マンション購入ガイド
千葉県で東京都心まで通勤1時間圏内でマンションを購入するならどこ?
千葉県でマンション購入を検討しています。職場は東京都心なのですが、予算を考慮して千葉県で探そうと思っています。通勤時間は1時間以内が理想なのですが、都心まで1時間以内で行ける千葉の住みやすいエリアといえばどのようなところがありますか?
千葉県から東京都心を結ぶ沿線は数多くあります。沿線ごとに千葉県のエリアをご紹介いたします。
目次
そもそも千葉ってどんなところが魅力?
千葉県内での住宅購入を検討している方ならぜひ知っておきたい、千葉の魅力。海に近く、山も多い自然豊かな土地というイメージが強い千葉には、ほかにもたくさんの魅力があります。ここでは千葉での住宅購入のメリットを大きく4つにわけてご紹介していきましょう。
魅力その1:観光スポットやテーマパークなど、アクティビティが充実
観光スポットやテーマパークといった、アクティビティが充実しているのも魅力の1つといえるでしょう。千葉県は日本最大級のテーマパークがあることが有名ですが、その他にもたとえば、豊かな自然に囲まれ広大な立地にある「マザー牧場」や「東京ドイツ村」、加えて海沿いの景観や環境を活かしてつくられた「鴨川シーワールド」などは、人気の観光スポットとして知られています。シャチのショーは特に有名ですね。
ファミリー層にとっては、自宅の近くにアクティビティがあるのは嬉しい部分です。帰りに車で渋滞に巻き込まれながら高速で帰る、なんていうわずらわしさもありません。
魅力その2:大型ショッピングモールなどの商業施設も
船橋市にある「三井ららぽーとTOKYOBAY」や、木更津市にある「三井アウトレットパーク木更津」などは人気のスポットで、大型連休や週末には東京や神奈川など千葉県内外から多くの方が訪れます。こうした大型ショッピングモールがあるのも魅力の1つ。
日本一の規模を誇るショッピングセンター、ららぽーとの1号店でもあるTOKYOBAY店では、レストランやセレクトショップ、映画館などの施設も充実しています。さらに柏の葉にもららぽーとがあるので、レジャースポットでもあり、買い物にも便利な大型ショッピングモールが点在するのは千葉に住む魅力です。
魅力その3:温泉が多い
意外と知られていないのが、千葉は実は温泉が多い県でもあります。その数はなんと200以上。海を眺めながら露天風呂に浸かれる温泉施設も少なくありません。
県外からやってくる観光客は、テーマパークやアクティビティを楽しんだあと、午後はスーパー銭湯などの温泉に浸かってから帰る、なんていう方も多いそうです。自宅の近くに温泉があれば、家の風呂を使わずに思わず通い詰めてしまいそうですね。
魅力その4:隠れた絶景スポット
ほかにもぜひご紹介したいのは、海沿いや自然に囲まれた山間にある絶景スポット。都心へのアクセスのよさもさることながら、県内のスポットはどれも写真映えするほど美しく、君津市にある「濃溝の滝」や、木更津氏にある「江川海岸」などは、近年注目されています。
千葉に住み始めたら車をだして少し足を運び、自分だけのお気に入りのスポットを見つけてみてもいいかもしれませんね。
沿線別に考えると、住むならどこがオススメ?
