靴下を上手に収納しよう!
紛失した片方の靴下を探したり、引き出しがごちゃついたりすることによって生じてしまう無駄な時間は、収納方法を工夫するだけで劇的に改善されます。靴下の適正量を把握し、畳み方の基本を押さえれば、収納スペースを有効に使えて、出し入れするのもぐっとラクになりますよ。
最初にすることは靴下の整理
靴下を使いやすく収納するには、まず手持ちの靴下を整理することが必要です。収納の前に、以下のポイントを踏まえて靴下を整理してみましょう。
余分なものを処分する
収納スペースを快適に使うために、不必要な靴下は減らしましょう。手持ちの靴下を全て出し、「短い靴下が何足、長い靴下が何足、ストッキングの黒色が何足…」という具合に分類をしながら並べてください。そこから本当に使うものを選び取っていきましょう。
「使える」か「使えない」かではなく、「使う」か「使わない」かで選んでいくことがポイントとなります。処分するか迷うものや、頂き物、すぐには使わないストックの靴下、また子どものファーストソックスといった思い入れのあるものなどは、無理に処分しなくて大丈夫です。
分類した靴下は、次の4つのように行き先を分けます。
- 「使うもの」→使いやすく戻しやすいように収納
- 「使わないもの」→処分
- 「迷うもの」→期限を決め、迷いボックスを作り保管
※期限とは再度確認をする期限のこと - 「思い出のもの」→思い出ボックスを作り保管
余分な靴下や、使わずに引き出しの奥に眠ったままの靴下を使うものと混在しないようにすることが大切です。
適正量を決める
適正量を決めて維持することも、使いやすい収納の基本です。これを意識することでむやみにものを増やさないことにもつながります。ただし、靴下の適正量に正解はありません。ライフスタイルによって人それぞれ靴下の適正量は異なるため、自分にとって必要な数を見極めて決めた量が、真の適正量となります。
ライフスタイルの観点でいえば、スポーツをよくする人や出張が多い人は少し余分に持ち合わせておくことが必要になりますね。また、洗濯機を回すサイクルによっても靴下の数は変わります。一人暮らしで洗濯物の量が少なく2日おきに洗濯をする人と毎日洗濯をする人では、必要な数が違うからです。
靴下の適正量を把握するためには、1週間もしくは1か月単位、あるいは季節ごとに区切って、自分が何足の靴下を使っているのかを考えてみましょう。家族がいる場合は、家族それぞれの生活ペースに合わせて一人ひとりの適正量を考える必要があります。
また、数で決めることが難しく感じる場合は「収納ケースに収まる分だけ」、と物理的に量を決めるのも1つの方法です。
処分するタイミングを決める
自分で決めた適正量を超えないためには、靴下を処分するタイミングを決めることも重要です。一般的には、使っている靴下に穴が開いたり、ゴムが緩んだり、生地が薄くなったりなど傷んだときが処分のタイミングになりやすいでしょう。
ほかにも、期間を定めて、その間に一度も使わなかったものはないか見直してみるのもおすすめです。
衣替えの際には、シーズン中一度も使わなかったものはないか見直してみるとよいでしょう。
また、購入と処分のタイミングは同時にすることが理想です。新しく購入するタイミング=不要なものを処分するタイミングと捉え、1足買ったら1足処分する「ワンインワンアウト」のルールを決めておきましょう。そうすることで数を管理しやすくなり、捨て過ぎて履くものがなくなってしまうというトラブルも防ぐことができます。
靴下の畳み方を覚えよう
収納スペースを少しでも無駄なく使うためには、靴下の畳み方に工夫が必要です。種類の豊富な靴下には、それぞれの長さや生地によって、適切な畳み方があります。基本は片方をなくしてしまうことがないように、左右セットでまとめること。靴下の種類ごとに分けて、それぞれの畳み方を分かりやすくご紹介していきます。
長い靴下の場合
ふくらはぎ〜膝くらいの長い靴下の畳み方は、以下の通りです。
- 左右の靴下を重ねて、1つにする
- 履き口を折る(このとき、収納場所の高さに合わせて折るとよい)
- 履き口の中につま先を入れる
- 形を四角に整える
短い靴下の場合
くるぶし丈くらいのスニーカーソックスや子どもの靴下の畳み方は、以下の通りです。
- 左右の靴下を重ねて、1つにする
- 履き口を折る(このとき、収納場所の高さに合わせて折るとよい)
- 履き口の中につま先を入れる
- 形を四角に整える
フットカバーの場合
パンプスの下に履く、スニーカーソックスよりも短い靴下の畳み方は、以下の通りです。
- 片方のフットカバーの中に、もう片方を入れる(重ねる)
- 履き口側を上に、全体的に平らになるよう整える
- さらに半分に畳んで、履き口の中に差し込む(入れる)
- 形を整える
ストッキングの場合
固結びしがちなストッキングやタイツ、レギンスの畳み方は、以下の通りです。
- 左右を重ねて、1つにする
- シワを伸ばし、半分に折る
- つま先側から、履き口に向かって、複数回に分けて半分に折っていく(目安3回)
- 履き口部分のゴムを折り返し、包む
- 平らになるよう、形を整える
このように左右まとめて四角く畳むと、バラバラにならずしまいやすくなります。また、このとき畳み方を統一することで収納スペースに無駄も生まれないのでおすすめです。
ご紹介したほかにも、靴下の畳み方にはさまざまな方法がありますが、傷んだりかさばったりしない方法を選ぶことが大切です。
たとえば、簡単に畳む方法として、靴下を1組そろえ、くるんと履き口を返して丸めている人もいるのではないでしょうか?丸める畳み方は、素材によって靴下が伸びてしまい、靴下の生地を傷めてしまうことにもつながるのでできるだけ避けたい畳み方です。加えて、靴下を丸めて畳むと厚みが出てしまい、収納スペースを多く取ってしまいます。立てて収納する際に厚みなくコンパクトにするためにも、基本は畳んだあと、形を四角に整え、無駄のないようにスペースを使うことを意識しましょう。
靴下を収納するときのポイントは?
