収納ガイド
クローゼットを快適に!衣装ケースの選び方と収納術
クローゼットをスッキリ使いやすくしたいと思います。ハンガーに掛けた洋服の下にスペースがあるので、衣装ケースを用意して整理したいのですが、いろいろなサイズがあってどれを選べばよいのか分かりません。衣装ケースの選び方や衣装ケースへの収納の仕方を教えてください。
衣装ケースは、クローゼットの寸法を測り、中に何を収納するかを考えてから購入することをおすすめします。
情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子
目次
クローゼットにぴったりフィットするケースを選ぶ
整理されたクローゼットはスッキリとして、扉を開けた瞬間、気持ちがよいものです。取り出しやすく、しまいやすい快適なクローゼットにするために大切なこと。それは、洋服をパンパンに詰め込み過ぎないことです。
快適なクローゼットにするために、まず着なくなった洋服は手放すことをおすすめします。そしてハンガー、ポールに掛けるモノ、衣装ケースにたたんで収納するモノを分け、自分がどのくらいの洋服をもっているのかを把握しておきましょう。
なお、ハンガーポールには、洋服の丈が同じモノをまとめて収納することで高さの空間を無駄なく使い切ることができます。たとえば、ロング丈の服は左側、ミドル丈は中央、ショート丈は右側へ掛けるようにすると、洋服の下に整然としたスペースが現れます。整然とまとまったスペースには衣装ケースを置くようにしましょう。
クローゼットの寸法を測る
衣装ケースのサイズはバリエーションが豊富で、買ったけれど使いづらい、サイズが合わなかった、などということにならないよう、ケースを購入する前に、クローゼットの寸法を測りましょう!
まず、ハンガーポールに掛けた洋服の裾から床までの高さを。そして、クローゼットの奥行き、横幅のサイズを測ります。その後、衣装ケースのサイズを調べ、どの場所に、いくつ重ねることができるか、計画を立てていきます。
衣装ケースの種類と選び方
ケースには布製とプラスチック製がある
衣装ケースには、布製とプラスチック製のハードケースの2種類があります。ファスナー付きの布製のケースには使用頻度が少ないモノ、あるいはシーズンオフの衣類や布団などを収納して、クローゼットの上の棚へ収納するようにしましょう。
クローゼットの下に置くのにふさわしいのは、引き出し式のハードタイプのケースです。多段タイプもありますが、一段タイプの方がスペースに合わせて積み重ねることもでき、いろいろなところに使いまわしができるため、おすすめです。また、キャスター付きの衣装ケースは衣替えや掃除のときに動かしやすく、便利ですよ。
引き出し収納は中に入れるモノに合わせて高さを選ぶ
一段タイプの衣装ケースの高さは、主に18センチ、23センチ、30センチの3種類に分かれています。
それぞれの高さによって、収納するモノも変わってきます。
・高さ18センチタイプ…Tシャツ、下着、靴下、レギンス、スカーフ、靴など
・高さ23センチタイプ…ニット、シャツ、パンツ、薄めのアウターなど
・高さ30センチタイプ…厚めのセーター、パーカー、ジーンズ、アウトドアウェアなど
以上をふまえて、衣類をたたんだ際の高さを割り出したうえで、収納するモノを分類し、衣装ケースを必要な分だけ用意しましょう。
上手な収納テクニック
奥行きを活かした収納方法
衣装ケースは奥行きがあるため、収納力がたっぷり!とはいえ、奥に入れたモノが取り出しづらいという難点もあります。衣装ケースの手前には使用頻度の高い洋服を、奥には使用頻度が低いモノを収納するようにしましょう。
衣類はたたんで立てて収納を!
衣装ケースに収納する際は、洋服をたたみ、立てて収納することをおすすめします。立てて収納すると収納力がアップするだけでなく、ひと目で着たい洋服が分かるうえに、取り出しやすく、しまいやすくなります。たたんだ洋服は、輪を上にして収納しましょう。
ただ、一着を取り出すと横の衣類が倒れてしまいがち。崩れを防ぐために、ブックエンドやブックスタンドをいくつか用意しましょう。衣装ケースにそれらを使えば、スッキリとした収納をキープできます。
家族の洋服を全部きれいに収納するには時間も手間もかかりますね。家事は少しでも楽にしたいもの。衣装ケースのなかに、小さなプラスチックのカゴを入れて、洗ったソックスなどをたたまずにぽいっと収納するのも時短のためのアイデアです。これだけでも家事が楽になりますよ。
今回は衣装ケースについてお伝えしました。クローゼットを衣装ケースで快適に整えて、スッキリした気持ちで毎日を過ごしましょう!
(撮影協力:今井 知加)
情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子
整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。