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Question

地震に備える最低限の防災グッズは?準備する際のポイントも解説

大きな地震に備えて防災グッズを準備したいのですが、どのようなものを準備すればよいのでしょうか?また準備する際の基準があれば教えてください。

Answer

災害時には水や食料品、日用品などさまざまな防災グッズが必要となります。避難レベルや被災の程度によって必要なものが異なるため、その段階に合わせて多過ぎたり、不足したりしないように準備することが大切です。

情報提供:マンション暮らしガイド編集部

防災グッズの備えに関する基礎知識

地震への備えが不十分と感じる方は地震のニュースを見るたびに、「防災グッズを準備しないと!」と焦っていませんか?災害はいつ起きるか分からないため、普段から十分な備えをしておくことが大切です。備えている防災グッズに不足はないかを確認し、家族構成や個人の特別なニーズに応じて、必要なアイテムを追加することも忘れずに行ないましょう。準備する際のポイントは、定期的に備品を確認し、必要なものを補充することです。

また、防災グッズは備えているものの、「これで本当に大丈夫なの?」と漠然と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?阪神淡路大震災を機に設立された防災研究機関「人と防災未来センター」では、防災・減災グッズを被災段階別に「0次」「1次」「2次」に分けることを提唱しており、防災のレベルによって備えるアイテムも変わるとしています。この記事では3段階それぞれに必要な防災グッズや、準備のポイントなどを解説します。まずは、同センターが推奨する優先順位に沿って「1次」のグッズ、次いで「0次・2次」のグッズを詳しく見ていきましょう。

防災リュックとグッズ
※イメージ写真
最低限備えたい防災グッズ19選(数日間の避難生活をする場合)

規模の大きい地震が発生した場合に、数日間避難生活を送ることを被災段階「1次」と想定しています。食料品や日用品などが必要で、最低でも3日間生活できるよう、防災用のリュックにまとめて準備しましょう。災害が起きたらすぐに持ち出せるようにしておくことが重要です。一時避難でお伝えしたものに加えて、具体的には以下のようなものが挙げられます。

必要なもの
・飲料水3日分(1人1日2L以上)
・食料(長期保存が可能なもの)
・貴重品
・現金
・携帯ラジオ
・予備の電池
・モバイルバッテリー
・懐中電灯
・ビニール袋(大・小)
・紙皿・紙コップ
・使い捨てスプーン・箸
・衣類
・ライター
・タオル
・ウェットティッシュ
・歯磨きセット
・メガネ・コンタクト
・除菌ジェル・スプレー
・マスク

飲料水に関しては300ml~500mlのペットボトルが数本用意できると、持ち運びもしやすく、小分けに飲めるため衛生的です。ビニール袋は汚れものを入れて閉じたり、ものを運んだり、保温したりすることができる万能なアイテムです。小さく畳めばかさばらないため、多めに用意しておきましょう。

持っているとよいもの
被災段階の「1次」を想定した際に、さらに備えておくとよいものは、以下の通りです。

・筆記用具
・ハサミ
・軍手
・ビニールシート
・子ども用おもちゃ
・母子手帳

家族とはぐれた際、筆記用具があれば居場所を書き残すことができます。避難先の学校や公民館などで、ビニールシートを敷くことで自分たちのエリアが明確になり、トラブルを避けることができます。

防災グッズ
※イメージ写真
備えたい最低限の防災グッズ10選(自宅から一時避難するとき)

地震が発生した場合、自宅から一時的に避難することを想定して、被災段階「0次」とします。この段階では、本当に必要最低限のものだけを備えておきましょう。基本的には毎日持ち歩いているものや、常に身に付けておきたいものが中心です。外出先で被災した場合の備えも、この段階を参考にするとよいでしょう。

必要なもの
地震といった災害が起き、急遽避難することになった「0次」の段階を想定して、最低限備えておきたいものは以下の通りです。

・財布
・携帯電話・スマホ
・運転免許証
・健康保険証
・通帳、印鑑
・緊急連絡先のメモ
・大きめのハンカチ
・ティッシュ
・飲料水(500ml)
・飴やチョコなど小さめのお菓子

大きめのハンカチやティッシュなどの衛生用品は一時的な避難の際も用意しておきましょう。また、食料が十分に手に入らない場合も想定し、小さめのお菓子はできるだけカロリーの高いものを備えておくことをおすすめします。

