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収納ガイド

2017.06.19 更新:19.08.26

Question

狭い脱衣所を使いやすくする収納術とは?

現在住んでいる家は脱衣所が狭く、脱いだ衣類が散らかったり、いろいろなモノを床に置いているせいで、ますます狭くなってしまっています。脱衣所には収納スペースがあまりないのですが、どうしたら脱衣所をスッキリ使いやすくできますか?

Answer

まずは床にモノを置かないように簡単なルールを決めましょう!モノの整理を行い、脱衣所に必要なモノだけをカテゴリー別に収納します。収納グッズに統一感を持たせるとスッキリ見えます。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

脱衣所からモノを減らすためには?

脱衣所は、洗面と洗濯スペースを兼ねている場合が多いうえ、家族の共有スペースです。
洗濯物やタオルに洗剤…限られた狭いスペースで収納も少なく、モノがあふれがち。どうしても生活感が出やすく、ごちゃつきやすい空間ではないでしょうか?

今回は、そんな脱衣所をスッキリ片付ける収納術と、オシャレな脱衣所になるアイデアをご紹介します。脱衣所の収納も、見えるところは美しく、見えないところも取り出しやすく、スッキリとした収納を目指しましょう!

脱衣所の棚
※イメージ写真

不要なモノを手放す
まずは、要らないモノを処分しましょう。

●使いかけで放置している洗面用具
●お店でもらった化粧品や洗剤のサンプル
●お土産の石鹸
●粗品のタオル

など、「そのうち使うかな?」となんとなく置いているモノの中には、不要品もたくさんあるはず。何があるのか把握し、要らないモノは取り除いてみましょう。

たとえば、脱衣所にもらい物のタオルがたくさんあったりしませんか?心当たりのある場合は、一度すべて取り出してみましょう。古くて使わないモノや、色や柄が気に入らなかったモノ、使用感がよくなくて使っていないモノなどがあるかもしれません。仕分けをして、必要量を決めましょう。

要・不要を決めるには適量を知る
「要・不要に仕分けると言ってもタオルはいずれ使うし…」と仕分けられずにいる方もいらっしゃるかもしれません。

タオルの適切な量は以下を目安にしましょう。
●バスタオル・フェイスタオル…家族の人数×2枚+予備1枚
●ハンドタオル…家族の人数×2枚

これ以上ある場合は、一旦この枚数だけを脱衣所に置くことにし、他のタオルは別の場所にストックしておくか人に譲るなどして、脱衣所から省きましょう。

タオルの収納に関する別の記事はこちら

洗面所のタオル収納のコツとは?

必要量を把握し、家族構成・収納スペースに合わせたタオル収納を考えてみましょう。タオルのおすすめのたたみ方を、動画で紹介しています。

好みに合わなかったモノは処分
また、脱衣所に洗濯機がある場合、洗剤や柔軟剤などがついつい増えがちです。匂いや、洗い上がりが気に入らないなど好みに合わないモノは、この先も使わないことが多いものです。迷わず手放しましょう。

「まとめ買い」「衝動買い」をしない
モノが増える原因は、「まとめ買い」や「衝動買い」です。 「必ず使うモノだから」と洗剤やシャンプーの詰め替えをまとめ買いしたり、「安かったから」と大量に購入したりするのはよくある話。

また、タダだからと試供品やアメニティを持ち帰り、気づくと引き出しがいっぱいということも。

モノは収納場所に合わせて量や数を調整するのが大原則です。ストックや備品などは置くスペースを決めて、それ以上は持たないようにしましょう。

消耗品は使い切ってから次を開け、同じようなアイテムを増やさないことも大切です。

不要なモノを見直し、取り除くだけで空間に余裕ができます。見た目にもスッキリと清潔な空間を維持しましょう!

脱衣所のモノ別収納術

脱衣所にはあまり収納スペースがないというご家庭も多いと思います。しかし、収納方法を工夫することで、収納スペースを増やしたり、統一感がありきれいで使いやすい脱衣所をつくることができます。

タオル
タオルは洗面台の下などに収納すると湿気を含んでしまうので、腰より高い位置に収納しましょう。

タオル2枚
※イメージ写真

●突っ張り棚を設置
洗濯機の上の空間には、突っ張り棚を使用すると手軽に収納スペースを確保することができ、タオルなどをまとめておくことができます。布で目隠しすれば生活感の出やすい空間もスッキリとします。

ただし、突っ張り棚での収納は重いモノには不向きです。タオルやリネンなど軽いモノのみにしましょう。

●ラックを設置
しっかり収納スペースを確保するなら、ラックを設置することをおすすめします。サイズは、自分や家族の身長に合わせ、棚2~3段のシンプルな形が使い勝手もよいでしょう。カゴを組み合わせ、タオルのほか、洗剤やバスグッズなどを種類ごとにまとめるとスッキリします。

●たたみ方・色をそろえる
タオルのたたみ方はホテルのように、縫い目が見えないように折山を表に重ねましょう。色・トーンをそろえると、種類が違ってもきれいに見えます。

重ねたタオル
※イメージ写真

洗濯ネット・洗濯バサミ
●アイテム別にボックスに収納
洗濯ネットや洗濯バサミなど、細々としたものほど、ボックスに入れておいた方がキレイに収納することができます。アイテム別に100円グッズのプラスチックボックスに入れ、ラベリングしておくとよいでしょう。

見た目をよくするため、ボックスの色は白か透明で統一しておきましょう。洗濯機の側面にマグネットつきフックをつけ、ボックスをかければ洗濯バサミ入れや、洗濯ネット入れになります。

ハンガー
●A4のファイルボックスを活用
A4サイズのファイルボックスは、洗濯ハンガーの収納に便利!出し入れしやすく、使わないときは洗濯機上に設けた突っ張り棚などに並べて収納できます。こちらも白や透明で色をそろえると統一感が出て、見た目もスッキリします。

ハンガーとファイルボックス
※イメージ写真

●ハンガーの収納に関する別の記事はこちら

ハンガーを使いやすく収納して毎日の洗濯を少しでもラクに!

