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Question

ヴィンテージマンションとは?物件の魅力を解説

友人が人気のヴィンテージマンションを購入したらしいのですが、新築ではないマンションなのになぜそんなに人気なのか不思議です。ヴィンテージマンションとはどんな物件なのか教えてください。

Answer

ヴィンテージマンションとは、築年数を経てもなお人気の高いマンションのことです。魅力的な立地やデザイン性、行き届いた管理体制など、ヴィンテージマンションには、時代を超えて人気な理由があります。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

目次

ヴィンテージマンションとは?

「ヴィンテージ」と聞くと、家具やワインなどをイメージする方も多いのではないでしょうか。ワインの場合では、一般的に希少性の高い、高級ブランドの古いワインを意味することが多いようです。ヴィンテージマンションの場合も同様に、築年数は古いものの希少性があって、人気の高い物件に“ヴィンテージ”という言葉が使われます。

ヴィンテージマンション
※イメージ写真

マンションは、一般的に建築されてからの年数が経過すればするほど、資産価値が下がるとされています。しかし、築年数が増しても資産価値が下がりづらく、建築年数の相場よりも高い価格で取引されているような物件もあります。それが、ヴィンテージマンションです。

ただし、実は厳密な定義は決まっていません。あえて条件を挙げるとしたら、以下のような傾向があるといえるかもしれません。

・築20年以上経過している
・利便性の高い駅周辺でありながら閑静であるなど、魅力的な立地
・時代を感じさせない美しさが感じられるなど、高いデザイン性
・建物内外の維持、修繕がしっかり施されるなど、行き届いた管理体制
・相対的に取引価格が高く維持されている

これらの条件を満たしたマンションは、分譲でも賃貸でも希少性が高く、人気の物件となっています。特に分譲の場合は、ヴィンテージマンションとして販売される物件が決して多くは出回りません。ですから、高額であるにもかかわらず、ここに住みたいと真剣に購入を検討する人が数多くいるわけです。

ヴィンテージマンションに住むメリットとは?

時を重ねて醸し出される深い趣(おもむき)が人々の心に響くヴィンテージマンション。そんな物件に住むメリットには以下のようなことが挙げられるでしょう。

[ 1 ] 住む人の心を満たすステータスになる
[ 2 ] 資産価値が下がりづらく、時期によっては取引価格が上昇する場合もある
[ 3 ] 物件に愛着を持ちマナーのよい住人が多い

[ 1 ] 住む人の心を満たすステータスになる
ヴィンテージマンションは、一般的なマンションと比べて先進的で個性的なデザインであったり、シンプルで飽きのこない美しいデザインなど、外観や内装をはじめ、ディテールにこだわった物件となっています。また、建設された時代だからこそ採用されたデザインなどが現代では珍しい、あるいは時代を感じさせない優れたデザイン性が人々の心を惹き付けるものもあります。

さらに、利便性に優れた人気の駅に近く、都心では希少な緑豊かな場所であることも多く、かつ治安のよいエリアであることも多いというのも魅力。時を経てもなお満足度の高い立地に建っていることは、一種のステータスとなっています。

[ 2 ] 資産価値が下がりづらく、時期によっては取引価格が上昇する場合もある
建物や周辺環境などのデザイン性や立地の魅力もさることながら、管理体制が行き届いていることもヴィンテージマンションの大きな魅力。必要なメンテナンスが行われているのはもちろん、時代に合わせた設備に更新するなど共用施設を陳腐化させない配慮もなされていることから、快適な暮らしが維持されています。

こうした管理体制と立地やデザイン性などによってマンションの資産価値が高い水準で維持され、時期によっては取引価格が新築時よりも上昇することもあります。

[ 3 ] 物件に愛着を持ちマナーのよい住人が多い
ヴィンテージマンションに住む人の多くは、そのマンションの魅力に惹かれ対価を惜しまず購入します。そして、物件に対する愛着が深く、そのマンションに相応しい暮らしとなり、住まい方のマナーがよいという傾向があるようです。建物本体は時を経たものであっても、室内など内装をリノベーションして現代の生活に合わせた物件も多いので、住み心地がよいというのも魅力でしょう。

ヴィンテージマンション購入前に知っておきたいこと

沢山の魅力があり住む人の心を満たすヴィンテージマンション。しかし、実際にヴィンテージマンションを購入する前に知っておいた方がよいことがあります。詳しく解説してまいりましょう。

[ 1 ] 建物や設備の老朽化
[ 2 ] 耐震性

[ 1 ] 建物や設備の老朽化
建築されてから20年以上経過している建物は、本体の経年による老朽化や、給排水管などの設備の劣化が見られることがあります。物件を購入する前に過去の点検や工事の履歴などが確認できる場合は、把握しておくようにしましょう。

また、これまでに大規模な修繕は行われたのか、今後どんな修繕が予定されているのかといったことも知っておきたいもの。管理会社が発行する「重要事項に係る調査報告書」には、共用部分の修繕工事履歴や大規模修繕改修工事の計画などが記載されています。購入する意思がある程度固まった段階で仲介業者に依頼すれば事前に確認できる場合もありますよ。

[ 2 ] 耐震性の確認
地震の揺れに強い建物とすることを目的に1981年6月1日以降に適用された新耐震基準。
それまでの耐震基準を厳しくして、建築への新たな基準を順守することが義務付けられました。ヴィンテージマンションの場合、築年数が古い物件も多いことから、この新耐震基準以前に建てられたものもあります。そのような建物については、耐震診断が実施されているか、耐震補強がなされているかどうかなど、証明書等を確認できる場合は確認しておくことをおすすめします。

ヴィンテージマンションを購入して快適に住むために

住まいにステータスを求めるなど、住環境へのこだわりの強い人が憧れるヴィンテージマンション。築年数は古くても管理体制がしっかりしているので、手を加えずにすぐ住める物件も多いでしょう。一方で、実際にヴィンテージマンションを購入したら、さらなる住みやすさを求めて自分仕様にリノベーションするのもよいと思います。

理想により近いヴィンテージマンションを手に入れたら、住んでからもずっと魅力を維持できるように大切に暮らしていくことも重要。時を経てもなお人気の高い物件は、ヴィンテージマンションを愛する人の、よいものを後世へ残していきたい思いが作り出しているのでしょうね。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。不動産コンサルタントとして、物件の選び方から資金のことまで、住宅購入に関するコンサルティングを行なう。