持っているとよいもの
被災段階「0次」にさらに持っているとよいものは、以下の通りです。

・服用している薬

胃薬や頭痛薬などの常備薬があれば財布にいくつか入れておくのもおすすめです。通院していて、命にかかわるような薬があるという方は、忘れずに用意しましょう。

リュックに入った防災グッズ
※イメージ写真
備えておきたい最低限の防災グッズ12選(長期間の自宅避難)

大規模な災害によってライフラインが遮断され、救助が到着するまで自宅で過ごすことを被災段階「2次」と想定しています。救援物資が届くまで数日、または長期間にわたる場合も考えられるため、上記で説明した避難生活よりもさらに多くの防災グッズが必要です。

必要なもの
自宅から出られない場合、トイレや浴室などが使用できなくなる可能性も考慮し、それらの備えも最低限しておくと安心でしょう。

・飲料水7日分
・長期的に保存できる食料
・給水用ポリタンク
・カセットコンロ・ガスボンベ
・水の要らないシャンプー
・簡易トイレ
・ラップ
・アルミホイル
・ジッパー付き保存袋(大・中・小)
・毛布・ブランケット
・バケツ
・衣類の予備

水を使わなくても髪を洗えるシャンプーや、下着を中心とした衣類の予備があると、体を衛生的に保てるため、健康面だけでなく、精神的にもよいでしょう。また、開封済みの食料は、消費期限から逆算し、あらかじめ少しずつラップに包んで、無駄のないようにジッパーの付いた袋に保存するのがおすすめです。安定的な栄養補給ができるよう、缶詰類や乾パン、シリアル食品、レトルト食品といった長期的に保存ができる食品を中心に備えておくことが大切です。

持っているとよいもの
被災段階の「2次」を想定した際に、さらに備えておくとよいものは、以下の通りです。

・栄養補助食品(サプリメント)
・使い捨てカイロ
・ヘルメット
・冷却枕
・新聞紙
・寝袋
・防寒具
・雨具

災害でエアコンのような空調設備が使えなくなってしまった場合に備えて、常温でも使用できる冷却枕や、使い捨てカイロがあるとよいですね。季節によって防災リュックの中身を入れ替えましょう。

ダンボールに保管された非常食
※イメージ写真
防災グッズを備える際のポイント

ここからは食料や防災グッズを準備する際のポイントを解説します。

「ローリングストック」で食料を備蓄する
災害に備えて食料を準備する際には「ローリングストック」を採用することがおすすめです。ローリングストックとは普段から食料を多めに購入し、日常生活で使用・買い足しを繰り返すことで、常に一定量の食料を家庭に備蓄する方法です。ローリングストックを行うことで備蓄している食料を常に把握できるとともに、食料が足りない、賞味期限が切れているといった事態を回避できるでしょう。ローリングストックは薬やティッシュ、トイレットペーパーといった日用品でも応用できます。

調理不要の食料を備蓄する
災害時には水道や電気、ガスなどのライフラインを使用できなくなるケースがあるため、常温で長期的に保存できるだけでなく、調理しなくても食べられる食料を備蓄することがおすすめです。調理不要の備蓄品には主に以下のようなものがあります。

・アルファ米
・レトルト食品
・缶詰
・栄養補助食品
・ドライフルーツ
・お菓子 など

救助を待つ間、食料に困らないように日頃から準備しておきましょう。

女性の場合は自衛のアイテムもチェックしよう
女性が用意しておくとよい防災グッズは、以下の通りです。

・生理用品
・母子手帳(子どもがいる場合)
・防犯ブザーや笛

生理用品や母子手帳以外に、防犯ブザーや笛などの大きい音が出るものも用意しておくと安心です。閉じ込められた際に居場所を知らせることができるほか、万が一のときに助けを呼ぶのにも役立ちます。いくつか準備し、高齢者や子どもがいる場合はそれぞれに用意しておくとよいでしょう。

防犯用の笛
※イメージ写真

備えておくとストレスを減らせるものもチェックしておこう
地震といった災害の備えで最低限あるとよいものはライフラインをつなぐもの、衛生用品などでしたが、それ以外にも備えておくとよいものは多くあります。被災時は慣れない生活や環境、災害へのショックなどによるストレスを軽減させるために持っておくとよいものの一例は、以下の通りです。

・インスタントコーヒーやティーバック
・好きな調味料
・イヤホン
・本

味覚は満足感や自尊感情など精神にプラスの影響を与えるため、自分の好きな調味料やインスタントコーヒー、ティーバックがあればストレスを緩和できるでしょう。イヤホンがあれば、避難所でも周りに迷惑をかけずにスマホで好きな音楽や動画を視聴できるため、気分転換もできます。また、小型で軽量な文庫本なども時間つぶしになるのでおすすめです。

