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Question

マンションの1階は住みやすい?メリットや後悔しないための注意点を知っておこう

マンションを購入しようと思い、現在いくつか探しています。ほぼ理想に近い広さで駅近、予算以内のマンションを見つけましたが1階なのが気になるところ。1階に住んだことがないため、防犯面や湿気の多さが心配です。マンションの1階に住むメリットや気を付けておく点について教えてください。

Answer

マンションの1階のメリットとしては専用の庭があったり外に出やすく、価格も抑えめということが挙げられます。一方、眺望や防犯性などの面から敬遠されることも。自分にとっての住まいの優先順位を考えて検討しましょう。

情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二

目次

マンションの1階の住み心地は?

マンションを探しているとき、場所や広さなどは希望に合っているけれど1階なのが気になる…と思った人はいませんか?

1階に住もうか悩んでいる人の中には、「通りから簡単に部屋を覗かれるのでは?」「ベランダから侵入されてしまうのでは?」といったプライバシーや防犯面での不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。

しかし、1階は災害時には避難しやすかったり、階下への足音を気にしないで良かったりというメリットもあり、住み心地がよいと感じるときも少なくありません。そのため、メリットと注意点を知ったうえで住まいに求める条件の優先順位を整理しながら、1階に住むかどうかを検討するのがおすすめです。

ではまず、1階に住むときの注意点とメリットからご紹介します。

マンション 1階バルコニー
※イメージ写真
マンション1階に住む際の注意点
マンションの1階に住むときの注意点
※イメージ写真

眺望や日当たり、防犯性といった理由で好みが分かれやすい1階の部屋。いざ1階の部屋に暮らし始めてから「こんなはずじゃなかった!」ということにならないように、1階に住む際の注意点についてお話しましょう。

プライバシーとセキュリティ面の不安がある
マンションの1階に住むことを考えたとき、まず一番に思い浮かぶのがプライバシーや防犯の面での不安ではないでしょうか。

たしかに、ほかの階と比べると通行人の目に入る高さですし、部屋への侵入もされやすいため、注意が必要です。プライバシーの面では、背の高い垣根が付いている物件であれば人目を遮る一定の効果はあります。また、防犯面に関しては、この後ご紹介する対策を実践してセキュリティを高めましょう。

マンション 1階のウッドデッキ
※イメージ写真

虫が発生・侵入しやすい
1階は庭が付いていたり垣根があったりと、植物に囲まれている環境であることが多いです。加えて、低層階は虫が飛んできやすい高さであるため、蚊、ハエ、蛾を筆頭にどうしても虫が入りやすくなります。また周囲に飲食店があるような場合も虫が発生しやすいでしょう。

眺望や日当たりがよくないことがある
マンションの1階はほかの階と比べると、眺望がよくない場合があります。また、すぐ近くに建物があると日影になる時間が長く、南向きであっても日照時間が短くなることがあります。

通りからの視線や物音が気になる場合がある
マンションの1階は、外を通る人の視線や物音が気になりやすいことがあります。繁華街に近かったり、学校が近くにある場合は、人通りが多くなり特に視線や物音が気になってしまうかもしれません。

湿気が多く窓周辺などにカビが発生することも
一般的にマンションは気密性が高く、湿気がこもりがちです。窓周辺は結露、水回りは水蒸気、クローゼットや押し入れは換気の悪さにより湿気がこもりやすくなります。特に1階は地表に近いため、梅雨などの湿度が高い時期や冬には室内外の温度差などが原因で、カビが発生しやすいという面も。

また、1階の場合は上の階から落下物が落ちてくる可能性もあるので注意が必要ですね。

マンションの1階に住んで後悔しないための対策は?
マンション1階に住む際の対策
※イメージ写真

マンション1階に住む注意点をご紹介しましたが、「注意点がたくさんあるな…」と思ってしまいましたか?しかし、あまり心配しすぎなくても大丈夫です!きちんと対策をとって、不安な部分を解消していきましょう!

防犯グッズやサービスでセキュリティ対策
プライバシーやセキュリティの面で不安があるマンションの1階ですが、以下のような対策をとることで、セキュリティを強化することができます。

・ベランダや窓に補助錠を取り付ける
・窓に防犯フィルムを貼り、ガラス破りを防ぐ
・遮光カーテンを取り付ける
・有料のホームセキュリティサービスを利用する

このように、個人でできるセキュリティ対策をするとよいでしょう。中には工具不要で取り付けが簡単なものも多く、賃貸物件でも使用可能なものもあります。また、マンションによっては1階の部屋にだけバルコニー側の窓に防犯センサーが付いていることもあります。そのような物件を探してみるのもよいですね。

