押入れ収納は奥行きや高さを上手に使うのがコツ

押入れを活用してものをスッキリと収納するには、奥行きなど空間の使い方が重要です。以下4つのポイントを押さえておきましょう。
- 奥行きを手前と奥で分ける
- 高さで空間を使い分ける
- 左右で空間を使い分ける
- グルーピングする
どれも簡単に実践できます。
奥行きを手前と奥で分ける
押入れは、基本的に布団を収納することを想定して作られており、奥行きが深いことが一般的です。そのため、しまうものの使用頻度ごとに手前と奥で分けて収納するとよいでしょう。手前にはよく使うもの、奥にはあまり使わないものやシーズンオフのものをしまうのがおすすめです。その際、奥に収納したものは出し入れしにくいため、キャスター付きの収納グッズを用いると便利です。
高さで空間を使い分ける
押入れは、天袋、上段、下段とスペースが区切られているのが一般的です。天袋は踏み台なしでは手が届きにくいため、季節・イベント用品や思い出のアルバム、手紙など普段はあまり使わないものや軽いものを収納するとよいでしょう。ただし、天袋の奥に小さいものを収納してしまうと取り出しにくいため、注意が必要です。
上段はものの出し入れがしやすいため、日頃からよく使うものの収納に向いています。下段には家電や防災グッズ、子ども用のおもちゃなど重いものを収納するとよいでしょう。
左右で空間を使い分ける
押入れ収納では、高さだけでなく左右で空間を区切ることもポイントです。襖(ふすま)がある押入れの場合、左右どちらかの襖を開閉することになるため、真ん中に収納したものは取り出しにくくなってしまいます。部屋の間取りと襖の位置を確認し、頻繁に開閉するほうに使用頻度の高いものを収納しておくとよいでしょう。
グルーピングする
押入れ収納では、誰のものか、いつ使うのか目的ごとにグループに分け、どこに何が収納されているかが分かるようにしておくこともコツの1つです。グループごとに分けたものを収納ケースにまとめれば、探す手間を省けるだけでなく、見栄えもきれいになります。その際、ケースにラベリングをすると収納しているものが一目で分かるため、おすすめです。
【一覧表】押入れの天袋・上段・下段の収納方法

押入れの場所ごとにも、収納のコツがあります!ポイントは、「何を収納するか」です。
押入れの段 | 収納するもの |
---|---|
天袋(てんぶくろ) | 使用頻度が低いもの |
上段 | 使用頻度が高いもの |
下段 | 出し入れの少ないもの |
1つずつ見ていきましょう。
天袋(てんぶくろ)
押入れの上にある天袋は、手が届きにくかったり、目線も届きにくかったりするため、普段使うものや重たいものの出し入れには不向きです。そのため、目安としては年に一度しか使わないものを収納するのがおすすめです。具体的には以下のようなものがあります。
- クリスマスツリーなどの季節の装飾品
- 1年に1回程度の旅行にしか使わないボストンバッグ
天袋は出し入れしにくい場所なので、定期的に不要なものがないか見直し、ボックスにしまった場合はできるだけラベリングをしておきましょう。
上段
一般的な押入れは、中棚が高さ80cm~90cmに設置されています。これはちょうど人の腰の上の高さ、一番使いやすい「ゴールデンゾーン」に当たるため、頻繁に出し入れするものを収納するとよいでしょう。具体例は以下の通りです。
- 薬箱
- 裁縫セット
- 子どもの学習用品
押入れ内部の高さを活用し、奥に3段のカラーボックスを置くことで、空間を最大限利用できます。手前には突っ張り棒を設置し、クローゼットのように掛ける収納を増やすことも可能です。

下段
押入れ下段も、手前と奥で収納の使い方が異なります。下段の奥はかがんで作業を行う必要があり、ものの出し入れがしにくいため、以下のような出し入れの少ないものを頻度に合わせて工夫して置くようにしましょう。
- 季節家電
- キャリーケース
また、キャスター付きの押入れ専用棚や、収納ケースを利用することで、グッと使いやすくできます。
押入れのおすすめ収納アイデア5選
押入れは、収納のアイデア次第でおしゃれにスッキリと活用できます。具体的な収納アイデアは以下の通りです。
- 収納ケースで小物をスッキリ
- 布団は圧縮してコンパクトに
- 収納棚で衣類を整理
- ハンガーラックでクローゼット風にする
- DIYでおしゃれな押入れに
収納ケースで小物をスッキリ

小物や書類の収納では、ケースを活用するというアイデアがあります。書類や図書は本棚を使い、立てる収納をするのもよいでしょう。さらに収納ケースの色を統一すれば、スッキリとおしゃれに整えられます。
【ポイント】バラバラになりやすいものでも収納ケースにまとめてラベリングすれば、どこに何が入っているか分かりやすくなる。
布団は圧縮してコンパクトに