都心といっても都内には、東京をはじめ、秋葉原、上野、品川・田町、恵比寿・渋谷、新宿・代々木、池袋など性格の違う都心部が多くあります。通勤時間は勤務先がどこかによって変わってきますが、千葉方面から通勤しやすいエリアとしては、上野周辺から東京周辺でしょう。
また、通勤時間を1時間以内が理想とすると、自宅から駅までと駅から勤務先までの所要時間をそれぞれ約10分として、乗車時間は正味40分ぐらいが理想的。ここでは東京駅を中心に乗車時間40分(朝の通勤時間帯)を1つの目安として考えてみましょう。
利便性を考えるならJR総武線。ただし複数の路線あり
千葉県内で通勤・通学の利便性を考えると、JR線沿線が最も駅が多くなります。ただ、ほかにも路線があるので通勤場所によっては適時変えていくという選択もすることができます。千葉県内を通る路線は、以下の通りです。
- ・京葉線(一部武蔵野線):東京駅へ直結。
- ・JR総武線(中央・総武緩行線):お茶の水駅を経由して新宿方面へ。中央本線につながる。
- ・常磐線:日暮里駅を経由して東京駅方面へ。東京メトロ千代田線とも連絡している。
- ・東京メトロ東西線:千葉県内まで直接運行。
- ・つくばエクスプレス:千葉県内まで直接運行。
続いて、千葉県内にある各沿線の具体的な特徴、住むにあたってのおすすめの沿線などをご紹介していきましょう。
JR京葉線沿いで住むなら?
JR京葉線で東京駅まで乗車40分以内とすると、海浜幕張駅あたりまでが範囲に入ってきます。
JR京葉線の主要駅は、以下の通り。
東京都内:東京駅、八丁堀駅、新木場駅
千葉県内:新浦安駅、南船橋駅、海浜幕張駅、蘇我駅
この沿線では、日本最大級のテーマパークがある舞浜駅も有名で、かつ東京へのアクセスもよいことから住宅地としても人気があります。舞浜駅の北口周辺は、大規模な一戸建て開発エリアで、マンションはその先にあります。
近年は、新浦安駅や南船橋駅、海浜幕張駅などは駅前の開発がされていて、駅直結・隣接にららぽーとやアウトレットモールのような大型商業施設があり、どこも住みやすいのが魅力。
JR総武線沿いで住むなら?
JR総武線は、東京駅まで乗車40分以内で考えると、幕張本郷駅あたりまでが1時間以内で通勤できる範囲でしょう。
JR総部線の主要駅は、以下の通り。
東京都内:御茶ノ水駅、秋葉原駅、錦糸町駅、
千葉県内:西船橋駅、船橋駅、津田沼駅
沿線には船橋駅や津田沼駅といった中心駅がこの沿線にあります。西船橋駅も東京メトロ東西線との連絡駅であり、人気があります。
津田沼駅は住宅街として成熟しており、駅前にはモリシア津田沼や津田沼パルコ、イオンモール津田沼などの商業施設も充実しています。
JR常磐線沿いで住むなら?
JR常磐線は、品川駅から宮城県の仙台駅までつながる首都圏でも距離の長い路線です。
通勤線として考えた場合、上野東京ラインとして東海道線とも繋がり、北千住駅から東京メトロ千代田線とも相互乗り入れもしています。運行によっては山手線の内側までの通勤が1路線で繋がる便利な路線です。
JR常磐線の主要駅は、以下の通り。
東京都内:品川駅、新橋駅、東京駅、上野駅、日暮里駅、北千住駅、
千葉県内:松戸駅、新松戸駅、馬橋駅、柏駅、我孫子駅、天王台駅、
常磐線では快速を利用すれば、柏駅から東京駅まで乗車40分以内になるので、各駅停車駅でも乗り換え次第では比較的短時間で都心へ出ることができます。
沿線でオススメは、南柏駅や北松戸駅といった各駅停車駅になります。南柏駅には駅前に「キュア・ラ(Cure・La)」や「フィールズ南柏」といった大型の商業施設があり、非常に住みやすいエリアです。
JR武蔵野線沿いで住むなら?
JR武蔵野線は東京の府中本町駅から埼玉県、千葉県を横断し、西船橋駅まで繋がる首都圏の外環線です。西船橋駅からは京葉線へ入り、東京駅まで直通運転を行っています。
JR武蔵野線の主要駅は、以下の通り。
東京都内:東京駅、新木場駅、
千葉県内:西船橋、東松戸、新松戸、南流山
北総線沿いで住むなら?