洗濯用ハンガーのおすすめの収納方法についてお伝えします。まずは必要なモノを厳選、そして使いやすく収納しましょう。

洗剤・柔軟剤
洗剤や柔軟剤などいろいろな種類の洗剤類がある場合は、1つのボックスに1つのアイテムをまとめます。

●ファイルボックスを活用
洗剤の用途ごとに分類して、本体が隠れるくらいの背の高さのプラスチック製のファイルボックスに収納しましょう。特に、詰め替え用の液体類は縦長ですので、ファイルボックスのサイズ感がぴったりです。統一されたボックスを使えば見た目もスッキリします!

ボックスには必ずラベリングをして、何が入っているか一目瞭然にしましょう。

詰め替え用液体洗剤類とファイルボックス

また、ひと目で中に何が入っているかを知りたい方にはワイヤー製のカゴの活用をおすすめします。

●お気に入りの容器に移し替える
洗剤や柔軟剤のボトルは大きさはバラバラ、色もカラフルなモノが多いので、そのまま置いておくと雑然と見えがちです。洗剤類もお気に入りのガラス容器やボトルなどに移し替えるとよいでしょう。ラベルを統一すれば、たちまちスッキリしてきます。

ガラスや透明ボトルなら、中身の量をひと目で確認できるので一石二鳥です。容器は置く場所のサイズを測ってから選びましょう。お気に入りアイテムで家事のモチベーションもアップします。

スプレー洗剤

●突っ張り棒を活用
壁の高さに余裕がある場合は、突っ張り棒を設置して、スプレー洗剤をひっかけて収納しましょう。 使いたいときにサッと取り出せてとても便利です。水気を切りやすいので、カビやぬめりも防ぐことができます。

洗面台下の空きスペースなども同じように突っ張り棒をつければ有効活用できます。ただし、液体洗剤は意外と重いので、突っ張り棒の耐荷重の確認を忘れずに!

洗面グッズ

●家族それぞれのボックスを用意
洗面グッズは家族それぞれのボックスを用意しましょう。 洗面所にズラリと並べておくより、使う人ごとにまとめた方がごちゃつきにくく、自分の使いたいモノがすぐにみつかります。共用で使うモノは共用のボックスを用意してひとまとめに。

新たに収納スペースを作るには?

洗面台の下の収納を充実させる

洗面台のシンクの下のスペースを活用しましょう。洗剤やシャンプーのストックなど、重さのあるモノは洗面台の下に収納したいもの。洗面台下の収納スペースの幅、奥行きを計り、スペースに合ったファイルボックスなどを用意し、洗剤などを入れて収納します。ストックはついつい買いすぎてしまうモノなので、ボックスを使って枠を決めることで買いすぎを防ぎ適正量を守ることができます。ちょうどいい量=適正量を知ると、買い物のムダがなくなります!

また、観音開きの洗面台下収納の際は、高さを使い切るのもポイント!空いている上の空間に突っ張り棒を2本付けます。その上にカゴを乗せれば、新たな収納スペースが生まれますよ。

また、洗面台でドライヤーを使うけれど収納場所がない…、とお悩みの場合は、鏡裏収納などの扉の内側にタオルハンガーを取り付けてみましょう。S字フックをかけて、ドライヤーを吊るせば、スッキリと収納できます。

●洗面台下の収納に関する別の記事はこちら

洗面所の洗面台下の上手な収納術とは?

「観音開きタイプ」「スライドタイプ」それぞれの洗面台下の収納術をお知らせします。整理・収納の手順「5つのポイント」も確認できます!

洗濯機にラックを設置する

収納棚を置きたいけれどスペースがない…。そうお悩みの方向けに、いろいろなタイプのランドリーラックが出ています。洗濯機の左右、後ろ、ほんの少しの隙間があれば設置が可能です。

オーソドックスなラックのほか、床から天井まで届く、棚付きの突っ張りタイプのランドリーラックもおすすめです。洗濯機の下の防水パンの外側はもちろん、パンの内側、あるいはパンのふちにも設置できる省スペース向けの便利なラックです。

なお、ランドリーラックの棚の最上段には軽くて使う頻度が少ないモノを。タオルなど、使用頻度が高いモノは手が届きやすい棚に収納するとよいでしょう。

キレイな脱衣所で素敵なバスタイムを

脱衣所の収納で大切なことは、まず、脱衣所に必要なモノだけをセレクトすること。次に、カテゴリー別にカゴやボックスに入れて収納することです。そして、収納ボックスは白や透明などシンプルなカラーで揃えて、ラベリングしましょう。

たとえ脱衣所が狭くても、少しの隙間をみつけて工夫すれば、新たな収納スペースは生まれます。 乱雑になりがちな脱衣所から、使い勝手がよく、スッキリと整理された統一感ある脱衣所へ!バスタイムをゆったりくつろいで過ごせるように、脱衣所を素敵な空間に仕上げてくださいね!

(撮影協力:今井 知加)

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。