マンション 遊歩道
※イメージ写真

薬剤で除虫対策
市販の薬剤を使ったり、普段の生活の工夫から除虫対策をしてみましょう。

・スーパーやドラッグストアなどで売っている虫除けグッズや虫除けのハーブ、アロマオイルなどを玄関や窓に置く
・網戸や換気扇の隙間からも虫は侵入するため、網戸はぴっちり閉める
・換気扇には虫除けフィルターを使用する

また網戸の表面には虫除けスプレーを定期的に噴きかけることを忘れず、殺虫剤なども常備しておきましょう。網戸がない物件の場合には、窓の開けっ放しを防ぐため、後付け網戸を付けるのも一つです。

照明で部屋を明るく
マンション1階は日当たりが悪い場合があるとお話ししましたが、暗い部屋の場合には、壁や床、家具などを白を基調にした明るい色味にしてみましょう。

また、気になる部分にスポットライトを取り付けたりして照明器具を増やすことは効果的。特に複数の電球が付いたペンダントライトなどのタイプに変えることで、部屋を明るくできます。

ペンダントライト
※イメージ写真

グッズで防音や防視対策
外からの物音を少しでも減らすためには、防音ボードを設置したり、防音カーテンに変えるなどの対策があります。プロに依頼すれば、遮音性・気密性の高いサッシに変えることもできます。また、遮光カーテンやレースのカーテンによっても外からの視線を防ぐことができます。

カーテンの付いた窓
※イメージ写真

換気でカビ対策
マンションの湿気を減らすためにはやはり換気が必要。換気をするには、網戸つきの窓を開けたりするだけでなく、吸気口を開けて外気をこまめに取り込みましょう。

また洗濯に使ったり防災目的でお風呂の残り湯を溜めておきたい場合には、カビが発生しやすくなります。お風呂の蓋や扉はきちんと閉めて、換気扇を回しましょう。

なお、暖房を付けると気温差から結露が生じやすくなりますが、カビの原因となるためすぐに拭き取るように気を付けましょう。

部屋の湿気には除湿器が活躍します。除湿力が年間通して安定しているためオールシーズン使用できる、ハイブリッド式除湿器も出ていますので、ランニングコストを気にする人はチェックするとよいかもしれません。

落下物が多い場合は管理組合に相談
マンション1階に住む場合、落下物が多く気になる人もいるようです。そうした際には、管理組合や大家さんに相談するという手もあります。掲示板への掲載や、全戸宛に落下物の回覧をすることで、住人への注意を促してくれるでしょう。

マンションの1階に住むメリット

マンションの1階の注意点をご紹介してきましたが、もちろんメリットもあります。1階に住むことに対して不安を感じている人も、メリットを知ったうえで、自分の生活に求める条件と重ね合わせて検討してみるといいかもしれませんね。

マンションの1階の庭 ガーデニング
※イメージ写真

専用の庭で食事やプール遊びが楽しめる
マンション1階には専用の庭があるタイプが多く、ガーデニング、屋外での食事やティータイム、子どものプール遊びなどを楽しめます。ただし、管理規約で制約があることもありますので、確認してみるとよいでしょう。

外出が楽
マンション1階は外に出やすく、買い物などの荷物の出し入れがしやすいのがメリット。車を持っている人には、駐車場が近いのも利点の1つです。重い荷物の持ち運びがあるときに楽になりますね。

また万が一マンション内で被災した場合、上の階に住む人は避難用の階段などから順々に逃げなくてはなりませんよね。1階であれば玄関だけでなく窓、バルコニーなどからも避難しやすいため、災害時にはより安全な環境といえるでしょう。

マンションの構造にもよりますが、1階は高層階に比べ、地震の際の揺れ幅が少ない傾向があります。家具の転倒や破損の被害が抑えられる可能性が高く、逃げやすいともいえるでしょう。

物件価格が安い傾向がある
マンションの1階は、一般的には高層階より販売価格が安く設定されています。賃貸でも高層階の方が家賃が高く設定されやすいのではないでしょうか。間取りが同じで、専用庭まで付いていて価格が安い場合がある、というのは大きな魅力ですね。

騒音トラブルになりにくい
マンションでの生活の悩みとして、騒音によるトラブルがよく挙げられます。特に下の階への足音などは気を遣いますよね。しかし1階ならば下の階への騒音を気にする必要がなく、安心です。

特別な収納がある
以上のようなメリットに加えて、マンション1階には床下収納が付いている物件もあるため、収納が多い方がいいという人はあたってみるとよいかもしれません。

後悔しない理想の物件探しを

人により、住みたい家の条件はさまざまです。気に入った間取りや立地であれば、マンションの階数にとらわれ過ぎずに検討してみる価値はあります。マンション1階のメリットと注意点を知ったうえで、自分にとっての優先順位をよく考えて、理想の物件を探しましょう!

情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二

株式会社グロープロフィット代表取締役。不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、公認不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、不動産キャリアパーソン、中小企業診断士。不動産の専門家として、不動産鑑定やコンテンツのライティングを行う。

HP:https://grow-profit.net/