基準が設けられています。

住み始めてから「想像と違った」という事態を避けるためにも、どの部屋に広さの重きを置きたいのか優先順位を決めて、間取りを考えるようにしましょう。

●建ぺい率や容積率に関する記事はこちら

建ぺい率と容積率とは?計算方法や条件緩和について解説!

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部屋が暗いと感じる物件もある
インナーバルコニーには屋根が設けられているため、物件によっては太陽の光が室内に入りにくくなってしまい、部屋が暗くなる可能性があります。インナーバルコニーのある物件を検討する場合は、部屋の中にどれくらいの光が入るかを確認しておきましょう。

インナーバルコニーを選ぶポイント

インナーバルコニーのメリットや注意点をご紹介してきましたが、実際にインナーバルコニーがある物件を選ぶ場合はどのようなことに気を付ければよいでしょうか?チェックするべきポイントを解説していきます。

インナーバルコニーにある物干し竿
※イメージ写真

目的に合わせた導線になっているか確認する
インナーバルコニーは、目的によってさまざまな使い方ができます。外とのつながりを大切にした開放感のある暮らしをしたい場合は、リビングと隣接する物件を選ぶと、日常的にインナーバルコニーで食事をしたり、くつろいだりしやすくなります。

一方で、プライベートな空間にしたいのであれば、プライベートルームに隣接した場所にインナーバルコニーのある物件がよいでしょう。使用できる人は限られてしまいますが、使う人は自分一人の時間を楽しむような使い方ができます。

このように、使い勝手に合わせた間取りを意識して物件を選ぶとよいでしょう。

プライバシーを考慮する
位置やフェンスの高さによっては、外からインナーバルコニー内が見えてしまう場合があります。事前にインナーバルコニーの位置を確認し、外からの視線が気にならないか確認しておくのがおすすめです。

インナーバルコニーの用途例6選

これまでご紹介してきたように、インナーバルコニーは目的に応じてさまざまな使い道があります。ここでは、インナーバルコニーには実際にどのような活用事例があるか、ご紹介していきます。インナーバルコニーを検討中の方は、ぜひ参考にしてくださいね。

ガーデニングをする
屋根が付いているインナーバルコニーは、直射日光を避けることができます。そのため、植物を育てる際の悩みの種である葉焼けも防げます。インナーバルコニーでお気に入りの植物や花などを育てて、癒しの空間を作りましょう。

ガーデニングを楽しむ女性
※イメージ写真

【部屋にする】ソファを置いてアウトドアリビングを演出
アウトドアリビングのようなイメージで、インナーバルコニーを部屋にするという使い道もあります。
アウトドアリビングとは、室内のリビングの延長として屋外に設置されたリビングのことです。前述した通り、インナーバルコニーもリビングの延長として利用できるため、ソファやハンモック、ウッドデッキなどを置いて、自分好みの開放的な空間を演出できます。

リラックスする女性
※イメージ写真

バーベキューでアウトドア気分を味わう
インナーバルコニーでは、バーベキューを快適に楽しむこともできます。屋外でのバーベキューとなると、日光にずっと照らされるため、暑さや日焼けが気になる方も多いでしょう。しかしインナーバルコニーなら、風通しもよく、直射日光を避けながら、家で快適にアウトドアの雰囲気を楽しめます。

バーベキューのほかにも、お酒やおしゃれなスイーツなどを用意することで、ビアガーデンやカフェにいる気分も味わえます。使った用具を掃除した後は、インナーバルコニーにそのまま保管できるのも便利です。このように使い勝手によっては、インナーバルコニーでおうち時間を満喫できるでしょう。

ただし、ついつい盛り上がって大きな声や笑い声で近隣住民へ迷惑をかけることがないように、時間帯に配慮しましょう。

バーベキュー
※イメージ写真

ランドリールームとして活用する
インナーバルコニーは、風通しや日当たりがよく、屋根によって雨を防ぐこともできるため、ランドリールームとして活用できます。ランドリールームとは、洗濯機や乾燥機、物干し竿などを設置した、洗濯に関する家事を行うためのスペースです。洗濯物を洗う、干す、畳むといった一連の作業を一か所で行えるため、家事の効率が向上します。なお、ランドリールームとして活用する際は、水栓や排水設備が備わっており、洗濯機が設置できるか確認しておきましょう。

洗濯する女性
※イメージ写真

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ランドリールームで家事を効率化!使いやすい広さと場所は?
ランドリールームで家事を効率化!使いやすい広さと場所は?

ランドリールームの使いやすい広さや場所についてご紹介しています。

子どもやペットとプールで楽しむ
夏場には、子どもや犬、猫などのペットとプールを楽しめます。また、インナーバルコニーであれば、室内とつながっているため子どもやペットに目が届きやすく、安心して遊ばせることができます。

ビニールプールで遊ぶ子ども
※イメージ写真

犬や猫などのペットと楽しむ
インナーバルコニーは、犬や猫などのペットと遊ぶスペースとしてもおすすめです。室内にいながら、風に当たったり、外の新鮮な空気を取り込んだりできるため、ペットと共にリラックスできます。ただし、なかにはペットが隙間から逃げられるような設計のインナーバルコニーもあるため、常にペットに目を配る、柵を作るといった脱走防止策をしましょう。

屋外で椅子に座る犬
※イメージ写真
インナーバルコニーで理想の生活を!

今回ご紹介したように、インナーバルコニーにはさまざまな活用方法があり、暮らしの幅が広がります。しかしその一方で、固定資産税が割高になったり、部屋が暗くなったりなどの注意点もあります。インナーバルコニー付きの家を検討しているのであれば、メリットや注意点、必要性、間取りを考慮して、購入してくださいね。

インナーバルコニーのイメージが湧かない人は、住宅展示場や分譲地のモデルハウスを見学するのがおすすめです。実物大のインナーバルコニーを体感することで、暮らしのイメージをつかめるでしょう。

もし、「今住んでいる家に、インナーバルコニーを設置したい」という方は、リフォームをして設置できる可能性があります。平屋の場合でも、リフォームすることで、インナーバルコニーのようなスペースを作ることが可能です。

長谷工アーベストでは、インナーバルコニーに限らず、広々としたバルコニーを備えた新築マンションを多数取り扱っております。一人ひとりに合った住まい探しをサポートしておりますので、物件の購入を検討している方や住まい探しに不安を感じている方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか?

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情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二

株式会社グロープロフィット代表取締役。不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、公認不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、不動産キャリアパーソン、中小企業診断士。不動産の専門家として、不動産鑑定やコンテンツのライティングを行う。

HP:https://grow-profit.net/