収納ガイド
コンロ、シンク周りをスッキリ収納!使いやすいクリーンなキッチンに!
キッチン周りがどうしてもごちゃごちゃしてしまうのが悩みです。コンロ周りには調味料、シンク周りには掃除グッズとすぐに散らかってしまいます。また、調理台には水切りカゴもあるので狭くて使いにくいです。キッチンをきれいにスッキリ片付けるための収納のコツを教えてください。
必要なモノとあまり使わないモノを分けて収納し、広々としたキッチンに!
情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子
女性にとって憧れの多い空間ともいえる「キッチン」。毎日使う場所だからこそ「おしゃれなキッチン」「最先端の機能的なキッチン」など、理想の空間でモチベーションを上げ、日々のお料理を楽しみたいですよね。
そして何より大切なのは、「清潔感」を維持できる、お手入れがしやすいキッチンであること!生ものや、水、火、油などを扱う空間であるキッチンは、どうしても汚れがつきやすい場所です。
日々の暮らしが垣間見える清潔感のあるキッチンは、家族の健康を守り、隅々まで目の行き届いた「丁寧な暮らし」を印象付けます。
清潔感を維持できる、キッチン空間を「収納計画」と合わせて考えてみましょう!
コンロ周りのデッドスペースを活かした収納術
あなたのキッチンのコンロ周りは調味料や鍋やフライパンであふれていませんか?特に、お料理中に使うからといって出しっぱなしにしている調味料が油汚れなどでベタベタ…なんていうことはないでしょうか?
まめにお掃除をすればいいのはわかっていても、つい面倒に感じてしまうもの。調味料や鍋などを使った後は、すぐに元に戻せる収納場所を決め、お手入れしやすくしましょう。
デッドスペースを活かした収納を
コンロ周りは、調味料や鍋やフライパンなどの調理器具で散らかりやすいうえ、火や油を使うため、油はねが気になる場所です。サッとひと拭きすれば汚れが取れるように、コンロ周りにはなるべくモノを置かずスッキリさせたいですよね。
とはいえ、頻繁に使うやかんやスパイスなどはコンロの周りに出しておきたい、という声も多く聞きます。
その場合は、コンロの周りのデッドスペースにラックを置くことをおすすめします。ステンレス製で一段の背の低いラックなら、熱い鍋ややかんをそのまま乗せることができます。調理中に熱い鍋をちょっと避けておきたいときなど、鍋置きにもなるのでとても便利です。
ハーブや胡椒などはスパイスラックへ。小さなボトルに入ったハーブやスパイスはバラバラに置かず、ひとつのラックにまとめておけば、お掃除も簡単です。ラックごと持ち上げるだけで、サッとお掃除を済ませることができます。
油や、調理酒、みりんなどの調味料はコンロ下に収納しましょう。その際、直置きをせず、100円均一ショップのカゴやファイルボックスを使って、「汚れたら取り換える」という簡単なルールを決めるときれいをキープできます。また、カゴやボックスごと取り出すだけでお掃除ができますから、家事の時短につながりますよ。
壁をキッチンツールの収納スペースに
コンロ周りの壁を活かして、キッチンツールをインテリアのように収納するのもおしゃれです。高さのあるラックや、突っ張り棒タイプのラック、またツールスタンドと呼ばれるラックを利用して、大好きなしゃもじや小さなミルクパンなどのキッチンアイテムを吊るしてみてはいかがでしょう。
何も外に置かないキッチンはクリーンですが、自分が集めたキッチンツールが手に取りやすい場所に、お店のインテリアのようにオシャレに飾られているのも嬉しいものです。特にリビングからキッチンが見える住まいの場合、大好きなキッチンツールをインテリアのひとつとして大切に扱ってみるのもよいアイデアです。
シンク周りを清潔にキープする収納術
シンク周りの水アカや、毎日の調理による汚れ…。衛生面が気になるキッチンは、油断をするとすぐに不衛生になってしまいます。
キッチンをお掃除しやすくするために、できるだけシンク周りにはモノを置かないようにします。毎日使う洗剤やスポンジのみ出しておきましょう。
シンク下を上手に活用する
キッチン周りのお掃除グッズや洗剤のストックは、シンク下の収納にカゴやファイルボックスにまとめて収納します。つい増えてしまいがちな洗剤のストックも、「カゴやボックスに入る量が適正量」と決めるとむやみに増えません。
また、水切りネットとポリ袋を「一緒に使うグループ」にしてカゴに入れ、シンク下収納に置いておくと、生ゴミの処理などもサッとできます。水切りネットはすぐに取り出せる状態にしておくと、毎回取り出すのに手間が省けて便利です。買ったときに封を切っておく。そのひと手間で、使っている間ずっと快適!キッチン作業のプチストレスを解消してくれますよ。
「使うものを使いやすく」しておくことで無駄な動きが減り、家事をスムーズに、お掃除のストレスを減らせます。
まな板もシンク下に収納
まな板の収納も、置き場所に困っている方が多いアイテムの一つです。さまざまな食材を切るまな板は、臭いや細菌も気になるところ。
スタンドに立て掛け、調理台の上に出しっぱなしで乾燥させておきたいという反面、出しっぱなしでは調理台も狭くなり、生活感が出てしまう…と抵抗のある方も多いまな板。まな板は、出しやすく、戻しやすいシンク下に立てて収納できる場所を用意して、来客時などにはサッとしまえる工夫をしてみてはいかがでしょう!
人は視覚「目」からの情報で8割の物事を判断します。見え方の「美しさ」も取り入れて、スッキリと片付けやすいルールを作りましょう。
●まな板の収納に関する記事はこちら
まな板はしまってもしまわなくてもどちらでもOK。しまう場合には、調理時の動線に合った場所を定位置に決めましょう。しまわない場合にはデザインにちょっぴりこだわって。
調理台周りをスッキリさせるには?
調理スペースは広く使いやすく
調理スペースは刻んだり、こねたり、食材や道具を広げて「作業をする場所」なので、モノを出しっぱなしにせず、広々とした空間を確保したい場所です。
「手の届くところにあると便利だから」と、なんでも出しっぱなしにしていると、あっという間に散らかってしまいます。作業する場所に合わせて使いやすい位置に収納していくことで、出してもすぐに戻せるキッチンにしていきましょう。
そうすると、調理台がモノであふれているときに比べ、広さと使いやすさを実感できます。また、モノにホコリがたまらず、いつも清潔。家事の時短にも繋がりますよ。
「出しやすく、戻しやすい」収納作りが、散らからないキッチンを維持する秘訣です。キッチンには限られたスペースしかありません。しっかり収納場所が決まっていると、調理台を広く確保することができてお料理がスムーズに。また、きれいな調理台ならお料理だけでなく、お掃除もしやすくなります。
毎日使う場所だからこそ、「清潔感」あふれる快適な空間を作りましょう!
水きりカゴの必要性を見直す
食器や調理器具を洗い終えた後、洗ったモノをポンと置く水切りカゴ。便利ながらも、かさばる水切りカゴの存在が調理台の貴重なスペースを取ってしまい、調理や盛り付ける場所を狭めていることも…。
「あるのが当たり前」=「絶対に必要なモノ」とは限りません。調理台に水切りカゴがある方は、まず必要かどうか見直してみましょう。
キッチンの広さやスペースによって事情はさまざまですが、シンクの内側にセットできるタイプの水切りカゴなら、見た目もスッキリし、洗ったモノを一時置きすることもできます。
「モノの持ち方」も同時に考えて、さらにスッキリした調理スペースを確保していきましょう!
情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子
整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。