収納ガイド
鍵はどこに収納する?少しの工夫で毎日の外出を快適に!
毎回、外出するとき、玄関の鍵をどこに置いたか思い出せずに苦労します。カバンの中にしまっていても、なかなかすぐに見つからずストレスです。どこにしまっておくのがいいでしょうか?

家の中で鍵を収納する定位置を決めておくと、外出もスムーズに。外出時はキーケースなど収納グッズを使うことで、カバンの中でも取り出しやすくなります。
情報提供:整理収納アドバイザー 大熊 千賀
目次
鍵収納の基本とは?

外出の準備も済み、いざ出かけようとしても鍵が見つからない。カバンにしまったはずの鍵がどこかに行ってしまった。収納グッズも使って試してみたけど、どうも使い勝手が悪い。鍵の収納に関する悩みは数えるだけでもキリがありません。その小ささと、使う頻度の高さから、鍵は特になくしやすい小物の1つといえます。
鍵収納のコツは「定位置」を決めること。鍵を収納するための専用のスペースや収納グッズを用意したり、使ったあとはそこに置くようにルールを決めたり、と工夫の方法はさまざま。人によって使い勝手のよい定位置は異なります。自分にとっての最適の定位置を見つけてみてください。
鍵の収納場所はどこがおすすめ?

家の中で鍵を収納するときにおすすめの場所は、玄関、リビング、カバンの中、など。それぞれを鍵の収納場所にしたときのメリットや具体的な収納方法を順番にご紹介していきましょう。
玄関
鍵を収納するにあたっては最も適切といえる玄関。玄関にあれば出かけるときにすぐに手にできて便利ですね。出かける際も一目で目につく場所なので、忘れて部屋に取りに行くためにせっかく履いた靴を脱いで取りに行くと言った面倒なことがなくなり時間を無駄にしてしまうこともありません。
リビング
家族が帰宅したときに必ずと言っていいほど通る場所であるリビングも、鍵の収納場所におすすめです。取り出しやすさも大切ですが、使ったあといかに簡単に戻せるかも収納の大事なポイントになります。家族の中でテーブルに鍵を置きっぱなしにする習慣のある人がいれば、リビングを収納場所にすると「定位置」が定着しやすいですよ。使ったあとは定位置に戻せるよう、習慣化できる場所を選びましょう。
カバンの中
一人暮らしで外出が頻繁な人、普段カバンを変えることが少ない人は、カバンの中を鍵の収納場所の定位置にするのもよいでしょう。カバンの中でも、決まったポケットの中やバッグインバッグの中など、定位置を決めるのがおすすめです。家にいる場合と外出のときに鍵をしまう場所、それぞれ分ける必要がなくなるので楽ですよね。カバンの中でも鍵が見つからなくなる、ということがないよう、専用のキーケースなどを一緒に用意しましょう。取り出しやすさ、デザインのよさなど、自分のお気に入りを見つけてみてください。
玄関に収納する場合のコツ

下駄箱の上をスペースに使ったり、壁にフックを備え付けたりなど、玄関で鍵を収納するときのアイデアはさまざまです。ここでは、玄関を鍵の収納場所に選ぶときのコツを「見せる収納」と「しまう収納」の2つに分けてご紹介していきます。
見せる収納
下駄箱の上のスペースを置き場所に使う方法と、壁などのフックにかけて見やすく吊るしておく方法があります。置いて収納する場合は、浅い皿やトレイ、カゴなどを使うと、定位置が分かりやすく、おすすめです。誰もが見つけやすく、使ったあとも元に戻しやすい収納方法ですね。
車の鍵、自転車の鍵など、ほかにも使う頻度の多い鍵があれば、アクセサリースタンドなどを用意すれば、複数の鍵をそれぞれ見やすく管理することができます。皿やトレイの中で混ざり、取り出しにくくなることもありません。
下駄箱の上のスペースに余裕がない場合は、壁などにフックを取り付けて収納するのがおすすめです。背景に合ったデザインを選ぶと、インテリアともマッチして素敵ですね。台に置く方法同様、一般的な収納方法といえます。
キーフックには、壁に打ち付けるタイプのモノはもちろん、マグネットタイプのモノや磁気テープ式のモノもあります。それぞれの玄関の性質に合わせたモノを用意してくださいね。
しまう収納
来客が多いなどの理由で、鍵をあまり人目に触れさせたくない、またセキュリティの面で鍵は常に隠しておきたい、場合は、しまう収納を実践してみましょう。壁に取り付けるタイプのキーボックスにはおしゃれなものも多くあります。市販のキーボックスが気に入られなければ、自分でDIYしてしまう、という方法も。
また、下駄箱の中にしまうのもおすすめ。下駄箱の扉の裏側にフックを取り付けておけば、外出時は、靴を選ぶ際に一緒に靴を取り出せるので便利です。
リビングに収納する場合のコツ

