マンション購入ガイド
マンションコミュニティのメリットとは?
分譲マンションで暮らしている友人から、マンション内でのいろんなサークルやイベントに参加しているという話を聞きました。私は現在妊娠中なのですが、子どもが生まれたら、マンション内のママ友たちとも仲良くなれるような分譲マンションに住みたいと考えています。集合住宅ならではの人とのつながりや、マンション内のコミュニティについて教えてください。
分譲マンションには、参加して楽しいコミュニティや、災害時など困った時に助けあう“つながり”があります。
情報提供:マンション暮らしガイド編集部
分譲マンションでは、いろいろな趣味・嗜好を持った、いろいろな世代の人たちが一緒に暮らしています。マンションによっては、独自のコミュニティが形成され、住人同士でマンションライフを満喫しているところも。
マンションコミュニティへの参加は、住人同士で親交を深めることができる他にも、いざというときの防犯や防災の強い味方にもなってくれるなど、とても大きな意味を持っています。この記事では、マンションコミュニティのメリットを順番に挙げながら、マンションコミュニティの大切さをご紹介していきます。
メリットその1:サークルやイベントで、同世代の人達と悩みや情報を共有できる
分譲マンションには、マンションの管理組合やサポートをする運営会社が開催するイベントや、入居者同士で立ち上げるサークルやイベントなど、周りとのつながりをつくりやすい環境があります。
子育て世代が集まるイベントは、子育てママをサポートする強力な味方!
ファミリー層が多い分譲マンションでよく見かけるのが、子育て系・ママ友系のサークルやイベントです。子育て中のご家庭にとって、幼稚園や小学校の情報や、公園や児童館などの遊び場の情報って大切ですよね。
そのような地域の情報も、子育てイベントに参加してママ友が増えれば、いろいろ聞いたりできますよね。
マンションによっては、パーティルームなどマンションの共用施設を使って、子どもと一緒にパーティをしたり、敷地内でピクニックをしたりと、さまざまなイベントを開催しているところもあります。
また、子育てサークルはパパ・ママたちにとって楽しいだけでなく、お子様にとっても一緒に遊べる同世代の友だちができて楽しいもの。マンション内でつながりができれば、情報交換したり、困った時に相談できることもあるかもしれませんね。
シニア世代で楽しむサークルもある
サークルはもちろん子育て世代だけではありません。シニア世代同士でお茶会をしたり、運動をしたりと、世代に合わせたサークルを展開しているマンションもあります。また、料理、手芸、アウトドアなどの趣味のサークルや、フットサルチームのあるところも。
大規模マンションでは、パーティルームなど大人数が集まれる施設付きの物件もあるので、誰かの家に行かなくても、マンション内で集まることができます。なかには、講師を呼んで料理教室を開いているところも!年齢がいくつになっても、学校に通っているような楽しさを味わえるのは魅力的ですね。
メリットその2:防犯・防災で助け合うことができる
分譲マンションというコミュニティにいることで、コミュニティ内の他の世帯とのつながりができやすくなるのではないでしょうか?これには、ただ単に楽しく暮らせるというだけでなく、"もしも"の時にお互いを助けあえるというメリットもあります。
親同士・子ども同士が知り合うことで防犯につながる
ご紹介したような子育てイベントやサークルなどに参加することで、お子様の顔を周りの大人たちが知ることになり、防犯性の向上が期待できます。暗くなってもまだ遊んでいたり、どこかで見かけたり…など、家族の目以外にも、コミュニティ内の他の住民の方の目がお子様を見守ってくれていると安心ですね。
高齢者の安心した生活も実現
今後ますます進んでいくといわれている少子高齢化。地域に高齢者が増えていくなかで、マンションを選ぶ高齢者の方も、決して少なくありません。同じ場所に多くの世帯と一緒に生活するマンションという形態では、若い現役の世代とシニア世代がつながり合い、交流することも可能です。現役世代とシニア世代がコミュニティ内でつながることは、実は両方にとって大きなメリットがあるのです。