量や畳み方を見直すとスッキリとした収納に近づきますが、これらを引き出しやチェストなどのスペースに収納するときも、いくつかのポイントがあります。収納スペースを効果的に使うためのコツを見ていきましょう。
分類する
多くの家庭では、家族ごとに靴下を分けて収納しているのではないでしょうか?よりよい収納方法は、人別に分けることに加えて、靴下の長さや使う頻度、季節ごとに分けることです。そうすることでスペース内のごちゃつきを防ぐことができます。
おすすめの方法は、ラベリングです。まず、厚紙で仕切りを作り、ダブルクリップを付けます。クリップの頭部分に何を収納してあるか書いたシールを貼っておくと、靴下の種類が見分けやすくなるでしょう。
特に、レギンスとタイツの見分けが難しいといった経験はありませんか?ラベリングをしておくと、そういったときにもレギンスやタイツを簡単に見分けてさっと取り出すことができますね。
靴下の分類をしておけば、忙しい外出時にもすぐに目的の靴下を探すことができるので、時間の節約につながります。
履くタイミングと場所を考慮する
普段自分が靴下を履くタイミングと場所を振り返って、使い勝手がよい収納場所を見つけましょう。たとえば、夏に家の中では素足で過ごし、外出時だけ履くのであれば玄関近くに置くと無駄な動きがありません。また、冬は足元が冷えるのでお風呂上がりに履くという人もいるでしょう。このような場合、靴下はパジャマや下着などと一緒に洗面室に置くとさっと履くことができて便利です。
このように、季節や生活習慣を踏まえて考えてみると、おのずと靴下をどこに収納すれば使い勝手がよいか見えてきます。
立てて収納する
畳んだ靴下は折り目を上にして、コンパクトに立ててしまっていきましょう。折り目を上にして規則正しく立てて並べることで省スペース化につながり、目当ての靴下を見つけやすくなります。
注意したいのはスペースが広い引き出しに靴下を収納する場合、立てた靴下が崩れやすくなってしまうこと。そのような場合は、ブックエンドで仕切りを作るのもおすすめです。靴下が立てやすくなるだけでなく、種類や色ごとに細かく分けることもできるため、さらに見やすい収納になります。
収納グッズを活用する
靴下収納は、収納グッズを活用するとより機能的になります。市販の収納ケースやかごなどの収納グッズは、どれも100円ショップやショッピングセンターなどで簡単に手に入れることができます。家にある引き出しの中に、このような収納グッズを設置することで、取り出しやすく片付けやすい収納スペースを作ることができますよ。
また、最近の収納グッズはおしゃれなものやアイデアの詰まったものも多く、その種類も豊富です。靴下の収納として役立てられるものもたくさんあります。
たとえば100円ショップでも手に入るウォールポケットは、ポケットごとに靴下をしまっておくと、見やすく取り出しやすい収納になります。靴下は外出時に履くことが多いので、服を収納しているクローゼットの扉裏に吊るすとよいでしょう。このように、アイデア次第で自分だけの使い勝手のよい収納スペースを作ることもできます。
靴下収納・4つのまとめ
クローゼットや、引き出し、棚、収納ケースなど、人によって靴下を収納している場所はさまざまです。どの場所に靴下を収納するときも、共通して意識するべきポイントは以下の4点になります。
- 使うものだけを収納する
- 人別・種類ごとに分類する
- 収納スペースに立てて入れられるサイズに畳む
- 収納するスペースの高さや幅を有効に使う
片付けを面倒にしないためには、自分に合った収納方法を見つけることも大切です。今回ご紹介したケースや仕切りを使った基本的な収納方法以外にも、かごや収納ケースなどに仕切りを作らずポイポイと靴下を入れるだけの「ポイポイ収納」と呼ばれる方法もあります。
引き出しの中に仕切りを作ったり、靴下を畳んだりするのが面倒な場合や、子ども用に収納場所を作る場合には、こういった収納方法もおすすめです。ポイポイ収納をする場合は、ケースにラベリングをしておくとごちゃまぜになりにくくなります。
今回ご紹介したいくつかのアイデアを試して、自分に合った靴下の収納方法を見つけてみましょう!
靴下以外の衣類収納については、こちらの記事をご覧ください。