玄関に鍵をしまっておくスペースの余裕がない場合でも、家族の行き来が多いリビングは鍵を収納する定位置としておすすめです。
動線に沿った目立つ場所に置く
リビングを収納場所に選ぶときは、家族それぞれの生活動線に合わせた場所を選ぶようにしましょう。テーブルやキッチンカウンターのそばなど、目立つ場所がおすすめです。
玄関で収納するアイデアでも紹介したように、ウッドプレートなどの浅い皿、トレイ、アクセサリースタンドなどを使うのがよいでしょう。部屋のインテリアに合った最適な収納グッズを探してみてください。
カバンの中に収納する場合のコツ

カバンの中を鍵の収納場所に選ぶときのコツは、いかにカバンの中から取り出しやすい仕組みを作れるかどうかです。使える収納グッズやアイデアなど、ご紹介していきます。
キーケースやキーポーチを使う
市販のキーケースやキーポーチを使うのが最も一般的な収納方法ではないでしょうか。100円均一ショップで手に入るシンプルなモノから、ブランド品まで、幅広く用意されています。
ただし、キーケース自体が小さく見つかりづらく不自由を感じることもあります。そうならないように、キーケースやポーチ自体もカバンの中で定位置を決めておくとよいですね。
クリップなどもおすすめ
キーケースもキーポーチも幅を取ってしまうのが嫌だ、カバンの中で使うスペースを最小限にしたい、というような場合は、カバンの内側のポケットに取り付けられるクリップストラップがおすすめです。プラスチックやゴム製が基本で、おしゃれなデザインのモノも多いので、お気に入りを選ぶことができます。
また、カバンの中からすぐに取り出す方法として、キーリングにヒモやチェーンを付けておくアイデアもあります。ヒモをたぐっていけば自然と鍵までたどり着くので、カバンの中を探す手間を省くことができます。
鍵と一緒に収納しておきたいアイテム
ご紹介してきた鍵の収納アイデアはほかの小物類でも応用が可能です。腕時計やメガネ、アクセサリーなど、外出時に必要な小物類は鍵の近くに一緒にまとめておくと便利ですね。下記の記事では、ほかの小物類の収納アイデアを紹介しています。一緒にチェックしてみてください。
●鍵以外の小物類(時計)に関する収納はこちら

簡単アイデアから保管の注意点まで腕時計の収納アイデアをご紹介します。

アクセサリー収納のコツをご紹介します。
鍵の収納を工夫して毎日の外出を快適に
鍵の収納アイデアとコツをご紹介してきました。自分や家族にとって使い勝手がよい定位置を見つければ、毎日の外出もスムーズになります。それぞれの生活スタイルによって、適切な定位置は異なります。ご紹介した玄関やリビング以外も定位置として検討してみてもよいかもしれません。収納グッズも活かしつつ、快適な生活を目指してみてください。
また、最近ではスマートキーや電子キーといって、鍵自体を電子化する方法も注目されています。玄関ドアにパスワードを入力し施錠するタイプのモノや、物理キーをカバンの中に入れておくだけで、ボタンを押せばドアの鍵を開けられるタイプのモノまで、さまざまなタイプが普及されています。
電子キーやスマートキーを使用した場合の大きなメリットとして、扉の開け閉めが非常に簡単という点があります。カバンから鍵を取り出す、鍵穴に鍵を通す、鍵を回して解錠する、扉を開けて家に入る、といったようなわずらわしさから解放されるのはうれしいですね。鍵の収納に悩まされている方は、鍵の収納自体をなくしてしまう、という方法も考えてみてはいかがでしょうか?
●電子キーに関する紹介記事はこちら

スマートキー(電子キー)の機能についてご紹介します。

情報提供:整理収納アドバイザー 大熊 千賀
整理収納アカデミアマスター、整理収納アドバイザー1、2級認定講師、ルームスタイリスト・プロ、住宅収納スペシャリスト認定講師。「笑顔のある暮らし」の実現を目指した、ライフスタイルに合わせた整理・収納法を提案している。暮らしStyle代表、三児の母。
HP:http://kurashi-style.net/