防災用品をチェックしている女性
※イメージ写真
最低限準備したい災害グッズリスト一覧(家族構成別)

防災グッズは一緒に住んでいる家族のことを考えて準備することが大切です。詳しく見ていきましょう。

子どもがいる場合 高齢者がいる場合 ペットがいる場合
・哺乳瓶
・粉ミルク
・離乳食
・おむつ
・おしりふき
・絵本
・おもちゃ
・老眼鏡
・入れ歯
・持病の薬
・介護用品(おむつ、流動食など)
・ペットの食糧
・ペットのお菓子
・トイレ用品

上記のように必要なものは家族構成によって異なるケースがあります。一般的なものでないとうっかり忘れてしまうこともあるため、必要なものを把握して見落としがないようにしましょう。

防災グッズを確認する家族
※イメージ写真

子どもがいる場合
乳児がいる家庭では、哺乳瓶や粉ミルク、離乳食、おむつ、おしりふきなど、赤ちゃんの食事やトイレ関連の備えをすることが大切です。月齢に合わせて準備しておきましょう。また、慣れない避難所でもいつも通り過ごせるよう、絵本やおもちゃを用意しておくとよいでしょう。

高齢者がいる場合
高齢の家族がいる場合、老眼鏡や入れ歯といった日常生活を送るうえでの必需品を忘れないようにしましょう。また、定期的に服用している薬を携帯するといった健康面での配慮も必要です。普段は使っていなくても、紙おむつも準備しておくとトイレが使えないときに安心です。

ペットがいる場合
避難生活のなかでストレスを感じるのはペットも同じです。ペットがいる家庭の場合は、いつも与えているペットフードやお菓子を備蓄しておきましょう。ペットシーツや排泄物の処理道具など、ペット用品の備蓄も必要です。猫の場合は、普段使用しているトイレ砂を備えておきましょう。

ミルクを飲む赤ちゃん
※イメージ写真
防災グッズの置き場所は玄関がベスト

防災グッズは「どこに収納するとよいの?」と、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?置き場として適しているのは玄関ですが、そのほかにもおすすめの置き場所がいくつかあります。以下で防災グッズの置き場所について詳しく見ていきましょう。

玄関ならすぐ避難できる
地震などの災害時に備えた防災グッズの収納場所として、玄関は最も適しています。持ち出し用の防災グッズは両手が空くリュックサックに詰めて、避難時に取りやすい玄関に準備しておくとよいでしょう。下駄箱や玄関の収納ボックスに入れておくことがおすすめです。

キッチンは食料の管理に最適
災害でライフラインが止まってしまったときのために備える食料や水を置く場所を重視するなら、キッチンが最適でしょう。賞味期限が近づいた食品にも気が付きやすく、日常的なストック管理と補充もしやすくなります。

2階は水害対策になる
海や川から近い場所や、津波や床上浸水のリスクがある場所では、特に防災グッズの置き場所に注意が必要です。2階建ての一戸建てであれば、家に水が入ってきて防災グッズが使えないといった事態を避けるためにも、2階に置いておくと安心でしょう。

家の外なら家が壊れても安心
災害の規模によっては旧基準の一戸建て住宅が一部損壊したり、倒壊したりする可能性があります。そのため、貴重品以外で簡易トイレのような比較的大きい防災用品は、室外の物置や車といった家の外での保管も検討してみるとよいでしょう。万が一、家が壊れても防災グッズを持って避難所へ行くことができます。

非常用持ち出し袋
※イメージ写真
日頃から危機感を持って災害に備えよう

ここまで被災段階に伴う防災グッズや準備する際のポイント、置き場所などについて紹介してきました。家族構成や住宅の状態、周辺環境などによって、防災グッズや備蓄する食料は異なり、また避難場所に行くのか、自宅にいるのかでも変わります。災害時に困らないように最低限必要なものを準備し、適度にチェックしておくことが大切でしょう。そのためには、持ち物リストを作っておくと便利です。家族構成が変わった際には必要なものが変わることもあるため、その都度確認するようにしてください。

また、マンションのような集合住宅には、敷地内に防災設備が常備されていることもあります。(例はこちら)敷地内の避難経路はもちろんですが、そのような設備も事前に併せて確認しておきましょう。

地震をはじめとした災害はいつ起こるか分かりません。命を守るためにも、日頃から危機感を持って防災対策を行えるとよいですね。

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