収納ガイド
コートを押入れに収納する方法とは?
コートの収納の仕方について悩んでいます。クローゼットがあまり広くないために、押入れにハンガーラックを入れてコートをしまおうと思うのですが、ロングコートを収納することができません。なにかよい方法はないでしょうか?
押入れをクローゼットとして活用するのはよいアイデアですね。吊るすスペースが十分にない場合、ロングコートはたたんで収納します。ただし、たたむのに適さない素材のコートもあるので注意しましょう。
情報提供:整理収納アドバイザー 大熊 千賀
目次
押入れにロングコートをしまう方法
一般的な押入れは、上段、中段、下段と3つに、あるいは中段と下段の2つに区切られています。こうした押入れにどのようにコートを収納したらよいかをお伝えしましょう。
押入れにコートを収納するには?
収納スペースとして十分な広さがある押入れ。しっかり活用すれば、広い衣類の収納スペースになります。
押入れをクローゼットとして利用する場合、まずハンガーラックを用意しましょう。ハンガーラックを中段に置けば、押入れがクローゼットに早変わりします。ハンガーラックには、スーツ、ジャケット、シャツ、またショート丈のコートを吊るして収納することができます。
ハンガーラックの代わりにポール(強力な突っ張り棒タイプ、ネジ止めタイプなど)を取り付けるのもいいですね。なお、衣類はまとまると意外に重いものです。100円均一ショップなどで手に入る突っ張り棒は耐荷重が少ないので、使用は控えましょう。
ロングコートはたたんで収納を
ロングコートの場合は、ハンガーラックに吊るすとコートの裾が折れ曲がってしまいます。シワの原因になりますから、押入れのハンガーラックに吊るすことはおすすめできません。 ボリュームのあるロングコートはたたんで収納するようにしましょう。たたんだコートは、収納袋、あるいは衣装用の収納ケースへ収納します。
収納袋は柔らかいものではなく、四方に芯があり、カタチを保つ収納袋を選んでくださいね。しっかりカタチをキープする収納袋なら、コートが押しつぶされることもありません。
なお、コートはぎっしり入れず、スペースができるように収納しましょう。そうすることで湿気やカビを防止でき、コートを傷めることがありません。収納する際は、防虫剤を入れることも忘れずに!
また、深さのあるハードボックス型の衣装ケースに収納する際は、コートを一番上に置くようにしましょう。そうすることでシワを防ぐことができますよ。コートをしまった衣装ケースは、押入れの下段に収納するとよいでしょう。
シワにならないコートのたたみ方
タオルを使ったコートのたたみ方
たたむ際に、肩の部分を折らないように気をつけます。まず、コートの前身ごろを正面にして床に置きます。ボタンは外しておきます。袖を内側に斜めにたたみます。コートを背中合わせに縦半分に折り、身ごろの部分に棒状にしたタオルを入れ、ふっくらさせます。タオルがクッションの役割をして、折り目がつくことを防いでくれます。コートを半分、あるいは三等分に折れば完成です。
たたんでよいコートとは?
たたんで収納してもよいコートは、ダウンや厚めのコートです。シワになりにくい素材のコートを選びましょう。シワになりやすいウール、ファー付きのコート、高価なコートは押入れではなく、本来のクローゼットに吊るして収納することをおすすめします。
●コートの収納に関する記事はこちら
かさばるコートをキレイかつ上手に保存する方法とは?コートを収納する際の注意事項や、オフシーズンの保存方法をご紹介!
情報提供:整理収納アドバイザー 大熊 千賀
整理収納アカデミアマスター、整理収納アドバイザー1、2級認定講師、ルームスタイリスト・プロ、住宅収納スペシャリスト認定講師。「笑顔のある暮らし」の実現を目指した、ライフスタイルに合わせた整理・収納法を提案している。暮らしStyle代表、三児の母。
HP:http://kurashi-style.net/