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収納ガイド

2017.03.30 更新日:2019.5.10

Question

本やマンガ、CD、DVDゲームソフトなどの上手な収納術とは?

CD、DVD、本・マンガ、ゲームソフトなどが増える一方で、収納場所に困っています。一度、すべて整理して収納し直すべきとは思っているのですが、どこから手をつけてよいかわかりません…。趣味のモノを上手に収納するには、どうすればよいでしょうか?

Answer

「手放す基準」を決めてモノを少なくし、使う場所にわかりやすく収納。自分に合ったモノを見直して、趣味の時間を楽しみましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

ついつい買ってしまいがちなCD、DVD、本・雑誌・マンガ、ゲームソフト。気づけば、棚から大量のCDがあふれ、床には読みかけの本やコミック雑誌が山積み、なんていうことも…

整理したいのはやまやまだけれど、「好きなモノがたくさんあってなかなか手放せない」「どこから手をつければいいかわからない」と、悩んでいる人は多いのではないでしょうか?

こうした趣味のモノは他のモノに比べて手放しにくいのですが、定期的に見直して、本当に今の自分に合ったモノだけを収納することで、生活空間も趣味の時間も上質なものになります。

大好きなモノをより心地よく楽しめる空間を、「収納計画」と合わせて考えてみましょう!

壁面収納に並んだたくさんの本と床に詰まれた本
増え続けるCDや本…。モノを減らす方法とは?

音楽・映画好きの人、本好きの人にとって、CD・DVD・本などのコレクションはなかなか手放せないモノでしょう。

ですが、手放せない理由は、それらのコレクションに愛着があるからということだけでしょうか?「捨てるのが面倒」「捨て方がわからない」などの理由で、大量のCD・DVD・本を適当に収納したまま放置しているということはありませんか?

こうした趣味のコレクションは、食料品などと違って賞味期限がなく、傷んだりもしないので、つい整理することを後回しにしがちです。

「手放す基準」を決めよう
まずは、「1年以上聴いていないCD」「読んでいない本やマンガ」「観ていないDVD」「遊んでいないゲームソフト」など、利用頻度に応じて手放す基準を決めましょう。もしも迷って手放せない場合は、一度本を読み返したりCDを聴いてみたり、DVDを見てみるのも効果的です。

迷うモノは一時保管して1年後に見直す
それでも手放すかどうか迷うモノは、元の本棚やCD・DVDラックに戻さず、別の箱に収納します。CDやDVDを見直した日付、中身を記載して「一時ボックス」などの名前をつけ、目の届く場所に収納しておきましょう。

この箱の保管期限は、1年が目安。1年経ったらもう一度中身のCD、DVD、本やマンガ、ゲームソフトなどを見直し、必要かどうかを判断します。「1年間出し入れせず、見ることもなかった」と確認できれば、自然と手放す気持ちになるものです。

必要としている人に譲る
とはいえ、まだ使えるモノや新しいモノを捨てるのは、どうしても抵抗がありますよね。そのせいで手をつけるのが億劫になってしまい、ずっと整理できずにいるという状態もよくあるかと思います。

ですが、モノを手放す手段は、ただ捨てるだけに限りません。リサイクルやネットオークション、人に譲るなど、捨てずに生かせる手放し方もいろいろあります。CD、DVD、本やマンガ、ゲームソフトなどは、価値があるうちに必要としている人に譲りましょう。

愛着があるCDやDVDでも、どこかで誰かが大事に使ってくれると思えば手放しやすくなりますよ。

買わずに借りて楽しむ
また、処分に困るモノはあらかじめ「持たない」という選択肢もあります。

たとえば、本やマンガなら電子書籍、図書館、ブックカフェなどを利用することで、モノを持たずに読書を楽しむことができます。共用施設として図書スペースがある分譲マンションもありますね。

CD、DVDも、レンタルやダウンロードでいつでも再視聴できるので、長い間利用していないCDやDVDは思いきって手放しましょう。

見たい・聴きたいからといって即買うのではなく、「借りる」という方法も上手に取り入れると、思いのほか快適に過ごせるものです。

家族でルールを作って数量を管理
家族が持っている大量のCDやゲーム類を見直してほしいのに、「片付けて!」と言ってもなかなか協力してもらえず、ついイライラ…なんていうことはありませんか?

ですが、たとえ家族であっても、人のモノを勝手に見直して処分してしまうのはよいことではありません。心に傷を残し、不信感に繋がることもあるのです。

家族の協力を得るためには、「古いゲームソフトを3本手放したら新しいゲームソフトを1本買えるよ」というようにルールを決めて、手放すことのメリットを必ず話しましょう。メリットがちゃんと伝われば、使わないゲームソフトや読まないマンガを真剣に選び、処分する作業にも積極的になってくれるでしょう。

CD、DVD、本やマンガ、ゲームソフトを使いやすく収納する方法とは?

CDやマンガなどを厳選して数を整理したら、次は使いやすく収納することを考えてみましょう。

大切にコレクションしているつもりでも、「何がどこに収納してあるのかわからない」「いざ必要になってもすぐ取り出せない」「同じモノをダブって買ってしまった」という経験はありませんか?

せっかく保管していても、すぐ見つからず取り出せないなら、持っていないのと同じ。こんな状況を解消する、「使いやすい収納術」についてご紹介しましょう!