シーズンオフの羽毛や来客用の布団などは、圧縮袋・布団袋を使うとコンパクトに収納できます。収納に場所を取ってしまいがちな大きな布団も、圧縮することで押入れの空間を有効活用できます。
【ポイント】布団の収納では取っ手付きのケースを利用すると、取り出しがスムーズになる
収納棚で衣類を整理

衣類の収納・整理には、収納棚や収納ボックス、収納ラックを活用するとよいでしょう。あまり着ない服や、シーズンオフのアイテムは衣装ケースにしまい、普段から使用するものは引き出し収納を使用すると便利です。
【ポイント】家族共有の押入れである場合、ボックスの色を変えたり左右で区切ったりしておくことで、誰のものかが一目で分かるようになる
ハンガーラックでクローゼット風にする

突っ張り棒とハンガーラックを使用すれば、簡単に「掛ける収納」ができます。また、吊り下げ式の収納ボックスを利用すれば、帽子の収納やかばんの収納にも役立ちます。ただし、アウターやジャケットなどの重いものを多く吊るしてしまうと落下や、壁が損傷する原因となるため注意しましょう。
【ポイント】シワになりやすい衣類は、畳んで収納するよりもハンガーに掛けておくほうがおすすめ
おしゃれにするならDIYもおすすめ

押入れをDIYすることで活用の幅が広がります。お気に入りの壁紙を貼り付ければ、自分だけのおしゃれな押入れになります。ただし、DIYする際には、住宅の利用規約に反していないか確認してから行いましょう。特に賃貸住宅の場合には、管理会社やオーナーに確認しておくことが重要です。
【ポイント】収納棚を購入するのではなく、木材を用意してオリジナルのデザインやサイズにアレンジするのもおすすめ
押入れの収納に便利なアイテム3選
押入れ収納では、アイテムを使うことでより効果的に収納できます。今回おすすめする商品は以下の3つです。
- 100円ショップで買える!収納ケース
- 奥行きが深すぎるならキャスター付き収納
- 湿気対策ならすのこも有効
1つずつ見ていきましょう。
100円ショップで買える!収納ケース

小物用の収納ケースは、100円ショップ(100均)やインテリア用品店などで手軽に購入できます。色やサイズ、形などさまざまであるため、押入れの大きさや部屋のデザインに合わせて気に入ったものを選べます。フラップ式の収納ケースなら、ふたが前開きであるためケースを積んだまま中身を出し入れでき便利です。
奥行きが深すぎるならキャスター付き収納!

奥行きが深い押入れでも、キャスター付き収納を使えば荷物の出し入れがしやすくなります。キャスターによって出し入れの負担が軽減でき、布団や家具など、大きくて重たい荷物の移動もラクラクです。また、動かしやすいため、ほこりがたまりやすい押入れの掃除も簡単にできます。
湿気対策ならすのこや除湿剤も有効

すのこ板を敷いて空気の通りをよくしたり、除湿剤を置いて湿気を吸収したりして、湿気対策をしましょう。押入れやクローゼットなどは、空気がこもりやすく、カビが発生しやすい場所です。カビは、臭いの原因となったり、健康に影響を及ぼしたりすることもあります。すのこ板は、ホームセンターや家具用品店で購入できます。
押入れ収納で失敗しないための注意点と対策

押入れ収納で失敗しないためには、以下の2つのポイントを意識することが大切です。
- ものを詰め込み過ぎない
- 使わないものは思い切って処分する
1つずつ解説します。
ものを詰め込み過ぎない
押入れにものを詰め込み過ぎると、ものを取り出しにくくなったり、押入れの木材や襖が破損したりする恐れがあるだけでなく、カビ発生の原因にもなります。押入れにはものを詰め込み過ぎず、常に見やすく、ものの出し入れがしやすいように意識しましょう。
また、縦に重ねるタイプの収納ケースも、ものを詰め込み過ぎないように注意しましょう。重さがある状態でケースをきちんと閉め切らないと、外枠が外れて壊れてしまう場合があります。
使わないものは思い切って整理する
押入れにものが増えてきたと感じた際には思い切って整理し、必要に応じて処分することも大切です。処分の際は、必要か不必要かではなく、今後1年の生活を想像してみて「使う」か「使わない」かで判断すると手放しやすくなります。※
押入れの収納アイデアを押さえて整理整頓!
押入れを活用して効率よく収納するには、いくつかのアイテムを組み合わせて利用したり、収納のコツを理解したりしておくことが大切です。押入れの奥行きや高さ、幅、部屋の間取りを意識し、空間の活用方法を工夫しましょう。押入れ収納におけるポイントは以下の3つです。おさらいしておきましょう。
- 奥行きが深すぎるならキャスター付きの収納アイテムを使う
- 不要なものがないか定期的にチェックし、必要に応じて処分する
- 頻繁に使うものは押入れの上段や手前などゴールデンゾーンに収納する
押入れは上手に収納すればするほど、家全体がスッキリとします。今回の記事を参考に、押入れ収納を見直してみてはいかがでしょうか?

※出典:今井知加(2017)「そうじ嫌いでも部屋がずっとキレイな収納のきほん」,p.32
発行:株式会社KADOKAWA