収納ガイド
年賀状のおすすめの収納方法は?いつまで保管すればいいの?
お正月が過ぎると、どうやって年賀状を整理したらよいのか悩んでしまいます。なかなか捨てられず、何年間分かの年賀状が机の引き出しに溜まってしまいました。年賀状を整理するコツがあれば教えていただきたいです。
年賀状は送り主の気持ちと近況報告が書かれた、思い出の品。しかし毎年溜まっていくため、収納に困りますよね。処分するまでに何年取っておくかを自分で決めてから収納することをおすすめします。
情報提供:整理収納アドバイザー 今井 知加
目次
もらった年賀状ってどうすればいいの?
なかなか会えない友人や親せきの近況が書かれた年賀状。時間をかけて写真を選び、デザインして送ってくれた送り主の気持ちを考えると、すぐに処分することはなかなかできないものです。気持ちの込もった年賀状の整理方法についてお伝えしましょう。
年賀状は、適量を取っておくと役に立つ
年賀状は取っておくべき?それとも、すぐに処分してもよいの?と悩むものですよね。処分してしまうのもよいですが、ルールを決めて取っておくと、いざというときに役立ちます。では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
●住所の確認ができる
相手が引っ越していたのに、住所録データの変更を忘れてしまうこともあるでしょう。翌年にまた年賀状を作成する際に、住所を見直して作成すれば、住所違いで戻ってくることもありません。
●相手の家族や子どもの名前を確認できる
友人のパートナーや子どもの名前をすべて覚えるのはなかなかの大変ですよね。久しぶりに友人とその家族に会うことになったときは、事前に年賀状を見直しておきましょう。相手の家族全員の名前を確認することができますよ。
●思い出をキープできる
大切な人からの年賀状を取っておくことで、思い出をキープすることができます。
1月中旬~下旬に年賀状を整理するのがベスト
年賀状整理のタイミングは、1月中旬~下旬がベストです。なぜかというと、多くの年賀状には、お年玉くじがついていますよね。お年玉付き年賀はがきの賞品は、現金30万円などなかなか豪華ですから、当選しているハガキがあるかどうかを確認してから年賀状の整理を始めましょう。
ちなみに、お年玉くじの抽選は毎年1月中旬に行われ、7月までが当選したくじの引き換え期間です。もし当選した場合は忘れずに引き換えに行きましょう。
年賀状を収納する前に決めることは?
大切な人の状況やメッセージが書かれた年賀状。そうした年賀状は保管するとよい、とはいえ、収納スペースには限りがありますから、毎年増えていく年賀状を長年保管し続けることは難しいですよね。収納する前に、自分で保管に関するルールを決め、それから収納することをおすすめします。
いつまで取っておくか決める
まず年賀状を、友人・親せき関係、仕事関係、ショップからのモノに仕分けします。そして、自分でジャンルごとに保管期間を決めましょう。
たとえば、
●友人・親せき関係の年賀状の保管期間は1~2年。
●仕事関係の年賀状の保管期間は1年。
●ショップ関係からの年賀状は内容を確認したら捨ててもよい。
●思い出として残したい年賀状は、別で保管する。
等、このように自分のルールを決めてしまえば、悩むことがなくなります。
なお、なかには喪中のために年賀状を出せなかった人もいることでしょう。それを考慮に入れ、1~2年分は取っておくようにすると安心です。
もしくは、年賀状を収納する箱を決めて、分類せずにその箱に収納します。箱に収まりきらなくなったタイミングで処分をする、という方法もあります。古いものから順番に処分すれば管理も簡単です。入る分だけ収納するという習慣をつければ、年賀状が増え続けて溜まってしまう、ということもありません。
収納場所を決める
年賀状を作成する12月は気ぜわしい時期。忙しい師走に、住所確認のために昨年の年賀状を探しまくる、なんていうことがないように、年賀状は定位置に保管しましょう。あまりかさばらない量なら、日常で使うリビングの棚の中や本棚などに置き、取り出しやすいようにしておくのもよいでしょう。
また、1年の途中で届いた住所変更はがきや喪中のお知らせは、その年の年賀状と一緒のケースや箱、ホルダーに入れておきましょう。住所変更した相手や年賀状を送ってはいけない相手がすぐに確認できるので、安心です。
年賀状のおすすめ収納アイデアを紹介