CD、DVDはジャンルやアーティスト別に収納
CD、DVD、ゲームソフトは、ジャンル別・アーティスト別などに分類して収納しましょう。お店のように、ジャンル名やアーティスト名を書いたインデックスカードをDIYしてもいいですね。

本はカテゴリー分けしてサイズを合わせる
本は、「趣味と生活関連の本」「ビジネス関連の実用書」「雑誌」「マンガ」というように、 カテゴリーで分けて収納します。

さらに、本のサイズを合わせて収納するのも大切なポイントです。大きさがまちまちの本を一緒に収納すると、見つけにくくなるだけでなく、乱雑な印象にもなってしまいます。

ブックエンドやファイルスタンドで立てて収納

ファイルスタンドに雑誌をいれたところ

また、本は平積みにせず、ブックエンドやファイルスタンドで立てて収納すると、取り出しやすくなります。雑誌は特にしなりやすく倒れやすいので、本棚に収納する場合は背の高いファイルスタンドが最適です。

利用頻度に合わせて収納場所を決める
こうして実際に整理をしていくと、関心を持っているテーマ、思い出として大切にしたいモノなど、今の自分の傾向がだんだん把握できてきます

この傾向に基づいて、特に利用頻度の高いCDや本は、手が届きやすい「腰から目線の高さの場所(ゴールデンゾーン)」に収納しましょう。それ以外のモノは、下段に収納するのがおすすめです。

利用したいモノが見つからず、探し物をしている時間ほど無駄なものはありません。使いやすい収納術をマスターしてタイムロスを減らし、趣味の時間を有意義に使いましょう!

もっと使いやすく!おすすめ収納グッズ
CDやマンガといった趣味のモノには、専用の収納家具やラックも多く市販されています。同じ大きさのコミックやDVDなどがたくさんある場合は、こうした専門用品を利用したほうが使いやすく、すっきり片付けられるでしょう。

モノの大きさがバラついている場合は、高さや幅に合わせて棚板の位置を変えられるタイプのカラーボックスがおすすめ。厚みのある本など重いモノは、キャスター付きのケースが便利です。棚の中などにボックスをたくさん並べる場合は、100円均一ショップなどでなるべくシンプルなモノをそろえて統一すると、インテリアの邪魔になりません。手作りでラベルなどを貼ると、おしゃれな雰囲気に!

また、CDやDVDのなかでもケースを処分できるモノは、中身だけをCDホルダーやDVDホルダーに入れて収納すると、グッとかさを減らせます。車の中に持ち込みたいときにも便利ですよ。

ホルダーに収納されたCDやDVD
モノが散らかる原因と、その対処方法とは?

CDやマンガはどんどん増えるのも問題ですが、散らかりやすいのも悩みですね。「気づけばリビングに本が山積み…」「CD やDVDが何枚も置きっぱなし…」なんていうことになっていませんか?

こうした趣味のコレクションに限らず、モノが散らかる原因のほとんどは、「置き場所が曖昧になっ ている」ことです。

使う場所の近くに収納する
モノが散らかるのを防ぐには、モノの住所=「定位置」をしっかり決めること。モノにとってベストな定位置は、「使う場所の近く」です。

たとえばゲームソフトなら、ゲーム機と一緒にテレビのそばに収納するとよいでしょう。ゲームソフトのほか、CD、DVDなどのように数が多くて1か所に収納しきれない場合は、優先順位を決めて「よく使うモノだけ」を「使う場所の近く」に収納します。

本・マンガ・雑誌の場合も、「本だから本棚に収納する」ではなく、実際に読む場所を考えて収 納してみましょう。もしリビングで読書をしているなら、リビングにマガジンラックやカゴを置き、読書中の本を 収納できる場所を作ります。

持ち手付きのカゴに						雑誌を入れたところ

本の中でも「お料理のテキスト」なら、使う場所はキッチンですから、キッチンの戸棚に収納するのがベスト!

このように、使う場所に応じてモノの置き場所を決めれば、取り出すのも片付けるのも楽になり、散らか るのを防げます。

置き場所にラベリングする
モノの置き場所にラベルを貼っておくのも、散らかり防止には効果的です。中のモノが外から見えにくい引き出しや収納ケースにラベルを貼ることによって、使った後に戻す際迷わずにしまうことができます。

ラベルの効果は探しやすいだけでなく、元に戻す際に間違えないことでせっかく決めた定位置を崩さない、ルールを守る仕組みを作ることに繋がります。

こうしてモノの置き場所を決めた後は、置き場所に合った量(=適正量)を維持することも、モノを散らかりにくくする大切なポイントです。「このラックに入る分だけ」「この棚に入る分だけ」というように定量を決めておけば、だんだん数が増えてあふれてしまうのを防げます。

上手な収納で趣味の時間を有効に使おう

CD、DVD、本やマンガ、ゲームソフトなど、趣味のモノは見直す機会が少なく、ついつい持ちすぎてしまいます。年に1度見直すなど、ご自身に合ったルールを決めて管理しましょう。「ただ持っているだけで使っていない」ようでは、せっかくの趣味も活かせません

また、なんでも手に入る時代ですが、即買うのではなく「借りる」という方法も上手に取り入れて、趣味の時間をスマートに楽しめるスッキリ空間を維持しましょう!

●雑誌の収納に関する記事はこちら

増える雑誌を上手に収納するコツは?

情報に「賞味期限」がある雑誌の整理で大切なのは、処分のルールを決めること。整理後の分類方法や、収納アイテムについてもご紹介します。

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CD・DVDの収納アイデアをご紹介

CD・DVD収納に使える家具や便利グッズとはどんなもの?簡単なCD・DVDケースの作り方も動画でご紹介しています。

(撮影協力:今井 知加)

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。