収納ガイド
カードの収納におさえておくべきコツとアイデア
カード類の収納に悩んでいます。気づけば財布がパンパンになっていて、取り出したいときにもすぐ取り出せず、ストレスになってしまっています。カード収納のコツがあれば、教えてください。
使用頻度ごとに必要なカードを仕分けしましょう。家で保管するときの収納と、持ち運び用の収納、両方のコツを覚えておくと、整理が楽になりますよ。カードホルダーやボックスなどを使って賢く収納しましょう。
情報提供:整理収納アドバイザー 今井 知加
目次
カード収納のよくある悩みって?
気づけば手元に増えてしまうカード類。お店でポイントカードの提示を求められても、すぐに出せず結局諦めてしまう、ということはありませんか?使いたいときに取り出せないのって、すごくストレスですよね。
ポイントカードだけではなく、健康保険証や診察券、通帳、クレジットカード、会員カード、名刺などなど、種類も多く、挙げていけばキリがありません。おかげでどんどん増えていき、財布もパンパンに。今回はそんなカード収納のコツを紹介していきます。
カード収納を始める前にするべきことって?
大量のカードを上手に収納するにはいくつかポイントがあります。順番に紹介していきましょう。
まずは仕分け
財布の中や家に放置してしまっているカード類を一度、一か所に集めてみましょう。集めたカード類をまずは仕分けしていきます。分類方法は以下の通り。
●グループ① 使用頻度の高いカード
よく通うお店のポイントカード、頻繁に通う病院の診察券、重要な個人情報が記載された保険証や免許証、買い物に大切なクレジットカードなどは、このグループに入りそうですね。必要なとき、特にすぐ取り出したいかどうかを基準に、このグループに仕分けするようにしましょう。
●グループ② 使用頻度の低いカード
グループ①と比べて、それほど使用しないカード類はこのグループに。定期的に持ち運ぶことのない通帳や、あまり通うことのないお店のポイントカード、会員カードなどが含まれそうです。ポイントカードの分類は、自分の普段の生活リズム(どこに通うことが多いか)などを見直す機会ともいえますね。また、ポイントカードは、店の利用頻度によってはそれほどお得でないケースもあります。本当に持つべきか?も検討しましょう。
●グループ③ 期限切れ、不要のカード
すでに期限の切れてしまったポイントカード、クーポン券など、不要なカードはすべてグループ③へ。基本的にはこのあと処分するためのグループになります。
紹介してきたグループ分けはあくまでも一例です。人によってカード類の使用頻度はまちまちなので、自分の生活と照らし合わせながら、分類してみてください。さらに細かく分類するための方法として、たとえば「家に保管しておくカード類」、「財布で持ち運ぶカード類」という風にグループ分けするのも方法の1つです。
個人情報流出に注意!不要なカードは正しく処分を
分類・仕分けを終えて不要なカードを整理した後は、実際に処分していくことになりますが、ここで注意したいのは、カードが持つ「個人情報」です。カードに書かれた名前や電話番号などの個人情報が流出し、悪用されることのないよう、きっちりと裁断しておきましょう。紙類のものはシュレッダーにかけてもよいですし、プラスチックであれば頑丈なはさみを使うようにします。
特に注意したいのは、クレジットカードの処分。不正使用される可能性も決してゼロではありません。はさみで念入りに細かく裁断するのはもちろん、ゴミ出しの日をずらして、何回かに分けるなどの工夫もしましょう。
カード類を捨てる際は、不燃ごみか可燃ごみかの判断が難しいというのがよくある悩みです。お住まい地域、各自治体によって区分が違うので、ホームページなどで確認するのが確実です。
カードをおしゃれに収納!おすすめアイデアとコツを紹介
カードを仕分け・分類した後は、実際に収納していきます。取り出しやすく、一目見ただけでどこにあるか分かるようにするのが、収納の基本。ここではアイデアの一例を紹介していきます。
カードホルダーや収納ボックスを使い分けよう
カード類を家に保管しておくか、持ち運びするかで収納アイテムを使い分けるのがおすすめです。