京成高砂駅から印旛日本医大駅までがこの沿線になります。
北総線の主要駅は、以下の通り。
東京都内:押上駅、青砥駅、京成高砂駅、
千葉県内:東松戸駅、新鎌ヶ谷駅、千葉ニュータウン中央駅、
沿線のなかでも、千葉ニュータウン中央駅は昭和50年代から住宅・都市整備公団(当時)が開発し、緑を残しつつ駅周辺が計画的に整備されています。
駅周辺にはイオン、イオンモールといった商業施設のほか、スーパー銭湯などもあり住み心地がよいでしょう。通勤時間が多少伸びても、住み心地のよさを求める方にはおすすめの沿線です。
京成線沿いで住むなら?
京成線は、本線のほかに東成田線(本線扱い)、押上線、金町線、千葉線、千原線、成田空港線(成田スカイアクセス)と路線が多く、運行路線の行先が複雑になっています。
京成線の主要駅は、以下の通り。
東京都内:日暮里駅、押上駅、青砥駅、京成高砂駅
千葉県内:京成津田沼駅、成田空港駅、
東京まで乗車40分程度で通勤できる駅は、JRなどに乗り換えることになりますが、京成本線の船橋競馬場駅くらいまででしょう。沿線は下町の雰囲気が残る商店街などが多いイメージがあります。
つくばエクスプレス沿いで住むなら?
2005年8月に開業した、つくばエクスプレス線(TX)は、秋葉原駅と茨城県のつくば駅を最速45分(快速)で結んでおり、比較的新しい通勤の足として人気が上昇してきています。
つくばエクスプレスの主要駅は、以下の通り。
東京都内:秋葉原駅、南千住駅、北千住駅、
千葉県内:南流山、流山おおたかの森駅、守谷駅、つくば駅
千葉県内には南流山駅、流山セントラルパーク駅、流山おおたかの森駅、柏の葉キャンパス駅、柏たなか駅の5駅があります。都内の山手線沿線の主要駅まで、乗り換えを含めても東京駅なら流山おおたかの森駅から40分もあれば到着できるアクセスのよさです。
つくばエクスプレス沿線には、大型ショッピング施設が隣接する駅が多く、流山おおたかの森駅や柏の葉キャンパス駅は周辺でも集客力のあるショッピングゾーンと直結・隣接しており、生活環境の優れたエリアです。
東京メトロ東西線沿いで住むなら?
千葉県内を走る東西線は、東京メトロのなかでは唯一東京都外に直接運行している区間です。
東京メトロ東西線の主要駅は、以下の通り。
東京都内:中野駅、高田馬場駅、飯田橋駅、大手町駅、日本橋駅
千葉県内:浦安駅、西船橋駅、
沿線の駅としては、浦安駅、南行徳駅、行徳駅、妙典駅、原木中山駅、西船橋駅があります。
東京メトロ線内でも唯一快速運転を行い、西船橋駅を始発に浦安駅、東陽町駅以降の各駅停車となっています。
快速に乗車すると、西船橋駅から大手町駅まで約20分となります。各駅停車駅の原木中山駅から大手町駅でも朝の通勤時間帯で乗約30分と利便性の高い沿線です。
派手さはありませんが、いずれの駅も駅前には商店街があり快適に過ごすことができます。沿線の交通利便性とマンション価格を比べると、つくばエクスプレス線と並んでおすすめの沿線です。
人気の街をご紹介!千葉の住みたい街ランキングは?
2018年順位 | 住みたい街(駅) | 2017年順位 | 2016年順位 |
---|---|---|---|
1位 | 津田沼 | 1位 | 1位 |
2位 | 船橋 | 1位 | 2位 |
3位 | 柏 | 3位 | 6位 |
4位 | 千葉 | 4位 | 4位 |
5位 | 松戸 | 10位圏外 | 9位 |
6位 | 海浜幕張 | 7位 | 8位 |
7位 | 市川 | 5位 | 3位 |
流山おおたかの森 | 6位 | 10位圏外 | |
9位 | 舞浜 | 10位圏外 | 10位圏外 |
10位 | 浦安 | 10位圏外 | 4位 |
千葉県以外でも、首都圏内の住みたい街ランキングを下の記事でご紹介しているので、ぜひ、一緒にチェックしてみてください。
住みたい街(駅)ランキング2018最新版!東京総合ランキング、気になるトップ10とは!?