年賀状を分類して収納する場合、どのようにまとめて、収納すればよいのでしょうか?年賀状の収納に使えるアイテムはさまざまあります。身近なモノを応用する方法から、自分で収納グッズを作る方法まで、幅広くご紹介していきます。
マスキングテープは、輪ゴムやビニール袋と合わせて使いたい収納グッズです。マスキングテープや付箋に仕分けした年賀状のジャンルを書き、輪ゴムでまとめた年賀状に張り付けましょう。ラベリングした後、ジッパー付きの保存袋に入れておくのもよい方法です。
輪ゴムでまとめた年賀状に、ジャンルを書いたマスキングテープや付箋を貼り付け、ラベリングするのもおすすめ。仕分けした年賀状をジッパー付きの保存袋に入れるのもよい方法です。
年賀状の収納には、箱や収納ケースもおすすめです。ハガキサイズの箱や収納ケースを選び、そのまま年賀状を入れていくだけですから、とっても簡単。新しい年賀状を入れる際は、自分で決めたルールに従って、いらないモノは処分するようにしましょう。
また、ハガキ用のホルダーもおすすめです。1枚ずつ収納するので手間はかかりますが、表面も裏面もホルダーをめくるだけで見ることができるメリットがあります。2年で処分するものはケースへ。長年とっておきたい特別な年賀状はハガキ用のホルダーにファイリングする、というのもよい方法です。
できるだけモノを持たずにシンプルに暮らしたい、という方には年賀状をデータ化して保存する方法をおすすめします。
データ化して保存するには、写真を撮ってJPGファイルで保存する方法、あるいはスキャンしてPDFファイルで保存する方法があります。
最近は専用アプリも出てきています。写真を撮って送信するだけでパソコンに読み込まれた画像をいつでも見ることができます。しかも、住所録作成を自動的に行ってくれますよ。こうした便利なアプリを使うのもよいですね!
束にした年賀状を一冊の本のように、自分で製本できることをご存知ですか?年賀状を製本すれば、一冊の本として本棚に置くことができます。ブックメイキングに必要なものは100円均一ショップで揃えられますから、製本してみたい方はトライしてくださいね。
●製本の仕方
[ 1 ] まず、ガムテープを準備します。年賀状を束にして、ずれないようにクリップで止めます。
ガムテープを年賀状の縦の長さに合わせてカットします。ガムテープの接着面に年賀状の側面を当て、年賀状を立て、側面全体に接着剤がつくようにします。
[ 2 ] 年賀状とガムテープが離れないように、ガムテープを両側へ折り返します。
[ 3 ] ガムテープのままだとそっけない感じがします。見栄えがするように、かわいいマスキングテープを使って、デコーレーションしましょう。
[ 4 ] 側面に年号を書き、クリップを外せば、オリジナルの年賀状ブックの出来上がりです!
また、ボンドを側面に塗って、製本することもできます。その場合は、表紙用の紙を用意して、ブックカバーにするとよいでしょう。
年賀状を処分する方法
年賀状を処分するときは個人情報が漏れないように気をつけて行いましょう。処分する方法をいくつかご紹介します。
宛名消しローラーを使う
住所や氏名など、消したいところをサッとなぞるだけで、情報を隠すことができる宛名消しローラー。情報を消した後は、資源ゴミに出せば、完了です。
ガムテープで巻く
住所などが隠れるようにガムテープで巻いて、資源ゴミとして出します。
シュレッダーを使う
資源ゴミに出す前にシュレッダーを使って細かく刻み、個人情報の漏洩を防ぎます。
個人情報回収サービスに出す
個人情報のセキュリティに配慮した回収サービスを行い、再生紙へのリサイクルを実施しているコンビニエンスストアもあります。こうした回収サービスに出すのもよいでしょう。
どんど焼きでお炊き上げしてもらう
お正月の行事、どんど焼きに持っていき、燃やしてもらうのもよい方法です。どんど焼きとは使い終わった正月飾りなどを燃やしてもらう行事のこと。小正月の1月15日に神社や広場などで行われます。このとき、古い年賀状も焼いてもらえますから、お正月飾りと一緒に持っていくとよいでしょう。
ご自分のライフスタイルに合った収納方法と保管場所を決めて、毎年、大切な人たちと年賀状のやりとりを楽しんでいきたいものですね。
情報提供:整理収納アドバイザー 今井 知加
薬剤師・整理収納アドバイザー2級認定講師・企業内整理収納マネージャー。整理収納の理論に脳科学を活用した独自のメソッドで「片づけ力」を身に付ける方法を、スクールやメディアで発信。家事を効率化して、自分の時間や家族との時間を充実させる方法をご案内。