収納ガイド
カバンの中身を整理したい!すっきりさせるコツって?
カバンがいつもごちゃついてしまいます。財布や携帯、化粧品など、使いたいときになかなかすぐに取り出せず、ストレスがたまります。何か整理整頓のコツがあれば教えてください。
ポイントは、カバンの中にあるモノの分別と、モノをしまうための定位置を1つずつ決めること。おしゃれな収納グッズを使えば、整理整頓もできて一石二鳥ですよ。
情報提供:整理収納アドバイザー 今井 知加
目次
カバンってどうしてごちゃつくの?整理整頓のコツは?
整理整頓されたカバンと聞いて、どのようなカバンを想像しますか?取り出したいときに、目的のモノをすぐに取り出せる。中身を開けたとき、散らかっておらず、どこに何があるかすぐにわかる。どれもすごく基本的なことですが、カバンの整理整頓においては、意外とできていない方が多いのではないでしょうか?
「外出時には何があるかわからないから、持っていけるものはすべて持っておきたい」
「あれもこれも必要に思えてくる。不足が怖いから、ついつい入れすぎてしまう」
「そもそも整理整頓が苦手」
カバンの中身がごちゃついてしまう方には、いろいろな特徴がありそうですね。どれもすごく共感できて、カバンの整理なんて一生できない……、なんて思ってしまいそうです。しかしカバンを整理整頓することで、メリットがあるのも事実。取り出したいモノをすぐに見つけられて、結果的に時間の短縮にもなり、何よりストレスからも解放されます。
整理整頓のための3つのコツをおさえよう
カバンの中身を整理するには、以下の3つのコツをおさえます。
- ①カバンの中身を一度出し、「必要なモノ」と「不要なモノ」を整理する
- ②必要なモノを「グループ分け」する
- ③カバンの中に必要なモノの「定位置」を決める
それぞれのステップごとの具体的な方法については、次の項目から順番にご紹介していきます。
必要なモノと不要なモノを整理しよう!コツと方法は?
普段使っているカバンにしまっている私物を、一度全て出してみましょう。どんなモノが入っているでしょうか?必要なモノ、不要なモノをこの段階で一度整理します。カバンの奥底で眠っていたゴミ類などは、まとめて捨ててしまいます。
必要なモノを分けるときも、それが外出の際に具体的にどのようなシーンで使うのか、一度見直してみてください。これまで入れていたモノが、実はそれほど使用する頻度がないことに気づくこともあります。必要なモノを、さらにコンパクトに収める意識も持っておくと、整理整頓がより楽になります。
外出の場所やシチュエーションによって、必要なモノも変わってくるので、出かけの準備をするついでに定期的に見直すようにしましょう。
必要なモノをグループ分けしよう!コツと方法は?
必要なモノと不要なモノを整理した後は、必要なモノをグループごとに分類していきます。このグループ分けは、後でカバンにしまっていくうえでも大切な道しるべになります。一例として、以下のようなグループ分けが考えられそうです。
[ 一般的に持ち歩くモノ ]
普段の外出時で、いつも持ち歩くモノ。財布、携帯電話、ハンカチ、ティッシュ、手帳など。そのほか、薬などの衛生用品があげられます。
[ 取り出しにくくなりがちなモノ ]
イヤホン、鍵、ガム、ハンドクリーム、リップなどの化粧品、小物類があげられます。
それぞれのカバンにあったグループ分けを
ご紹介した上記のグループ分けは、ほんの一例なので、必ずしもこのグループに分けると効果的になる、ということではありません。サラリーマンやOL、学生など、性別や年齢によって使うカバンの種類はさまざまです。また、出勤時や旅行時など、シーンによっても使うカバンが変わることもありますよね。
グループ分けは、それぞれの生活リズムや用途によって臨機応変に変えていくことをおすすめします。
カバンの中での持ちモノの定位置を決めよう
外出時に必要なモノをグループ分けした後は、カバンの中で持ちものの定位置を決めてみましょう。カバンの中で定位置を決めるコツは、使うシーンを想像したときに、すぐに取り出せるか、見やすい位置にしまってあるかどうかの確認をすることです。たとえば、先ほどご紹介した[ 取り出しにくいモノ ]をしまっておくときは、カバンについているポケットを定位置として利用する、といった方法も考えられます。
定位置を用意することで、持ちものが取り出しやすいカバンになります。基本的なことのように見えて、実は実践できている方は意外と少ないので、一度見直してみましょう。
収納グッズも利用して、自分の使いやすいカバンをつくる
カバン自体についているポケットを、それぞれのモノの定位置として利用するほかにも、収納グッズを利用するというアイデアもあります。
カバンの中に入れておくポーチを用意するのが、もっとも手軽な方法でしょう。衛生用品の入ったポーチ、必需品の入ったポーチ、化粧品用のポーチ、などそれぞれの収納グッズを用意すれば、カバンを開けたときにすぐに必要なモノを見つけることができますね。カバンのトーンにあった色のポーチを用意することができれば、見た目もおしゃれなバッグになりますよ。
ポーチ類を選ぶときの注意点は、モノのサイズに合わせて選ぶようにすること。大きすぎても小さすぎてもモノは取り出しにくくなるものです。また、大きめのポーチをいくつも用意してしまうとかさばる原因になるので気をつけて。
もともとポケットが少ないカバンには、「バッグインバッグ」と呼ばれるカバンに入れるための収納バッグを利用して、整理整頓を楽にしましょう。最近では、バッグインバッグを自分で手作りする方も増えてきています。おしゃれと整理が両方叶えば、一石二鳥ですね。
縦長のカバンの中は縦に区切るのがコツ
カバンの大きさや形、種類によっても使い勝手はさまざま。リュックなどの空間が縦に広めのカバンは、荷物を取り出すたびに中身の上下が入れ替わってしまい、整理して入れたはずなのに使いにくいということがよく起こります。このようなタイプには縦長のポーチを使ったり、モノを立てて入れるなど空間を縦方向に仕切る工夫をすると使いやすくなりますよ。
収納グッズとの組み合わせ方やモノの入れ方にも気をつけてみてくださいね。
お気に入りのカバンを使いこなすために
ご紹介してきたカバンの整理のコツは、男女問わず使える方法です。出勤時、旅行時、通学時など、さまざまシーンで使うお気に入りのカバンを使いこなすために、一度、中身を整理してみてはいかがでしょうか。
外出時は必要最低限のモノしか持ち歩かない、「ミニマリスト」という生き方も広まっている現代。
カバンの中身を整理整頓して、これを機会に、カバンそのものの収納についても考えてみては?カバンの収納については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。一度チェックしてみてください。
●カバンの収納術に関する記事はこちら
たくさん持っているカバンや帽子を厳選する方法や、コーディネートがしやすくなる収納術などについてお伝えします。
使うかもしれないモノでカバンをあふれさせてしまって、肝心なときに取り出せず不便な思いをするよりも、確実に使うモノだけがあるカバンのほうが、コンパクトですよね。モノをしまうときは必要最小限を意識して、ごちゃついたカバンのストレスからも解放されましょう。
情報提供:整理収納アドバイザー 今井 知加
薬剤師・整理収納アドバイザー2級認定講師・企業内整理収納マネージャー。整理収納の理論に脳科学を活用した独自のメソッドで「片づけ力」を身に付ける方法を、スクールやメディアで発信。家事を効率化して、自分の時間や家族との時間を充実させる方法をご案内。