住まいレポート
目次
琵琶湖を望むJR湖西線沿線「堅田・大津京エリア」のまちの紹介
こんにちは!レポーターの「ハセ・アベ」です!今回は、大阪・京都のベッドタウンとして住宅地評価の高まる滋賀県大津市のJR湖西線「堅田」「大津京」駅周辺を歩いてみました。初めに滋賀県大津市の基本情報を整理してみます。
滋賀県大津市
日本一の大きさを誇る湖「琵琶湖」で有名な滋賀県は、近畿地方の北東に位置し、北は福井県と岐阜県、南は京都府と三重県に接しています。琵琶湖の南から西北に細長く伸びているのが滋賀県の県庁所在地でもある大津市で、県内で最も人口の多い市でもあります。大津市における新築分譲マンション発売戸数を見ると、20年以降増加傾向にあることがわかります。このように、大津市は大阪・京都のベッドタウンとして発展し、2022年現在、堅田・大津京は、大津市全体を上回る人口増加率になっています。
日本最大の湖「琵琶湖」
滋賀県の公式サイトによると、滋賀県を代表する「琵琶湖」は面積約670km2、水量は約275億t、数字ではピンと来ないですが、水量は琵琶湖の水を利用する淀川流域の1450万人が1日に使う水量の約11年分に相当します。広さといい、水量といい、桁外れ!さすが日本一の湖「琵琶湖」ですね!!ちなみに、湖岸一周の距離(道路沿い)は約200kmもあるんです。
一方、「琵琶湖」は、およそ400万年もの長い歴史を持ち、世界でも20ほどしか存在しない古代湖(固有種が生息する湖)でもあります。「琵琶湖」に生息する1700種以上の水生動植物のうち、60種以上はビワコオオナマズ、ビワマスに代表される固有種です。
JR湖西線
次は交通便をチェックしておきましょう。今回、まち歩きする堅田駅、大津京駅のある「JR湖西線」は、琵琶湖西岸を走る路線で、1974年に「山科駅 - 近江塩津駅」間 (74.1 km)
が開業。以降、湖西エリアの発展に大きな役割を果たしてきました。
琵琶湖東岸の「JR琵琶湖線」経由と比べて距離が短く、所要時間も短縮されます。そのため、関西と北陸地方を結ぶ特急列車「サンダーバード」では、湖西線を経由し、朝夕の一部の列車が堅田駅・近江今津駅に停車しています。
高速走行を想定した路線とされたため、湖西線は、ほとんどの区間がトンネルや高架線となっており、線内に踏切も設置されていません。その結果、ほとんどの駅のホームは2階または3階部分に設置されているそうです。
JR京都駅からトンネルを抜けるとJR山科駅、さらに次のトンネルを抜けるとJR大津京駅に到着します。
大津京駅が近付く頃には、東側に琵琶湖の風景が広がってきます。「滋賀に入ったな~」と感じる瞬間です。
新しい住宅街と古い町並みが共存~堅田駅周辺まち歩き~
まず降り立ったのはJR「堅田(かたた)駅」です。この駅は新快速停車駅で、京都駅まで直通25分、大阪駅まで直通56分で行くことができます。これなら、大阪も十分に通勤圏内ですね。
また、先ほども触れたように、朝夕の一部ではありますが、特急「サンダーバード」が停車しますので、お急ぎの朝などにうまく利用すれば、さらにフットワークが向上しますね!
※所要時間は朝の通勤ラッシュ時のものであり時間帯により異なります。※乗り換え時間・待ち時間を含みます。
駅ホームはこんな感じです。1つ下の改札階へはエレベーターの利用が便利です。
1階改札階に降りてきました。今回は、琵琶湖方面の東口に出てみます。
こちらは駅舎東側(琵琶湖側)入口とロータリーの様子です。
ロータリー内には、バス乗り場とタクシー乗り場があります。
バスには、琵琶湖大橋を渡り、湖東守山方面へ向かう便もあります。電車だと、山科経由でJR琵琶湖線に乗り換える必要がありますが、バスなら乗り換えなく一気に湖東側に行くことができて便利ですね!
ロータリーの周囲には、コンビニエンスストアや銀行、警察署、観光案内所などがあります。地域の治安を守る警察が駅ロータリー内にあるので安心です。観光案内所付近の足元には、可愛い花が置かれていました。プランターを見ると「堅田駅を美しくする会」の文字が…。地元の方の「堅田愛」を感じる1コマでした♪
ロータリーの先に目を向けると、滋賀県のスーパーといえばここ!おなじみの「アル・プラザ」が見えます。
駅からすぐなので、仕事やお出かけ帰りの買い物に重宝しそうですね。
せっかくなので、屋上駐車場から堅田のまちを眺めてみました。マンションや一戸建て住宅がたくさん建っています。まさに大阪・京都のベッドタウン!近年の住宅地評価の高まりを象徴するかのような景色でした。
ところで、皆さんが、住まい購入を検討される場合、周辺環境に求めるものは何でしょうか?