たとえば、シニア世代は仕事で忙しい現役世代の代わりに子守を引き受けたり、代わりに幼稚園の送り迎えをするなど、地域の子どもの見守りに貢献することもできますし、現役世代は生活に不安があるシニア世代の様子を見守り、万が一のことがあった際もすぐに対応することで、お互いに助け合うことができますね。
マンションコミュニティの関係づくりは、こういった、高齢者にとって安心できる環境をつくることにもつながるといえるでしょう。
地震や火事など、災害時にはお互いに協力しあえる
地震や火事など、予期せぬ災害時には住人同士の協力が非常に大切です。分譲マンションでは管理組合などが主体となって、防災訓練などを実施するところもあります。分かっていても、一人ではなかなか実践できないような災害への備えも、マンションの住人と一緒なら防災意識を高めることができそうです。そのような機会には積極的に参加してみてください。
色々な人たちが、1つの敷地内で一緒に暮らすというマンションならではの特性を活かして、住人同士のつながりなどをつくっていくのも、分譲マンションで暮らす楽しみと言えるのではないでしょうか。
マンションコミュニティに参加するには?
マンションコミュニティの重要さと、大きなメリットについてそれぞれご紹介してきました。そんなマンションコミュニティに、実際に参加するにはどんなことが必要なのでしょうか?ここでは実際の手順や通例など、わかりやすくご紹介していきます。
新築では、最初はイベント会社や管理会社が中心になってくれる!
これから入居が始まる新築マンションの場合、知り合ったばかりでいきなりサークルを立ち上げたり、イベントを開催するなんてなかなかできないですよね。
マンションによっては、最初のうちはイベント会社が主体となって、さまざまなイベントを開催してくれるところもあります。そのようなイベントを通して積極的に参加することで、自然とコミュニティの輪も広がっていくはず。
中古では、近隣住民や不動産担当者から情報収集を
新しく住むマンションで、すでにコミュニティができている場合は、近隣住民や物件購入のときにかかわった不動産担当者から、情報の聞き込みを行っておきましょう。たとえば近隣住民へは、引っ越しのあいさつのついでに、話題の1つとしてマンションにあるコミュニティの存在を持ち出してみても良いですし、その人からの紹介でコミュニティに参加することもできるかもしれません。
マンションコミュニティは今後も多様化していく
時代によって人の価値観は常に移り変わっていきます。マンションの住人にとってもそれは例外ではありません。多 様化する価値観や暮らし方に対応して、最近では、マンションコミュニティもその種類やバリエーションを増やしています。
たとえば子育て支援に特化したコミュニティでは、発達したネット社会とも対応できるよう、対面とSNSの両方を駆使し、マンション住民の暮らしを助けているところもあります。他にも、マンションの一階部分をおしゃれなカフェにして、マンション住民の憩いの場として活用する場所も。
マンションの住人同士が支えあい、災害などが起きたときには助け合える環境をつくるため、それぞれマンションによって、積極的なコミュニティづくりが行われているところが増えています。
2018年の今年は、自然災害のニュースが多く飛び交いました。経験したことのない風、経験したことのない雨、といった言葉を聞く機会も多かったのではないでしょうか。日頃の防犯や地震への備えに加え、こういった災害が起きたときにも、お互いが助け合える環境をつくることができる点で、今後ますます、マンションコミュニティが重要視されていくかもしれません。
忙しくて暇がない、参加が面倒くさい、イベントに興味がない、などの理由でマンションコミュニティでの関係づくりにあまり前向きになれない方も、今回ご紹介したコミュニティ参加のメリットと比較しながら、一度参加を検討してみてはいかがでしょうか。
情報提供:マンション暮らしガイド編集部
マンション暮らしガイドの編集部から、マンション情報をお届けします。