財布に詰め込んでパンパンにしてしまうよりも、便利でおしゃれな収納アイテムを使い分けましょう。
・カードホルダー
カード専用の収納ケースは、収納枚数やケースの大きさもさまざま。名刺やポイントカード、ショップカードなど、種類別に分けて収納すると、必要なカードをすぐに見つけられますよ。
カードにジャストサイズの大きさの収納ボックスなら、たくさんのカードを収納できます。
・トレーディングカードケース
スポーツ選手やタレント、アニメなどを題材にしたトレーディングカード。このカードを収集するためのケースは、診察券よりも一回り以上サイズが大きいので、スペースに余裕を持ってカード類を収納できます。取り出し口が大きく開くモノなら、管理や出し入れもしやすいですよ。
収納トレーと仕切り板を使用した収納方法も便利です。仕切り版にカードを順番に立てて収納していきます。等間隔に、1枚ずつカードが並んでいるので管理も取り出しもしやすいですね。
・母子手帳ケース・お薬手帳ケース
母子手帳・お薬手帳はもちろん、保険証や診察券をまとめて収納することができます。通院時にそのまま持ち運びもできますね。病院ごと、人別に収納してもよいでしょう。さまざまなブランドからデザイン性の高いモノも販売されていますよ。
・財布
財布でのカード収納は便利なため、ついつい財布の中に溜まってしまいがち。身分証明できるカードやクレジットカード以外は、収納ポケット分だけの必要なカードのみを持ち歩くことで、スマートな財布を保てますよ。
コンパクトに持ち歩けるカードケースは、カード収納数もデザインもカラーも豊富。扇のように大きく開くじゃばら状のカードケースなら、カードを取り出しやすいので会計時に慌てることがありません。
名刺入れをカード入れに。本革のモノからステンレス製のモノまで素材もさまざま。背面にもオープンポケットが付いているモノなら、交通系ICカードを入れることもできますね。
カード収納ができる便利なスマホケースも。一見するとただのスマホケースですが、交通系ICカードなどが収納でき、そのままタッチすれば改札も通れます。
見やすいようにラベリングを
収納ボックスやケースの側面には、いずれもどんな種類のカードが入っているかすぐに分かるよう、ラベリングをしておきましょう。ぱっと見て中身がわかれば、外出の際も手間取ることが少なく、便利ですよ。
定位置を決めるのも忘れずに
家に保管していく際も、持ち運びの際も、どこに置いておくかの定位置を決めるのを忘れてはいけません。保険証や診察券など、個人情報の入ったカードを収納するケースなら、人目につかないように寝室を選ぶ、持ち運び用のカードホルダーはすぐに出し入れできるよう、自分の生活に合った定位置を決めてみてください。
他にも、家族共有でカード類を使うことが多いなら、キッチンやリビング、玄関近くの壁際などに、ウォールポケットを設置するという方法もあります。それぞれの家庭、暮らし方にあった定位置を考えてみましょう。
コツをおさえてカード収納をすっきり
ついつい増えてしまうカード類の収納方法、アイデアを、いくつかの例を交えて紹介してきました。ポイントごとにまとめると、以下のような手順になります。
- ①カードを分類・仕分けする
- ②不要なカードは正しく処分
- ③用途ごとに、収納アイテムを使う
これらの基本の手順をおさえておけば、カード類をいつでもすっきりと整理・収納しておくことができます。取り出したいときに取り出せない、そんなカード類のストレスから、そろそろ開放されてみませんか。
●診察券の収納に関する記事はこちら
診察券は使用頻度ごとに分類し、さらに病院ごと、または人別に仕分けます。仕分けた診察券はカードホルダーや名刺入れなどを使うと上手に収納でき、いざというときも慌てずに済みますよ。
情報提供:整理収納アドバイザー 今井 知加
薬剤師・整理収納アドバイザー2級認定講師・企業内整理収納マネージャー。整理収納の理論に脳科学を活用した独自のメソッドで「片づけ力」を身に付ける方法を、スクールやメディアで発信。家事を効率化して、自分の時間や家族との時間を充実させる方法をご案内。