最寄り駅まで近く、通勤通学に便利なことはもちろんですが、それ以外にも、
・食材、日用品などの買い物施設が近くにあること
・病院が身近にあり、総合病院も利用しやすい場所にあること
・近くに自然に親しめる場所があること
などは、多くの方が求められるポイントだと思います。実は今回ご紹介する堅田駅周辺は、これらのポイントがばっちり整っているんです!こちらのイメージ図をご覧ください。駅を中心に数多くの生活利便性を高める施設が徒歩圏内に点在しています。
まず、商業施設をチェックしましょう。先ほどお話した「アル・プラザ」には、食品・衣料のほか、家電量販店や書店、100円ショップも入っています。「イズミヤ」も駅から徒歩圏にあります。ほかにもドラッグストアや中小規模のスーパーが点在しており、日々の買物は手近な所で済ませられてとても便利です。飲食店もファストフード店や地元近江牛のお店などが駅徒歩圏に点在しています。
また、琵琶湖のお膝元ということで、カヌーやカヤックを扱うお店もありました♪
次は医療と教育施設です。
駅近くには堅田地域の基幹病院の役割を果たす「堅田病院」があります。少し北方面に歩くと24の診療科目を擁する中核病院「琵琶湖大橋病院」もあります。
駅から少し南へ行くと、市立の幼稚園や小・中学校がそろう「文教ゾーン」が広がります。幼稚園から中学校まで通学ルートがほぼ変わらないのは、安心ですね。
ここからは自然環境と観光スポットをご紹介しましょう。
まず、何といっても琵琶湖が近い!ちょっと足を延ばせば、雄大な湖を眺めることができます。琵琶湖大橋まで歩いてみました。橋のたもとには「道の駅」がありました。そこから橋に目を向けるとたくさんの車が行き来しています。この琵琶湖大橋は琵琶湖にかかる橋としては最大のもので、昭和39年の開通以来、経済や観光の発展に大きな役割を担い、滋賀県の大動脈となっている有料道路です(通行料金は普通車で150円〈2022.9.20現在〉)。このブログの最初のほうで、琵琶湖大橋経由で守山方面へ行けるバスがあるという話をしましたが、車通勤で毎日この橋を渡って湖東側に行く人も多いようです。堅田に住むと、住むのは湖西・仕事は湖東といった使い分けがしやすいのも大きなメリットといえそうです。
琵琶湖大橋を渡った先には、「佐川美術館」や滋賀県最大級といわれるショッピングモール「ピエリ守山」があります。「ピエリ守山」へは堅田駅前からバス1本で行けることもあり、堅田からでも気軽に買物に出かけられますね。ちなみに、地元のタクシードライバー情報によると、近年人気が上昇しているビワイチと呼ばれる自転車による琵琶湖一周の拠点としても知られているそうです。
琵琶湖湖岸には、「堅田の落雁」で有名な浮御堂や、出島の灯台などの観光スポットがあります。
浮御堂の近くには、古いまち並みも残っており、ぶらぶら歩くのも楽しそうです。
<浮御堂とその周辺、出島の灯台>
こちらは堅田内湖の様子です。内湖とは、簡単に言えば、琵琶湖の一部が砂州などによって切り離された水域のことで、昔は、淡水真珠の養殖が盛んだったようです。
<堅田内湖>
便利な施設と豊かな自然が共存するまち並~大津京駅周辺まち歩き~
ここからは大津京駅周辺の情報をご紹介します。JR「大津京駅」はJR京都駅から2駅目、JR湖西線のなかでは最も京都府に近い駅です。この駅も新快速停車駅で、こちらを利用すればJR京都駅へ2駅・通勤時12分(平常時10分)でつながり、大阪駅へは通勤時50分(平常時40分)で行くことができます。大阪駅までこの時間だと、兵庫県のJR沿線周辺(尼崎市や西宮市など)も通勤圏内に入ってきますね。
※掲載の電車所要時間は乗り換え・待ち時間を含む朝の通勤ラッシュ時のもので、時間帯により異なります。
駅ホームの様子です。ホームは3階、改札階は1つ下の2階にあります。ちなみに、緑色ボディの車両はJR湖西線や草津線を走る電車で、30-40年位前から現在まで現役で近江路を走っています♪色といい、形といい、愛嬌のある外観ですね(笑)
改札階の様子です。地上階へは上り用のエスカレーターとエレベーターが付いています。
進行方向の柱に「京阪大津京駅200M先」の案内表示が見えました。
地上階に降りるとこちらにも「京阪大津京駅」の案内表示がありました。実は大津京にはJR大津京駅のすぐ近くに京阪大津京駅があるんです。
案内表示に従ってドラッグストアとマンションの間の通路を進んでいくと、すぐに駅へ続く階段が見えてきます。至近距離でJRと京阪が使い分けられるのはとても便利ですね。
前置きが長くなりましたが、JR大津京駅に戻り、まち歩きをスタートしましょう。こちらはロータリーの風景です。
ロータリーには、バス停、タクシー乗り場があり、周辺にはドラッグストア、コンビニエンスストア、交番など駅前にあると何かと便利な施設がそろっています。
またすぐ近くのマンション1階には歯科・内科などさまざまな医院や金融機関がテナントとして入っています。
駅周辺にあると、通勤通学の行き帰りに立ち寄りやすくてよいですね。
初めに、駅北側の商業施設が集積しているゾーンをご紹介します。
こちらのイメージ図をご覧ください。大津京駅周辺は先ほどの堅田駅周辺同様、生活に必要な商業施設・医療施設が近くにあるうえ、公園をはじめとした自然に親しめる場所もたくさんあります。
駅に一番近い大型商業施設はこちらです。この付近には地元で有名なスイーツ店もありました!