1位は津田沼
千葉県内の住みたい街ランキングの1位にランクインした津田沼は、JR線、京成線、新京成線の3路線が走っており、交通アクセスのよさが人気の1つといえるでしょう。津田沼駅からJR総武線の快速を利用すれば、30分ほどで東京駅まで出ることも可能です。
また、近年ではマンションの建設の増加など、居住環境の整備が着々と進められており、それに伴う形で商業施設も充実していっています。また、こうした居住環境の整備によっていまでは以前に比べてさらにファミリー層に人気の街にもなっています。
2位は船橋
人口が60万人をこえる、千葉の代表的な中心地の1つである船橋。全国でも有名なゆるキャラがいる街としてもその名が知られています。市内では9路線が走っており、抜群のアクセスのよさを誇ります。交通の利便性の点では、津田沼よりも優れているといってよいかもしれません。
こうした都市としての発展しているイメージに加えて、一方では農業や漁業も盛んな地域としても注目されており、美味しい食材に恵まれているという大きな魅力があります。公園や遊歩道も多く、自然が豊かなのも魅力ですね。
3位は柏
東京都心に勤める人たちのベッドタウンとして人気の高い柏が、3位にランクイン。柏と聞いてまず浮かぶのは、プロサッカーチームではないでしょうか。このほかに数多くのスポーツチームが在籍しており、アリーナや体育館といった、市内のスポーツ施設も充実しています。
適度なアクセスのよさと、恵まれた自然がファミリー層に人気ですが、駅前の商店街には若者向けのお店も多く、老若男女問わず愛される街となっています。
4位は千葉
他県への移動の拠点となる東京駅、成田空港駅へは、いずれも約40分ほどでつけるという好立地にある千葉市(千葉駅)。立地のよさから、タワーマンションの数も多くなっています。都心へのアクセスのよさに加え、千葉市は子育てや教育支援などが充実しているのも魅力といえるでしょう。
近年問題となっている待機児童にも積極的な対策に取り組んでおり、将来の子育てを視野に入れた居住であれば、おすすめの街です。
5位は松戸
千葉市同様、子育ての環境充実しているのが松戸市。子どもが遊ぶための施設が多数あるほか、子どもの医療助成制度があるのが大きな魅力。
ランキング上位のほかの街と同様、都心への交通のアクセスもよく、賃貸住宅の家賃やマンションなど物件価格の相場も都心と比べると安く購入しやすいことも人気の理由の1つとなっています。また、自然豊かな広い公園も地元住人にとっての人気スポットで、休日はのんびりリフレッシュできます。
神奈川と埼玉のおすすめ沿線も合わせてチェック!
長谷工マンション暮らしガイドでは、千葉県内の沿線紹介のほかにも、都心から通勤1時間圏内にある他県の情報もご紹介しています。都心で住むよりも手ごろに住宅購入を済ませたい。近すぎず遠すぎない、ちょうどよいアクセスの場所を選びたいという方は、ぜひ、一緒にチェックしてみてください。
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千葉県で素敵なマンションライフを
千葉県は首都圏1都3県のなかでは、最も面積の広い県で、神奈川県の2倍以上の広さがあります。海に面し、山があり、日本一有名なテーマパークもあり、牧場や水族館など、広い県ならではのレジャー施設が多くあります。
非常に住みやすいだけでなく、家族と休日を楽しめる施設や自然が充実していることも千葉県の魅力でしょう。今回ご紹介した内容を参考にしていただきながら、希望にあったマンションを見つけてくださいね。
情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸
不動産サポートオフィス 代表コンサルタント。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。不動産コンサルタントとして、物件の選び方から資金のことまで、住宅購入に関するコンサルティングを行なう。