収納ガイド
保存容器を上手に使いこなすには?
保存容器を使って冷蔵庫を整理整頓したいのですが、容器の色や形がバラバラなせいか、雑然とした雰囲気に…。使っていないときの収納場所にも困っています。保存容器を上手に使いこなす方法を教えてください。
保存容器の種類はさまざま。景品やおすそ分けで買っていないのに増えてしまうモノの代表格でもあります。まずは使うか?使わないか?で整理をしましょう。購入する場合にはライフスタイルに合った素材を選び、形やブランドを統一すると、見た目がスッキリして収納もしやすくなりますよ。
情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子
目次
保存容器について知ろう
作り置きや食材を保存するために欠かせない、保存容器。冷蔵庫の中に保存容器がきちんと並んでいると、何がどこにあるのか?がすぐにわかります。お料理もはかどり、家事の時短につながりますね!
また、冷蔵庫のような限られたスペースをきちんと使い切ってモノを収めるとムダがなくなります。そして、見た目の美しさも加わりますよね。
保存容器を使いこなして冷蔵庫収納を向上させるために、まずは保存容器の種類と、それぞれの特徴について把握しましょう!
保存容器の種類
ガラス製
レンジ・オーブン可。色移り・匂い移りしない。油汚れが落ちやすい。
プラスチック製
レンジ可。薬味や下ごしらえした野菜などを保存するのに軽くて使いやすい。
琺瑯製
直火・オーブン可。レンジ不可。色移り・匂い移りしない。
ステンレス製
オーブン可。レンジ不可。色移り・匂い移りしない。
たとえば、家族の誰かが夜遅く帰宅した際には、おかずをレンジで温めますよね。このようなときには、ガラス製の容器が適しています。そのまま食卓に並べても違和感なく使えるので、洗い物の手間が省けますよ。
琺瑯製の容器はレンジで温めることはできませんが、やはりお皿に移し替えなくてもそのまま食卓に出すことができます。冷たいままいただくメニューなどを入れて活用しましょう。また、1人分のグラタンなどを準備しておけば、そのままオーブンで温めることができて便利ですよ。
一方、作ったものを実家などにおすそ分けする場合には、軽いプラスチック製が使い勝手抜群。ステンレス容器は、丈夫で錆びにくいというメリットがあります。
ほか、「家族の誰が見てもわかるようにしたい」という場合は透明~半透明の容器が便利ですし、冷凍用なら、そのままレンジ解凍できるプラスチック、ガラス製のいずれかがおすすめ。
素材によってそれぞれ一長一短ありますので、ライフスタイルに合わせて最も使いやすいモノを吟味して選んでくださいね。
保存容器収納をする前に
新しい保存容器を揃える前に、まずは手持ちの保存容器を見直してみましょう。匂いや色が移ってしまった容器、使っていない頂き物などはありませんか?
こうしたモノがあれば、先に処分しておきましょう。「まだ使えそうだから」「もったいないから」と取っておくと、保存容器はどんどん増えていってしまいます。まだきれいな保存容器なら、おすそ分けのときに容器ごとプレゼントするというのも、一つの方法ですよ。
どんな保存容器がいいの?
保存容器は1個2個ではなく、ある程度の数が必要なモノ。たくさん並べても美しく、かつ収納するときもスッキリ片付くモノを選びましょう。
同じブランドで揃える
保存容器は、同じブランドの商品で揃えれば、たくさんあっても見た目に統一感が出て、おしゃれな雰囲気になります。
ポイントは、サイズ展開が豊富なモノを選ぶこと。幅広い食材に対応できて、「薬味を少しだけ入れたいのに大きな容器しかなくてスペースの無駄…」ということがなくなりますし、同じブランドならサイズ違いでも重ねて収納しやすいというメリットがあります。
形を統一する
冷蔵庫を整理しやすくするには、なるべく同じ形のモノで揃えるのが効果的です。四角いモノ、丸いモノなど、違う形の保存容器を同じ場所に並べると、無駄なスペースが出るうえ、雑然とした印象にもなってしまいます。
「少量の食材用は丸いモノ」「冷蔵庫の中段は四角いモノ」など、用途や場所ごとに使い分けるとよいでしょう。
重ねられるタイプを選ぶ
使っていないときの保存容器は、しまう場所に困りがち。でも、ふたを外してぴったりスタッキングできるモノを選べば、重ねてスッキリ収納できてスペースを取りません。
保存容器の収納場所・収納アイデアをご紹介!
使っていないときの保存容器を収納するのにおすすめの場所、保存容器をさらに使いこなすためのプラスワンアイデアをご紹介します!
保存容器の収納場所
吊り戸棚の下段
軽いプラスチック製の保存容器なら、台所の吊り戸棚に収納するのがおすすめ。使用頻度が高いモノなので、出し入れしやすい下段に入れるとよいでしょう。取っ手付きのカゴなどを使えば、さらに取り出しやすくなりますね。
シンク下
ガラス製、ホーロー製など重さのある保存容器は、高い場所を避けましょう。シンク下の引き出しなど、足元に近い収納場所がおすすめです。
オープン棚
オープンタイプの棚に収納する場合は、カゴやボックスなどにまとめて入れましょう。雑然と見えたり、散らかったりするのを防げます。
保存容器にラベリングする
琺瑯製やステンレス製の保存容器は、外から中身が見えないもの。こうした場合は、マスキングテープなどでラベリングをすると便利です。特に、砂糖や塩、小麦粉などの調味料類を保存する場合は、調理中の間違いを防ぐためにもぜひラベリングを!
保存容器を有効活用して家事も効率よく!
保存容器は便利ですが、適当に置いているとごちゃついたりかさばったりしやすいモノ。収納場所をきちんと決め、数が増えて置き切れなくなったら、その分手放すことを心がけましょう。
保存容器の選び方、使い方、収納方法のポイントを押さえれば、キッチンや冷蔵庫はいつでもスッキリ。家事の時短にもつながりますよ!
(撮影協力:今井 知加)
情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子
整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。