そこから湖方面に少し行ったところにも大きな商業施設があります。
飲食のほか、ドラッグストアや銀行ATMコーナーがテナントに入っているので、ほとんどのものがそろう感じです。
これだけではありません。今度は北方向に歩いていくと、次々とスーパーや飲食店が現れます。
さらに進むと、また大型商業施設「ブランチ大津京」が現れました!
川を挟んで北側には家電量販店もあります。
次に、駅南側を中心に、子育て層の関心が高い教育施設や公共機関をチェックしておきましょう。
市立幼稚園、市立小学校は1つのゾーンにまとまっていました。
市立中学校は「皇子山総合運動公園」のすぐ近くです。この日グランドではサッカーの試合が行われていました。
市役所も「皇子山総合運動公園」のすぐそばで、施設内には郵便局もあります。ちなみに市役所の隣は消防署です。
ここまで、生活するうえで必要かつ手近にあると便利な施設を中心に紹介してきましたが、いかがでしたか?
最後は緑豊かな環境と観光のお話です。大津京駅周辺には規模の大きな公園が点在しています。観光スポットと併せてご紹介しましょう!
こちらは「近江神宮外苑公園」と「県立尾花川公園」です。「近江神宮外苑公園」は、先ほどご紹介した「ブランチ大津京」の隣にあるので、家族連れでショッピングの後に公園にひと休みなんていう人も多いのではないでしょうか?
イングリッシュガーデンが湖畔風景と相まって美しい、「柳が崎湖畔公園」と、レトロモダンな建物が印象的な「びわ湖大津館」は、琵琶湖を臨む絶好のポジションにあります。
「皇子山総合運動公園」は、大津市を代表する運動公園として市民・県民に親しまれています。陸上競技場は長く「びわ湖毎日マラソン」の会場として使われましたが、大阪マラソンと統合し2022年以降は大阪開催となったことを受け、2023年からはその後継となる「びわ湖マラソン」の会場になることが決まっています。マラソンに詳しくはないのですが、TV画面を通じて何度か「皇子山陸上競技場」のスタート風景を目にした記憶があります。
そのほか、野球場、ナイター完備の人工芝テニスコート、アスレチックジム(県立スポーツ会館)など、充実した本格的施設を手軽に利用できる公園として知られています。野球少年たちは運動公園内の野球場で試合をすることも多いんでしょうね。
「皇子山が丘公園」は、滋賀県HPによると、皇子山の麓にプールのほか各種スポーツ施設や交通公園、野外劇場などを備えており、桜の名所としても知られ、琵琶湖の眺望もよい所だそうです。
次に観光スポットです。
●近江神宮・近江大津宮錦織遺跡
「近江神宮」は、天智天皇を祭る神社で、667年から5年半程度、「近江大津宮(大津京)」跡が置かれたとされる地に鎮座する神社です。すぐ近くには、「近江大津宮錦織遺跡」があります。
短い間とはいえ、今から1300年以上も前にこの地に都があったんですね~。
●三井寺(園城寺)・琵琶湖第一疎水
「三井寺(正式名称:長等山園城寺)」は、平安時代に中興されて以降千二百年以上の歴史を誇る寺院です。檜皮葺の二階建ての「楼門」や桃山時代を代表する名建築で国宝に指定されている「金堂」、近江八景の1つに数えられる「三井の晩鐘」など見どころ満載の名所です。
その「三井寺」の近くには「琵琶湖第一疎水」があります。こちらは桜の名所としても有名です。
以上今回は、JR堅田駅・大津京駅周辺を中心に、JR湖西線沿線のまちのさまざまな魅力をご紹介してきました。
このエリアに少しでも興味をお持ちいただけましたら、一度ぜひ足を運んでみてください!
※掲載の記事・写真は2022.4-2022.10に取材・撮影したもので、情報はその時点のものです。